人間が好きだった…

人好きと言われることが多かった。

自覚はなかったけれど、

人が好きだったのかもしれない。

性善説とか性悪説とかいう言葉さえも

もしかしたら意識していないくらい

みんないい人だ、きっといい人だ、

悪いことをする人もきっと辛いことがあって

そうせざるを得なくなってしまっただけなのだ

と思ってきた。

人によっては平和ボケしている、ただの馬鹿だというかもしれない。

それでいい。

わたしはそれで十分幸せだったのだ。

でも、今になって、それを幸せなことなのか、

皆にもそうするべきだよと伝えるかと言うと、

話は別だ。

もっと慎重に言葉を選んで伝えなくてはならないと思う。

たった一人との出会いが運命を変えてしまうこととはあるものだ。

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