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旅行記(青森の旅2023.12.12~15)②

12月13日、ホテル送迎のバスで酸ヶ湯に向かう。
酸ヶ湯は、この季節たびたびニュースで流される豪雪地帯。
この日の青森市内は雪はなかったのだが、車を走らせると徐々に雪景色に変わり、次第に辺り一面雪だらけになった。

雪道をバスはぐんぐんと進みます

今日のお宿は酸ヶ湯温泉旅館。
千人風呂といわれる巨大なお風呂と強酸性の泉質を持つ温泉で有名な宿。
館内に入ると硫黄の匂いが漂っている。

早速お風呂に入ってみる。
皮膚がヒリヒリする感じがする。
何だか分からないけど、効果ありそうよ。

お昼ご飯は、宿が経営するお蕎麦を食べた。
煮干しの味がしっかりときいた美味しいお蕎麦だった。

お蕎麦のお味は星5つ🌟🌟🌟🌟🌟

夕食は6時半から。
日本酒のあてになりそうなお料理ばかりで、とても美味しかった。

心も満足できた美味しいお食事でした

お酒は、「飲み比べ 豊盃、安東水軍、七力の三セット」を注文。
私の好みは「豊盃」かな~。

食後、再度温泉に入ると講釈タレの上から目線のご老婦人に遭遇。
時々このようにハズレを引いてしまうことがある。天災に遭ってしまったと思うしかない。
しばらくくだらない話に付き合っていたが、終わりそうにないので、す~とその場を離れた。
知らない人との雑談で講釈はいらないよ。

夜は天気も荒れ、さらに吹雪いてきた。
一歩も外に出られない。
廊下に設置してあるファンヒーターは気温12度を示していた。
寒すぎていくら焚いても温度が上がらないようだ。
一体外は何度なのだろう。

酸ヶ湯=八甲田といえば「八甲田雪中行軍遭難事件」が有名だ。
それは二つの部隊が真冬の八甲田で、それぞれ行軍に参加した時の話。

一方は、現地の人の意見を聞いて情報を集め十分な準備と装備をして訓練に挑んだ。
もう一方は、現地の人の声を完全に無視し、十分な準備と情報を持たないまま大部隊を率いた。
結果は言わずもがな、後者の部隊はほぼ全滅した。

私は、あの事件は無能な指揮官に付き合わされた人達の悲劇だと思っている。
反論できない時代とはいえ、従うしかなかった人達が不憫でならなかった。
こんなに荒れ狂う土地の冬山に十分な準備もせずに入ったなんて。

現代社会も似たようなところがある。
無能な上司を持つとその下で働く人達の未来はない。
相手の良いように使われるか、ストレスでぶっ倒れるか。
無能な上司の元で働けて 本当に幸せでした という人の話を、私は聞いたことはない。

いつの時代もこの事件から学ぶことは多い。
吹雪く八甲田の天気を眺めながら、そんなことを考えた。

続く



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