はじめに

　エフェクチュエーションは、不確実性の高いビジネス環境において、持続可能な未来を創造するための有効なアプローチです。

　特に、事業の初期段階や新しいプロジェクトにおいては、外部の協力者を見つけ、連携することが成功の鍵となります。

　これはエフェクチュエーション実践講座①の成功させる5つのポイントの「③人的ネットワークを増やす」と「④やりたいことを言語化しお願い(おねだり)する」の深掘りになります。

協力者の見つけ方5つのポイント

　エフェクチュエーションにおける協力者の見つけ方にはいくつかの有効な方法があり、それぞれが異なるアプローチを必要とします。

①知り合いから紹介してもらう

　既存の人脈を最大限に活用することは、信頼できる協力者を見つける上で最も効果的な手段の一つです。知り合いからの紹介は、相互の信頼関係を築く上での良い出発点となります。自分の目指す方向性や必要としているスキルセットを周囲に積極的に伝え、適切な人物を紹介してもらいましょう。

②セミナーに行って名刺交換して連絡させてもらう

　専門的なセミナーやイベントに参加することで、同じ分野に興味を持つ多様な人々と出会う機会があります。ここで重要なのは、受動的ではなく能動的に関わること。セミナーの内容に積極的に質問したり、休憩時間に名刺交換をするなどして、積極的に関係を築きましょう。

③勉強会やセミナーを主催して講師を招く

　自らがイベントの主催者となることで、多くの専門家や興味を持つ参加者と直接関わることができます。この方法は、自分自身のプロジェクトや事業について広く情報を発信し、関心を持つ協力者を引き寄せる効果的な手段です。

④本の著者に会う

　特定の分野での専門知識を持つ著者との接触は、新たな視点や知識を得る貴重な機会です。著者に直接連絡を取り、意見交換の場を設けることで、深いレベルでの協力関係を築くことが可能になります。

⑤業界の会合や協会の事務局に参加する

　業界団体や協会は、同じ分野の専門家や事業者が集まる場であり、新たな協力者を見つける絶好の場所です。事務局や運営チームに参加することで、業界内の動向を深く理解し、重要な人脈を構築することができます。

「子供向け保育ビジネス」の事例

　例えば保育ビジネスを立ち上げる際や、そのサービスを拡大するにあたり、エフェクチュエーションにおいて外部の協力者を見つけることは成功への重要なステップとなります。

①知り合いから紹介してもらう

　あなたが保育ビジネスをスタートさせたいと考えているとき、まずは既存の人脈から紹介を受けることが大切です。例えば、友人が地域の子育て支援グループに参加している場合、そのグループ内で保育サービスに興味を持つ家族や、保育に関する専門知識を持つ人物を紹介してもらえるかもしれません。これらの紹介は、信頼性の高い第一歩となります。

②セミナーに行って名刺交換して連絡させてもらう

　子供の発達や教育に関するセミナーやワークショップに積極的に参加しましょう。これらの場で、他の保育者や教育に関心を持つ人々と出会い、名刺交換を行います。このような交流から、共同で何かを始めたり、アドバイスをもらったりすることが可能になります。

③勉強会やセミナーを主催して講師を招く

　自分で子育て支援の勉強会やセミナーを開催し、地域の保育士や教育者を講師として招待することも一つの方法です。これにより、自分のビジネスやコンセプトを広く紹介し、関心を持つ協力者や顧客を引き寄せることができます。

④本の著者に会う

　保育や子供の発達に関する本を書いた著者との交流も有効です。彼らはその分野での専門知識を持っており、講演会やサイン会などで直接話を聞く機会を持つことができます。また、彼らを自分のイベントに招くことも、新たな知見を得る良い機会となります。

保育業界の会合や協会に参加することで、同じビジネスを展開する他の事業者や、この分野に関心を持つ多くの人々と出会うことができます。これらの場での交流は、自分のビジネスに対する新たなアイデアをもたらしたり、共同でプロジェクトを立ち上げるきっかけになることがあります。


　子供向け保育ビジネスにおいても、エフェクチュエーションの原則を活用することで、多様な協力者との連携が可能になります。知り合いの紹介、専門的なセミナーや勉強会への参加、業界会合への積極的な参画などを通じて、ビジネスを支える貴重なネットワークを築き上げましょう。

まとめ

　エフェクチュエーションにおける協力者の見つけ方は、自らの事業やプロジェクトを成功させるために不可欠です。知り合いからの紹介、セミナーや勉強会での積極的な交流、専門家との意見交換、業界団体への参加など、様々なアプローチを組み合わせることで、強力な協力者ネットワークを築くことが可能になります。

　これらの方法を積極的に取り入れ、革新的な事業開発に挑みましょう。