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悩むべくは本棚の隙間

紙の本が好きです。

電子書籍と紙の本とでは、
そりゃもう確実に紙の本に軍配が上がります。

まずは手に取ったときの重さ。
短編や長編、文庫本にハードカバー。
それぞれに言葉や感情や知識がギュッと凝縮されているのかと思うとワクワクしますよね。
読んだ本であっても、これから読む本であってもそれは変わりなく。

凝った装丁であれば、それもまた楽しい。
紙にこだわりがあるのも良いですよね。
例えば、一言で『白』と言っても、多種多様な顔を見せてくれる『紙』を眺めているのも好きです。

ページをめくる感触も楽しい。
ストーリーだけでなく文章に緩急付けるのが上手な作家さんだと、掌の上でジタバタさせられているのが分かるのも楽しいです(笑)。

推理小説を読んでるときは、うっかり重要な言葉が目に入らないように、クライマックス周辺に近づいてきたら先の方を手で隠したりしてね。
ネタバレはあまり気にしないけど、自分で読んでいるときは一語一文、丁寧に読みたい派です。

邪道かもしれませんが、ページ数の残りを(無意識であっても)手の感触で確認して、「そろそろ話をたたみ始める頃かな」なんて想像するのも紙の本の醍醐味です。

頭に入りやすいのも断然、紙の本ですよね。
読み返すときにも、紙の本だとパラパラっとめくって
「たしかこの辺りだったはず…」
なんて探すことも容易ですが、電子書籍だと迷います。
それはもう、かなり。

他にもたくさん理由はありますが、
そんなわけで、紙の本が好きです。

が。

電子書籍には、紙の本にない最大の利点があります。
それは…

場所を取らないこと。

こればっかりはどうやっても、紙の本が敵わない点です。
場所を取らない、持ち歩ける、軽い。

考えてみてください。
引っ越しするとき、たくさんの本を段ボールに詰めて梱包、着いた先で開封作業をしなくて済むわけです。
(それもまた楽しいけども)
ブックリーダー1つで済んじゃうんですよ。
なんなら、移動中に突然読みたくなった本を読むことすらできるわけです。
どの本だって。
何冊でも。

驚異的じゃないですか?

今までは、
紙の本を購入して、読み終わったら残すか売るかを選別し
ブックオフに持って行って本棚の隙間を空けては、また本を購入する……

そんなある種のルーティーンがありました。

でもでもでも。
手放せない、手放したくない本って、どうしたって増えるじゃないですか。
(特に漫画。巻数が多いので本棚の圧迫加減がハンパない)

泣く泣く手放した後に、
「やっぱりもう一回読みたいな…」
なんてことも日常茶飯事ですよ。
毎回のことですよ。

再度買いなおす羽目になるくらいなら、最初から電子書籍で持っていた方が良いんじゃないか?という流れにもなろうものです。

すぐに手に入るしね。
「今、この瞬間に、読みたいんです」
(ただの我がままじゃねーか)
に応えてもらえるしね。

とは言え、どうしたってやっぱり紙の本は好きなので、
紙の本と電子書籍のどちらで持つか、はこだわりたいところです。

……ドラえもんか四次元ポケットが手に入れば、
こんな悩みも解決するんだけどな。
(よくあるファンタジー(RPG)系漫画のアイテムボックスでも可)

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