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ダレジョの感想

誰でもできる女子プロレス、レッツゴーダレジョ!

年齢や目的に制限なく、参加条件は女性であることだけ。
初回無料、2回目以降1,000円。
日頃チョコプロが行われている、市ヶ谷チョコレート広場で開催。
概ね19時から、2時間程度のプログラム。
日頃は駿河メイ選手がコーチ、さくらえみ選手が日本にいる最近はさくら選手がコーチとのこと。

ダレジョの存在は、チョコプロが大好きになっちゃってから少しした頃、Xに流れてきたポストで知った。
小石川チエ選手のnoteでの紹介を読んで、特技欄にドロップキックって書ける人生、めちゃくちゃおもしれ~なと思ってから参加意欲を持ち始めた。

参加条件は満たしているし、ここ数年ジムにも通ってるし。
体育の成績で3しか取ったことのないデスクワークオタクでも、体を動かしたいという目的でもって参加してもいいのではないかしら?
と思っていたら、フォロワーさんが参加したとのポストを投稿していて、尚のこと参加意欲が向上。
思い立ったが吉日なので、いそいそとダレジョのLINEを登録のうえ、参加可能な日程にて申し込んだ。

申し込んでから途端に不安が募る。
そうは言ってもスポーツ経験が暗黙の参加条件なのでは?
運動神経からっきしの30代はお呼びでない?
あと10キロ痩せてから来いって言われたらどうしよう?!

参加前に何度もダレジョのポストを読み返し、誰でもOKって書いてある……と確認して、なんとか心を落ち着かせながら初日を迎えましたとさ。

さて、運動、というか体育やスポーツを苦手と思う要因として、シンプルに上手く体を動かせないことと、そうして出来ないことを周囲から𠮟責されることが挙げられる。
成功体験の一つもつくることが出来ない、辱しめられる機会として経験される。
だから、苦手だし嫌い。
そういう人、多くないですか? 私はそういう人です。

でも、ダレジョは“誰でもOK”な場所。
そこには寛容が大きく横たわっていて、自分なりに頑張ることが何より歓迎されていた。
出来ない自分が許される、こなそうと努力している自分を尊重される。
当たり前に互いを応援し、労い、受け入れている。
すごい、これが心理的安全性……?
こんな運動機会がこの世にあるなんて、でっけえ宝島すぎ~?!

一生懸命って恥ずかしいし、必死さを見せるのって格好悪いし、何より失敗したらどうしようって不安。
だから自意識の中に閉じこもって、出来ないんですって自分でハードル下げて、全力から遠ざかっていた方が楽ちん。
じゃあ、もし、外の世界が安全だったら?
必死な私を当然に受け止めてくれる人たちがいる場所だったらどうだろう。
ダレジョに参加している時の私って、動かし慣れてない体を必死に動かして、汗をかきかき、みっともない。
そんな私が居ていいって受け入れてもらえることが、本当に心地良いし、めちゃくちゃ楽しい。
ダレジョ、楽しい~~~!!!

さてさて、ダレジョではドロップキックのほかにも、いくつか技を教わることが出来る。
(私は練習生練習にも参加させていただく機会があったので、日頃のダレジョより教えていただけているのかも。贅沢~)
ロックアップ、スクールボーイ、この間は弓矢固めも。
実際に参加者同士で試合のワンフレーズを行う時間もある。
あのチョコプロのマットで試合ぽいことをさせてもらえるなんて、ドキドキしちゃう!
しかも場合によっては選手と取り組めることも?! きゃっ♡

とかなんとか言ってる場合じゃないんだよな~~~~~~~~~
人様の首根っこに手を回して力を込めたり込められたり、成人してからそんな力強く他人の体に触れる機会なんて早々ないから大戸惑いしちゃう。
非言語的なコミュニケーション(表情とかボディランゲージとか)は普段から行っているけど、相手の筋肉の動きを自分の筋肉で感じるダイナミックでパワフルなコミュニケーション、小学生ぶりくらい久しぶりかもしれない。
いや、小学生の頃の取っ組み合いは意図も何もなかったように思うけど、ロックアップは意図も目標もあることだから初めての振る舞いだ。むずすぎるぅ

しかも、いざ一対一で対峙すると、もうめちゃくちゃ怖い。不安。
人と向き合ってファイティングポーズを取ることも、そもそも大きい声を出すことも、すっごい怖い。
威嚇された時に恐怖を感じるのは理解しやすいけど、威嚇するのも怖いってどういうこと?
ええいままよ! でロックアップをしたりバックを取り合ったりとしてみるけど、もうすっごい、すっごいんだ力を込めた人間のムーブメントが。
アワ、アワワワワ、ワワーッ! ゼェゼェ……呆然……。

本当にこういう感じになる。

私はわりとアグレッシブなオタクだと思ってたのに……意気地がないんだ……めそめそ。。。
でもプロレスって、怒りとか負けん気だけが原動力じゃない気もするから、意気地なしだから上手く振る舞えないっていうのはなんだかしっくりこない。
そもそもプロレスが、自分の主張を相手に、そしてお客さまへ如何に伝えるかというコンテンツだとすれば、私は一体何を表現したいんだろうかと思う。
相手に何を伝えたいんだろう、周囲に何を知ってほしいんだろう。
そして、みんなは何を伝えようとしているんだろう。

お疲れさまでした~と帰路につくなかで、練習を振り返って思いを巡らせてみる。
必死すぎて自分の思いを把握出来ていないし、余裕がないから相手の意図を知ろうとする姿勢が取れていない。
だからその場のコミュニケーション(しかもダイナミックでパワフルムーブメント)に対して、どんな心地になるのか分かりかねるところがあって不安になるし、自分の思いも相手の思いも持て余しそうなことに怖さがある。
身体感覚を通じて相手の思いを理解したり、それに応えたり、あまつさえ自分の思いを伝えたりって、どうしたらいいんだろうって大戸惑いになる。
上手く関われないんじゃないか、相手や自分が傷つく悲しい関わりになってしまうんじゃないか、だからめちゃくちゃ怖いんだなぁ、と思いながら床につく。

そっか、プロレスって言語なんだ。
表現技法の一つで、コミュニケーションの手段なんだ。
私はまだプロレス赤ちゃんだから、オギャアと泣くので精一杯。
なのに、大人みたいに、その場に適した表現や方法でもって思いや考えをやり取りしようだなんて、そりゃハードルが高すぎるわけですわ。

でも跳べるようになりてえ、そのハードル。
ダレジョ後の疲労はとてつもないけど、運動を楽しいって思わせてくれたダレジョでなら、私、成長ってやつが出来ちゃうかも?! はやく大人になりた~い!

正味スピードは二の次でも、いつかは大人になりたい所存。
新しい言語として、プロレスを学んでみたい。
私も相手の思いを受け取って、応えてみたい。
プロレスという言葉で、人と関わってみたい。

そんな目的でもいいのかしら。
大層な目標を掲げた赤ちゃんでも、参加していいのかしら。
きっと大丈夫、”誰でもOK”な場所だから。

年齢バラバラOK! 目的バラバラOK!
誰でも出来る女子プロレス!
レッツゴー、ダレジョ~!!


ここでCMです。
2.24(土)14時より、ダレジョEXTRA12が開催されます。https://x.com/gatohmove_jp/status/1758372563284332974?s=46&t=DqwLcJzRzhI7V02KO53Iag

市ヶ谷チョコレート広場で、ダレジョのみんなが練習やエキシビションマッチに奮闘するところが、老若男女問わず観られる機会です。
会場でも、YouTube配信でも結構ですから、是非ご覧くださいませ~ッ wow wow


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