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結局のところ「コツ」なんてものはない。

身も蓋もない言い方ですけど。
揺るぎない事実だと思うのです。


先日より、新しい習い事を始めたんですよ。
多少かじってはいたものの、教えていただく先生によってルールが多少異なるところがあるので、ちょっと手こずってたんですね。

で、つい
「うーん……ひとつずつ確認しながらやっていくだけで、めっちゃ時間掛かってるんですけど。続けてればできるようになるんですかねぇ」
って泣き言が漏れちゃったんです。

そしたら先生、ニッコリ笑顔で
「あーやんさん、始めてどれくらい?そんな簡単に習得されちゃったら困るわー(副音声:ふざけんな。そんな簡単にできるわけねーだろ)」

あ、ハイ。ですよねー。

わたしだって、もしうちの整骨院に新しいスタッフ(未経験スタート)が入ってきたとして。
お客さまデビューを果たしたばかりのときに
「なかなか指名件数上がらないんですけどー」
とか言われたら「え?なに言ってんの、この人」って真顔でイラっとする自信ありますわ(笑)。


なにごともコツコツ~。
なんて言いながら、「誰もやってないけど、これをやればあっという間にプロの腕前」なんて極意なるものがないか、探しちゃうんですよねぇ。


あえてコツと言うのなら「基本に忠実」でしょうか。
上手い文章のコツなんて
・一文は短く
・説明は簡潔に
・例え話で分かりやすく
・漢字をひらいて読みやすくする
・推敲は何度でもしっかり行う
・上達するには書き続けること
……なんて、どの文章術の本にも書いてあること(最近は内容が細分化されてる気はするけど)。

これらの基本をおこたると、どんなに比喩が優れていても、どんなに美麗な言い回しをしていても、どんなに良いことを書いていても、やっぱり伝わるものは少ないし、敬遠されやすいわけで。


どうにかクリアすればいいだけの試験なら、一夜漬けの知識でも構わないんだろうけど。本当に手にしたいものはソレじゃなくて、きちんと身になるものが欲しいのです。



というわけで結論。
コツ?
都市伝説じゃないんですか。

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