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週刊少年ジャンプ15号感想


こんにちわ葦原です。

3月1日に鳥山先生が亡くなりました。
一応こんな記事を書いてるので触れたほうが良いような気がしました。
でも私はブウ編の途中くらいまでしか読んでいないのであんまり喋っちゃいけないような気もします。
どちらかといえばむしろアラレちゃんの印象のほうが強いですね。祖父母の家でアニメをよく観てました。

いわゆる「日本を代表する」ような漫画家がここ数年で何人も亡くなっているような気がします。
今年は本当に嫌なニュースばかりですね。
鳥山先生は現在ある日本のアニメ・漫画文化に直接的に影響を与えた漫画家として最も有名な人物です。
現在の少年漫画シーンに立っている人間は殆どが幼少期ドラゴンボールを読んでいた世代だと思います。
やはり大きな損失です。

大した感情もないのに挨拶みたく、「ご冥福をお祈りします」と口にする行為があまり好きではないので、衆知の偉業を並べることしかしませんし、出来ませんが、やっぱり悲しいことだとは思います。
まだ68だったのでもう少し長生きするものだと思ってました。






◯空への標


私の感想とかどうでもいいので、未読の方は是非読んでください。


ジャンプショートフロンティアっていう枠で掲載された15ページの読み切り作品です。いつぞやのジャンプに掲載されてた「電車田中」っていう神漫画もこの枠だったはずです。

やっぱ読み切りって良いですよね。

15ページですよ?15ページであんなに面白いものが描けるのってすごくないですか?
少年ジャンプ掲載作品は通常一話19ページです。単行本の一話にすら満たないページ数。ひとつの物語を収めるのだって難しいのに、その限られた世界の中でこんなに私達を楽しませてくれる。
もう尊敬しか無いです。


今作、「空への標」は、キャプテン梁山リョーザンくん、という少年が、蘭姉ちゃんと同種の殺傷能力高そうなツインテールをもつ少女、「LATSエルティーエーエス800エイトオーオー」と出会うことで、彼女、また彼自身が何者なのか、また、自分の使命を思い出していく、というストーリーです。

何言ってるかイマイチわかんないと思いますが、これ以上喋ったらネタバレになるので未読の方は読んでください。


もう、「漫画のいいとこ詰め合わせ」みたいな作品でした。
まず絵が上手いです。空間の奥行きの表現や構図もめちゃくちゃ上手い。
そして漫画も上手いです。見開きのコマ割りとか、各ページの引きも。
リョーザンくんの意識していないところは真っ暗だったり、学校という場が閑散としているという違和感を、擬音も台詞も使わずに三コマの背景描写で表現したり、「ガシャン、、、」のところみたいな細かい描写も秀逸でした。
そして何より、あの、ページを捲った時の驚きですね。
ストーリーの上での驚きとページを捲った時の視覚的な驚きが合致するのが最高に気持ちいい。
漫画って本当に良いですよね。

私は別に紙の書籍に妄執している人間ではないのですが、ページを捲るという動作と共にこの驚きが立ち現れたときの興奮は、電子媒体で読んだ時の同体験とは全く別物だと思います。
あとスマホで読んでいると見開きの面白さが死ぬので漫画は紙がいいと思いますね、やっぱり。
こういう漫画表現はウェブトゥーンでは出来ないので、どれだけ漫画の電子化が進んだしても、「書籍としての漫画」は絶えないでしょう。
ていうかウェブトゥーンの台頭でそういう表現がなくなったとしたらそれはもう退化だと思います。

ほんとに面白い漫画でした。



◯僕のヒーローアカデミア


緑谷の姿がどんどん化け物じみてきています。
彼はどこまでも真っ直ぐな(悪く言うなら非現実的なまでの)正義や優しさを持った主人公らしい主人公なので、今の見た目は内面とのギャップが凄いです。
そういう主人公らしい性根と、オタク気質や論理思考、自己肯定感の低さを同時に持ち合わせてるのが緑谷の強さの所以な気がします。

