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#32 りゅうぐうの玉手箱

2024年1月7日

JAXA 津田雄一教授が、三重県四日市市のポートビルというところに来られ、公演されました。

上の写真は、ポートビルから見える工場夜景。


テーマは
「宇宙大航海時代 太陽系探査の軌跡とその先へ」


ちなみに津田さんは、
“はやぶさ2”のプロジェクトマネージャー。

すごい方です。

どうやったらそうなれるんだろうと、
いい年した私ですが、“心は少年”で公演を聞きました。




少年の頃は、工作好き。

ノコギリやハンダコテを使って工作を楽しんでいたそうです。

その心を持ったまま成長し、

「せっかくなら大きなもの」

ということで、航空宇宙工学を志したとのことです。


少年の頃の“好き”を大切にされていたんですね。



大学では、“缶サット”と呼ばれる小型人工衛星を作成。

あの“缶🥫”です。

“缶🥫”の中に電子基盤を詰め込んで、宇宙に飛ばそうというもの。
そこから発展して、今ではいろんな大学でも行っている10x10x10cmくらいのキューブサットという人工衛星の作成を行ない、実際にロシアのロケットで打ち上げを行なったそうです。

羨ましい😆!!

私も大学時代に人工衛星作りたかった〜。

私が大学生の頃は、近場ではそんな話はありませんでしたが、今では結構、小型人工衛星を作っているそう。。

時代があっていなかったんですね。。
早く産まれすぎた😆。



その後、JAXAに入社。

担当したのは「イカロス」

「イカロス」は、世界初のソーラーセイル航行を実現しています。


“ソーラーセイル”とは?


太陽帆推進の一種。

太陽からの光子によって生じる反作用が動力源。
つまり、燃料ゼロでお得というわけです。

ただ、その為には、太陽の光を受ける大きな帆が必要です。
(動力はセイルの面積と光圧力に比例)

その帆の大きさは、14x14m 厚み7.5μm

そのままの大きさで打ち上げることは不可能。

なので、畳み方がカギ 。

その畳み方は、開発者が案を持ち寄って決めたそうです。

採用された案は、津田さんの案。
折り紙を参考にされたそうです。

さすがです。



ちなみに、“イカロス”と言われると私は、
「むーかーし ギリシャーのイカロースーは〜」の曲が頭に浮かびます😁

ちなみにギリシャ神話のイカロスは、
父ダイダロスと共に訳あって閉じ込められ、
そこから脱出する為に蝋(ろう)を固めて翼を作ったそう。

その蝋は、どこから手に入れたのか。。。

そしていざ飛び立つ前に、父ダイダロスから
「蝋の翼は熱や湿気に弱いから、太陽や海には近づくな」と言われていたにもかかわらず、イカロスは空を飛ぶ楽しさに夢中になり太陽に近づき過ぎた為に蝋の翼が溶けて海に墜落したということです。

イカロス〜。やっちまったなぁ。。😅



話を戻します。

「イカロス」開発に携わった後、
はやぶさ2プロジェクトマネージャーとなります。

プロジェクト全体600人のうち、技術部門300人のリーダーだったそうです。


小惑星りゅうぐうへの旅


3億kmはなれた この小惑星に辿り着いてみると
なかなか降りれそうなところが無い。。

ということで、狭い場所でも着陸できるようにプログラムを作成して遠隔でダウンロード。

その結果、
地表へタッチダウン!

成功しました🎉



りゅうぐうから持ち帰ったサンプルのうち
現在調査されているのは全体の40%。

残りは、将来、技術が更に発達した時の調査用として保管されているそうです。

ちなみに、りゅうぐうから持ち帰ったサンプルは、以下で見れます。



なお、はやぶさ2は、2020年12月に地球に帰ってきましたが、
初代はやぶさと異なり、はやぶさ2の本体は地球の大気圏に突入せず、次の小惑星2001CC21にむけて現在も航行中です。


ここで嬉しいお知らせです。

「2001CC21命名キャンペーン」!!


そうです!

あなたの考えた名前が、小惑星の名前になるかも!!

私も考え中🤔






最後に、津田さんからのメッセージ。


「子供の頃からずっと夢を追いかけてきたというよりも、
小さな興味を育てていったら夢のようなことが出来た。

大人はよく夢を持とう!と言いますが、
そんな簡単に夢は見つかりませんよね。
私自身、子供の頃に夢はありませんでした。

ただ、興味のあるものは?と聞かれていたら答えることが出来ました。


「好奇心 + 縁 = 夢 となる」
「出会いを大切にする」


素敵な言葉ですよね。

自分の好きなもの・興味のあるものを育てていき、そこから産まれてくるご縁を大切にする。

いい大人になってしまいましたが、
私もこの言葉たちを大切にしていきたいと思います。


「なりたいものがなくても
 好きなことを突き詰めると
 そこには学問がある。科学がある。

 何をしたいか考えてみよう。
 たくさん好きなことを作ろう」


素敵な言葉たちです。

また言葉の宝物が増えました😊

この宝物たちを胸に、
こんなことが言えるような大人になりたいと思いました。


それでは、


  『夜空を通じて みんなで幸せに』


良い星空浴を✨

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