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生活に溶け込むコピー用紙の考え方

こんにちは BOKUです。
コピー用紙の考え方ってなんだ?コピー用紙は何も考えていないでしょ。なんの記事?と不思議におもって記事を開いてくれた方ありがとうございます。

突然ですが、「コピー用紙」と聞いて思い浮かべたものは何ですか?A4サイズのコピー用紙を思い浮かべませんでしたか?
もし仕事でコピー用紙もってきてとだけ言われたら、僕はA4用紙をもって行くと思います。B5サイズもっていく人います?

今日の話題は僕が感じたA4用紙の考え方は生活に溶け込んでいると思ったという話です。


コピー機の倍率変更のしくみ

コピー機に備わっている、倍率変更の機能。
サイズ違いの資料を統一するために何気なく使っている、倍率変更。
拡大縮小しても、全体のバランスは一緒のまま印刷できる、倍率変更。
でも考えてみると、なぜそうなるのか不思議に思いませんか?

まずはじめに、A4用紙(A判用紙)の特徴について数字に基づく視点から触れようと思います。

参考 【図解】コピー用紙のサイズ一覧まとめ。サイズごとの用途も解説

A4用紙は、A3用紙を半分に切り分けたものです。
A4用紙とA3用紙は相似形になっていて、A3用紙の面積はA4用紙の2倍の大きさがあります。

A4の原稿をA3用紙に拡大コピーするときは、一辺の長さを√2倍(約1.41倍)します。すると面積は√2倍✕√2倍で、2倍の大きさになります。
A4用紙は 縦=210mm 横=297mm
A3用紙は 縦=297mm(A4の縦の√2倍) 横=420mm(A4の横の√2倍)

A判の用紙もB判の用紙も縦横比が「1:√2」の相似形になっています。
縦横に同じ倍率をかけても、常に「1:√2」の相似形が保たれます。これが見た目のバランスを変えずに容易にサイズ変更ができる理由です。

ルーツはドイツ

こんな便利なサイズを考えた人が気になったので、A判のルーツを調べてみました。すると二人の人物が大きく関わっていることが分かりました。

まず一人目が、フリードリヒ・ヴィルヘルム・オストヴァルト
1911年には、1cm×√2cmを基本とし、それを倍々にしていく紙の寸法を考案しました。

そして二人目が、ヴァルター・ポルストマン
1922年にドイツ工業規格(DIN)のA4フォー マットを開発した人物です。ポルストマンはオストヴァルトの提案した寸法を基に「DIN476」という規格を作成しました。彼は1912~1914までオストヴァルトの助手として働き学びました。1920年にドイツ工業標準化委員会(現在のドイツ規格協会)の従業員として働きました。

オストヴァルトとポルストマンの二人がいたからこそ、生まれた規格ということが分かりました。

日本では1993年に厚生労働省から、すべての公的な文書の規格をA4にしましょうとの指針が出されました。このことをきっかけに役所などの場でも書類はA4サイズを使うのが基本となりました。

参照1 追及すると奥が深かったA判とB判それぞれの馴れ初め
参照2 ヤン・チヒョルトの実験的書体デザイン

Web情報より

発祥はドイツだということは分かったのですが、「1:√2」いわゆる白銀比は、日本人にとっても古くから根付いている親しみのある比率ということもわかりました。
日本最古の木造建築である法隆寺金堂や五重塔、伊勢神宮などの建築物のほか、平安京の街並み・彫刻・生け花にもこの比率が多く取り入れられています。
法隆寺金堂・五重塔
平安京の碁盤目状の街並み(区画の一辺と対角線の比が白銀比)
興福寺阿修羅像
東京スカイツリー

参照3 実はあなたの身近にも…日本人が惹かれる比率「白銀比」の世界

情報元 つながるデザイン研究所サイト

暮らしに取り入れると便利

数学的な話や、街にある例を上げてみましたが、
僕はA判サイズの考え方を暮らしに取りいれると便利だと思っています。たとえば本棚(収納棚)だと、全部同じ幅のものを選ぶのではなくて、仕切りを自由に設定できるものを選ぶといいです。さらに仕切りのそれぞれの幅をA5サイズ大、A4サイズ大に調整しておくと、A5サイズの棚は主に本やノート用に、A4サイズの棚は書類や雑誌類用にと、サイズごとにまとめることができます。見た目もスッキリしますし、整理整頓しやすくなるメリットがあります。仕切り位置を自由に決められる商品だけど、どう幅のサイズを決めたらいいのか悩んだときには、A5サイズ大、A4サイズ大を目印にしてください。

こんな商品欲しい

ズバリ、A判・B判サイズを意識したサイズの商品です。
生活での置き場所まで考えた商品なら、独りよがりでない、消費者ニーズに寄り添った作品に感じます。



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