焦らしエンターテインメント

答えは、知る直前が最も楽しい。

募る期待。膨らむ想像。
人間らしい幸福のひとつとして、知見を収集することがあげられます。


もうすぐ方程式の解を求められる…。
こうすれば知恵の輪を解けるんじゃないか…。
あと10秒でプレミア公開の動画を見られる…!

経験”できそう”な状態に近づけば近づくほど経験欲は高まり、やがて何があろうと欲を満たしたくなってしまいます。

漫画の広告を読み進めていたら、非常にいいところで「続きはこちらから!」と中断させられてしまったので、吠え面をかきながらアプリをダウンロードするような経験、みなさんも一度はあるのではないでしょうか。

ほどよく知識欲を掻き立てられるコンテンツは、悔しくも大好きです。
話、文章が上手な人に憧れています。


さて、そんなことは誰もが本能的に理解しています。
論題は、いかにエンタメ的な期待を扱えるようになるか、です。

含みを持っている言い方、裏がありそうな雰囲気、恋愛感情を思わせる振る舞いを小出しにできる人、いわゆる沼は 期待の扱いエキスパートですが、あいにく ぼくはそういう人ではありません。

ガス取扱免許なら或いは…。


ちなみに知的経験に留まりません。

スノボでターンできそう!
キッチンからいい匂いが漂ってきた!
お日様のにおいがする ふわふわお布団に潜り込める!!

日常の些細なできごとでも、幸福に対して期待できる場面は多々あります。
期待が大きければ大きいほど、得られる幸福も大きいように感じます。

たくさん転んで失敗して上達しつつあるターン。
がんばって稼いだお金で奮発して注文したハンバーグ。
重い腰を上げてベランダに干したお布団。

苦労が見えると、幸せを ひとしお感じませんか?

期待が小さいと、得られる幸せも少ない?

サプライズは一度に大きな幸せを享受、刺激を得られますが、幸せの総量で言えば期待を募らせたほうが大きそうに思ってしまいます。

極端な例示ですが、「突然死するワニ」「100日後に死ぬワニ」どちらのほうが面白そうでしょうか。どんなに衝撃的な突然死の仕方であろうと、後者のほうが面白そうではありませんか?

え?後者は期待外れだった?…話を本筋に戻しましょうか。


答えは、知る直前が最も楽しい。
期待が高まれば(焦らされれば)、その分 得られる幸福も大きい。

このnoteは、あくまで知る直前の楽しさ考察のメモです。

期待外れは言わずもがな知る直前の楽しさに勝りませんが、期待以上も、言うなれば期待から外れているので、ある意味 裏切られています。

個人的な話です。

先のポケモンダイレクトで発表されたLEGENDS新作ですが、期待以上、
良い意味で予想を裏切られました。しかし、SVに残された伏線の数々を
顧みると手放しには喜べず、心にはわだかまりが残っています。

サプライズ発表よりも、予想していたBWリメイクやSV追加コンテンツのほうが
嬉しかったかも。……厄介オタク。

期待通りの幸福度 = 期待していた幸福度 = 知る直前の期待度
ですし、知る直前が最も楽しいのは あながち間違いではないと思います。


最後になりますが。

裏切られないような事柄であれば、大いに期待し、相応に幸せになろう。

温泉はいると気持ちいいよな~!!ぐっすり寝られるようになるし、楽しみ~~!!! …みたいな。 裏切られない事柄を依存先にしよう。

逆に、不安要素の多いものには期待をしすぎないようにしよう。

過度な期待が招く失態。安定志向がぼくの嗜好。おわり。


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