久しぶりに上鳴・ヤオモモが出てきました。
上鳴、メタいけど凄くいいセリフですよね。
世界一強い緑谷のことが心配なのは、信用してないからじゃなくて弱さを知っているからです。クラスメイトとして彼の負う重荷や強さの下積みを知っているからですよ。
いや〜上鳴・切島あたりは良いバカですよね。

レディ・ナガンも良かったですね。
出てくる度にどんどん好きになってる気がする。
少年漫画に出てくるああいう大人が私は好きなんだと思います。
ままゆうならサディコで、呪術なら日車がそれに当たると思います。

来週からはついに緑谷が死柄木・オリジンと邂逅し、「茨の道にみた夢」のために死柄木および志村転弧と向きあう展開になりそうですね。



◯魔々勇々


めっちゃ強くなってんじゃんコルレオ。

やっぱりラルフ君の能力が使えたのはコピーの類だったんですね。
あと斬撃の出力が爆アゲされてるのも良かったですね。
私は瞬殺フェチなので、エンド複製体を片手でサイコロにしていくのは最高に唆りました。
しかしグリシャも負けてないですね。ワープを応用した脚切断、まさに芸を肥やしたわけですが、あれも良かったです。
まあしかし、今回はなんと言っても「綺羅綺羅星」からの「剛豪力々」のコンボですね。
やっぱ共闘での「綺羅綺羅星」はめちゃくちゃ強いですね。必殺の一撃を必中にする能力と言っても過言ではないので。

能力バトルの格好良さが全面に出たバトルで凄く良かったです。


ストーリーとしては、まずグリシャの最終的な目的が判明しました。
母なる紋章で各並行世界の魔勇を蘇生し従えることで次元の統治者となること、らしいです。
まじでコイツ気持ちいいくらいの悪人ですね。
少年漫画的で良い。

とはいえ、グリシャはエヴァンと因縁がありそうなので、今回喋った内容はあくまで建前上の目的、少なくとも、アレだけがグリシャの動機ってわけじゃないと思います。

戦況としてはかなりコルレオ優勢ですね。
能力の質としては互角程度でしょうが、覚悟が違いますよ、覚悟が。
戦う勇者の目ですよ。強い。
劣勢、かつ何やら時間が無い状況に立たされているグリシャはコルレオを出し抜いて降霊を行う隙を作るため、(おそらく)マママを利用する、って方向に進みそうですね。
エンドに急かされているということは、グリシャはエンドを完全に支配下においているわけじゃないみたいですね。意志も残ってるし。

劣勢に立たされているせいか、今週のグリシャは若干悪口のキレが悪いです。そこしか良いとこないのに。
「うっせーバカ」という短絡的な悪口、これそのものは悪くないんですが、それと短絡的な、それこそ「バカの一つ覚え」と言うべき攻撃法を組み合わせ、そこをコルレオの指摘されたというのが駄目でしたね。
思春期のくだり、あれも自虐的で、グリシャのひょうきんさが出ている良い悪口だなとは思いますが、「親戚の息子」とか「それが人間ってものだろう!」とかの過去の悪口に比べたら一段劣りますね。
そもそも相手の能力分析をしながら毒を吐いてるのが良くない。
やっぱりコルレオの強さを前にして余裕がないんでしょうね。
集中してレスバする余裕すらないとは。

それを踏まえるとやっぱり我らが大アイドル魔王ミネルヴァちゃんは最高ですね。
もう何言ってるか分かんないですよ。すべての発言が公序良俗に大きく反しているのでしょう。しかも全部本音!
頭で考えていることがそのまま言葉としてい出てきている。
やっぱミネルヴァですね。
彼女はお淑やかにしない方が絶対良いと思います。

発言内容が分からないのが惜しいところですね。
アレを書けないのは少年漫画の致命的欠点と言えるでしょう。


それはそうと、掲載順。全く誰が決めてるんですか。
普通にままゆうが打ち切りになるの耐えられないので正当に評価されてほしいです。
まじで。
ジャンプ買ってる人は投票権も買ったと思ってアンケート出してみてくださいね。
せっかく金払ってんだから。



