「山へ行きましょう」が始まりだった
今日は我が家の休日。
昨夜から山へ行きたい気持ちがむくむく。
気づけばもう2年も登山をしていない。
私の好きな登山は、好きな速度で歩き、からだが心地よくつかれて、最後は温泉でしめるというもの。安全であることが最優先。少しでも天候があやしかったり、山の状態が変化しているときは近づくことはない。
今朝、「あまり遠くなく、からだが喜ぶところはどこかな?」と考えて、行き先を高尾山に決定。夫とふたり京王線に揺られ、高尾山口駅に着いた。
ふと、2年前の記憶が蘇った。
まだ結婚する前、夫とときどき会うようになったのは山についての会話がきっかけだった。
知り合った頃、私は休日に山に行くのが好きという話をした。彼も季節が来ると知人と山に登り、温泉が好きと言っていたので、「今度機会があれば一緒に山へ行きましょう」ということになっていた。
でもその年、彼はいつもの仲間と予定が合わず(みんなで行く遠足に、私も入れてもらおうと思っていた)、ときどきメッセージのやりとりをするだけだった。私もその時は純粋に山に行きたいだけだったので、「山の予定があれば教えてくださいね」と返信していた。
彼の山の好み方は、私のそれとそっくりで、その日その時の心とからだのリズムに合わせて楽しむのだと知った時は本当に嬉しかった。「こんな友達がいたら、めちゃくちゃ楽しそう!」そんな風に思っていた。
山の予定がなかなか立たない私達は、メッセージの中にでてくる近況やその頃夢中になっていたことを話したくなっていて、「山の予定も立たないし、家も近いからごはんでもいきましょうか」と初めてふたりででかけることになった。
その日から何度か食事をして、1ヶ月が経つ頃には婚約をし(え?とよく驚かれるけど、とても自然なことだった)、今年で結婚2年目だ。
山へ旅にでることはあったが、車での移動ばかりで、登山を一度もしない内に今日が来た。
「そうだ、山へ行きたかったんだ」と気づいた。
そして、あの時思っていたみたいに、とっても楽しい時間だった。
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