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「珈琲」

小さい頃は、牛乳パックに入ったあまいあまいコーヒー牛乳。

大きくなってからは、牛乳もお砂糖も入れないまっくろな珈琲。

「コーヒー」とつくものが昔から好きだった。
一緒に住んでいたおばあちゃんは、「寝コーヒー♡」と言って嬉しそうに夜、コーヒーを飲んでいたっけ。あのおばあちゃんのにこにこ顔が大好きだった。

あの笑顔が、私のコーヒーへの印象の一部なんだな、きっと。



後に、喫茶店でアルバイトを始め、毎日楽しくて楽しくて、「一生お店で珈琲をいれたい」と思うようになった。

結局、お店ではなくて家で家族に、友人に珈琲をいれる毎日だけれど、やっぱりとても好きな時間。


東京に来てから数年はカルディのお豆をいろいろ試して、その後は話題のおしゃれなコーヒー屋さんを転々としてみたけれど、「日常的に飲みたい」と思えるような、我が家的定番の珈琲にはなかなか出会えなかった。


でも、2018年の6月に大分おみやげでいただいた豆岳珈琲との出会いで、私の珈琲事情はがらりと変わった。しっかりと香り(新鮮)、からだがじわじわと喜んでいるのがわかる。こんな珈琲を毎日飲めたら...!

この出会いを機に、定期的に豆岳さんにお豆を送ってもらうようになった。どんな場所で作られているかを知りたくて、その夏、夫と大分へ行った。

オーナーの古岡さんと話し、お店の空間を味わったことで、今も毎月お豆が届くと耶馬溪のことを思い出す。からだに新鮮でさわやかな空気が、すぅーーーっと入ってくる。

http://mametake.com/


ただ、こんなに新鮮でおいしい珈琲が好きなのに、美容室で出てくるインスタントコーヒーや、それほど豆のことを考えていないお店のコーヒーでも(失礼)、なぜか「コーヒーを飲む時間」は良い。

これも、coffeeという言葉の魔法なのかもしれない(参照:「モーニング」)。

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