◯あかね噺


「狸賽」普通に面白かったですね。
かわいいオチじゃないですか。

研鑽を積んだ伝統の技術、演目の文脈への理解、そして「仁」で観客と空気感を味方につけた先にある、自由な「狸賽」。
あかねの世界。
落語家として大きな羽化を遂げたような気がしますね。
しかし、演目や空間が自分と一体になったことで高揚したあかねは、落語のアレンジに熱が入りすぎてしまいます。
文字通り、「自分の世界に籠もる」って感じですね。

そこからあかねを現実に引き戻したのが、お父さんです。
「いちばん大事なのは会の成功」という本来の行く先を取り戻し、あかねは正しい噺の筋へ戻ります。
お父さんめちゃくちゃかっこいい。本当いい仕事しますよ。
間を捉える、っていうか、くしゃみひとつであかねを現実に引き戻すのはやっぱり落語家の技術があってこそなんでしょうね。
当然演目についても知っているわけですし。

あとは二枚目昇進の是非だけですね。
今後の展開が楽しみです。


◯呪術廻戦


芥見先生はやっぱり高層ビル群の中での戦闘描写が好きなんだろうと思います。
構図も表現もすごく面白かったですね。
あと個人的に目だけ残して顔真っ黒にするやつめちゃくちゃフェチなので良かったです。ありがとうございました。

ただ、多分これは私の理解力不足なんでしょうけど、日下部の「バレてんじゃん」以降の2ページの戦闘は何やってるのかわかりませんでした。
真希のあれは、壁を破壊せずに衝撃だけを伝えて宿儺をふっ飛ばしたって認識で良いんですかね?
レオリオのあれみたいに。
まぁ単行本になったら線がスッキリして分かりやすくなってたりするので気にしません。

そして、宿儺はここに来て未だに遊びながら戦えるんですね。
使命だ何だといっていますが、シンプルに強すぎる。
ここで黒閃とかもはや狙ってんだろ。
呪術と肉体の対立とか言いながら格闘、しかも運要素絡む黒閃で倒すって。
鍛え抜かれた術式じゃないのかよ。

これ凄い高度な舐めプなんじゃないんでしょうか。

そして一人残った日下部が宿儺の相手をする雰囲気になってきましたね。
しかもなんか勝算がある雰囲気です。
日下部は今までろくに戦わなかったせいで能力が全く未知数なので、めちゃくちゃ強い術式の可能性も無くはないですが。
宿儺と戦闘した術師全員に同じことを言っていますが、やっぱり日下部が宿儺を倒すビジョンは全く見えないですね。
フーガ残ってるし。

しかし、羂索戦があれだったので、芥見先生なら「まさかの日下部が呪いの王を下す」という奇をてらった展開をする可能性もありますけど。
あと宇佐美が突然登場して全てひっくり返す可能性もありますね。

物語全体の展開も見えないです。クライマックスな雰囲気はあるんですが、今後どう終わらせるんでしょうか。
メタ視点での展開予想をすると外れることが多いので、ほんとに何が起こってもおかしくないって感じです。
続きが気になりますね。





疲れたのでここらで止めて寝ます。

最近沖縄に行く機会があったんですが、3月中旬にもかかわらず桜が咲いてました。流石亜熱帯ですね。
とはいえ、私が住んでいる岡山も最近は随分と過ごしやすくなりました。
春めいて来てる、って感じです。

私は寝るのが嫌い、というか、睡眠に時間を使うのがあまり好きではありません。昼間何もせずに時間を無為に消費しているからです。
「リベンジ夜更かし」って言葉は癪ですが、的確だなと思います。
ですが、そんな私も春の時期はゆっくり寝ている気がします。普段よりも、早く寝て遅く起きてますね。
春は冷えないし汗もかかないので寝るにはうってつけの時期です。
太陽も気持ちいい。

春眠なんたらっていう美しい詩もありますし、春は寝てても許されるんじゃないかな。

というわけで寝ます。


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