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大学生活のこと

大学生になってから、特に一人暮らしを始めてから、過食が顔を現すようになった。
それでも最初の方は、食べたら次の日絶食みたいな感じで、自分の中で許すことが出来ていた。
バイトをかけ持ちして、残りは勉強に費やして、サークルや部活には入っていなかった。だから友達も全然いなかった。話しかけてくれる人はいたけれど、あまり仲良くなれなかった。バイトも塾には同じ大学の人たちもいたけど、全然仲良くなれなかった。

そもそもコロナ蔓延の時期だったこともあるが、コロナ云々なくても私はきっとサークルには入らなかっただろうし友達もできなかったんじゃないかと思う。サークルに入って馬鹿やってる暇があるなら勉強しなくては、と思っていた。そう、サークルで遊んだりすることはバカのすることだと思っていた。

大学は正直もっと上の学力を目指せた、というか入れた。模試の結果では余裕で今の大学に入れた。看護師には特になりたかったわけではなくて、なりたいものが特にない中で就職が楽そうだったから看護学を選んだ。
だから、正直授業はくだらないと思っていたし、そんな自分は看護師に向いていないんだろうなと思っていた。
もともとコミュニケーションはとれるけど、気をつかったりあれこれ悪いふうに思われてないか心配になってしまって疲れるし、その癖に内心人のことをすぐに批判してしまうタイプだ。
わりと昔から運動も勉強もできて、自分には厳しめだから人にも実は厳しくて、できない人間のことをバカにしていたと思う。けれど人付き合いになるとなんとなく人気者にはなれなくて、目上の人が怖くて、だから心の中にバカにする気持ちは隠してあまり人と深く関わらなくなっていった。
先輩とか先生とか、そういう自分より上の立場の人達が怖くて、頼ったり仲良くなったり出来ない。 新たな人と出会った時もすごく繕ってしまう。 以前古くからの友人に、[あんたは壁があるよ。]と言われたことがある。自分でも、感じる。でもそれは意識的というよりほぼ無意識で、絶対に悪く思われたくないからいい人を演じているのだと思う。

そういうところも、摂食障害と関係しているのだと、摂食障害になって色々本を読むうちにわかってきた。はじめは対人関係のことがなぜ食事や体型のこだわりに繋がるのか理解できなくて信じていなかったけれど、人とのコミュニケーションの問題や自分自身へのコンプレックスというか葛藤がずっとあって、そこから自分は痩せていないといけないみたいな強迫観念に繋がったのかもしれないと思うようになった。

話は戻って大学生活で楽しかったこと、なかったなあと思う。 本当になかった。授業はほぼオンラインで、実習こそ行けたけど楽しいものでは無かったし、なんとなくみんなの輪に入れなくてしんどかった。休学中にくる数々の連絡メールを眺める度に、自分はこのレールに乗れなかったんだなとか今頃本当はこれやってたのかなとか思った。卒業も同じようにできなくて、自分の方が一生懸命課題もこなしたし、成績も良かったのに、なんでって思った。卒業式で笑っている姿をニュースで見かけて、本当に苦しくなった。なんでこんなところに入学したんだろうと思った。入ってからもずっと文句ばっかり浮かんでいた。大学進学させてもらえたこと、恵まれているんだろうと思うし、望んだのも自分のはずなのに。

残っている学校生活がたまらなく嫌で、復学するのが怖い。 1学年下の人達と今度は顔を合わせることになる。その中にはバイト先の後輩もいて、かつての私を知っている子もいるから痩せていた私とは違う私を見られるのが怖い。向こうはそんなに気にしないかもしれないけど、自分がそれが嫌でたまらない。
それにもう課題をこなせるのかわからない。実習は馬鹿みたいな量の提出物があるが、それをやり切れるのか不安しかない。やろうと思えば多分やれるんだろうけど、やりたくない。 過食が実習中とか実習直前にでてきたらどうしようという思いもある。
学校でキラキラしてる下級生や同級生が居るのも怖い。そんなところに行きたくもない。

毎日怯えている。

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