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開催まであと15日![リュウの恐竜展小話]その⑯

こんばんは!
古生物探究クリエイター(自称)のリュウです。
[リュウの恐竜展2]開催まであと15日!
今回は前回に関連して、イラストを描くときの個人的な工夫の数々を紹介していこうと思います。

前回はあまり手を加えなくていい恐竜の絵を紹介しましたが、恐竜以外の生物を描く場合だと、いろいろ事情が変わってきます。皮ふ・皮膜・その他様々な装飾など、清書にしても下書きにしても骨の折れる箇所は多いです。
そんな骨が折れる作業を、どうやって効率化しているか、紹介していきましょう。

まず最初は「毛皮・羽毛の書き方」です。
これはいたって簡単で、輪郭の上から、塗りたい色を塗っていくだけとなっています。
恐竜の羽毛レベルならいいのですが、これを徹底しなければいけないのは。「毛皮を持つ哺乳類」を描くときです。全面毛皮なので全ての輪郭を塗りつぶしてしまうと、何を描いているのかよくわからなくなってしまいます。そのため、特に脚部や腕部、首元などを区別させたい場合は、隠れない程度の絶妙なラインを探りつつ、塗りつぶしを行います。

毛皮の例。
毛皮同士が被らないよう、重なるところは薄く輪郭を残して置くのが肝。
羽毛の例。
羽がどこからどのように生えているかを見せたいので、輪郭は薄く残してある。
もっとわかりやすい毛皮と輪郭の描き分けの例。
前身は羽毛だが、手や鼻などかき分けたいところの輪郭はそのままにしておく。

二つ目の工夫ポイントは[皮膜]です。平たく言えば、翼竜など、鳥以外の空を飛ぶ生き物の翼についてです。
これについては、塗りつぶす際に透過率を若干下げることで皮膜感を演出しています。
コツとしては100%より2,3%低くする程度にとどめることです。
それ以上にしてしまうと、逆に透過しすぎになってしまい、昆虫の翅っぽくなってしまうので、リアリティーを維持するためにもこれくらいに抑えておくのがベターですかね。

皮膜の例。
これを塗るのにレイヤーもう一枚必要なのでちょっとめんどくさい箇所でもある。

三つめは、[装飾]の工夫ポイントです。
恐竜の中でも突出して書きづらいのは、[装盾類]、その中でも特にノドサウルス科やアンキロサウルス科の、[装甲]の部分です。パーツの量が非常に多く、これを下書きで描こうとすると偉く手間がかかってしまいます。
そこで、私が編み出したのは「じゃあ素体だけ描いて後で付け足せばいいか」です。
こうしておけば、清書時の修正にも対応できるので描きやすさは段違いに上がります。ついでにストレスも減ります。

装甲描かない作戦の例。
さいしょは素体だけ描いてスキャンします。
スキャンしたものを、本などを見ながら装甲を描き足していくとこうなります。

そして工夫ポイント4つ目は、「こだわるところはこだわる」です。
例え印刷時に写らなかろうと、細部をこだわれる余裕があるならこだわるのが私の流儀です。
特にそれを客観的に感じられたのが、[昆虫の複眼]です。
どうやって描いたかと言えば、まず昆虫の目の色を塗る前に、下に細い線で網目模様をこしらえます。
これを描いた上に、透過率を若干落とした目の色を塗っていくと、あら不思議、なんかそれっぽく見えてきませんか?

こだわった複眼の例。
ちなみに、印刷してみたら案の定反映されてはいなかった。

というわけで、以上、私流絵描きの効率化の紹介でした。
もちろんこれが全てではないですし、何なら影の付け方なんて一切無視して描いているので、やはり絵の描き方はその道のプロに聞くのが手っ取り早いですし、ためになるでしょう。
ですが、一番は「描いてて楽しい!」ことなので、これからもこの書き方は続けていきます。後、影の付け方はおいおい練習します……。
それでは皆さん、良い探究ライフを!

[リュウの恐竜展2 〜みんなで遊ぼう![古生物サバイバル!]超試遊祭~]
開催日程:2024年3月24日 12:00~19:00
開催場所:東京都文京区本郷4-1-7 近江屋第二ビル6階 探究学習塾エイスクール本郷校

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