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認知症の母 在宅酸素対応の施設探しを始めました その4

(「認知症の母 在宅酸素対応の施設探しを始めました その3」の続きです。)
  認知症でも在宅酸素対応が可能であることを確認した上で、この連休に住宅型有料老人ホームを2件見学しました。あらためて“住宅型”は、いろんなところがあると実感すると共に、施設を見学して直接話を聞かないとわからないと痛感しました。

 1件目は交通量の多い道路に部屋の窓が面しており、夜間は音がうるさいと判断し、申し込みはしませんでした。利用料金は抑えめですが、レクレーションはほぼ皆無、施設の職員と利用者との間に距離を感じ、この施設では母は孤独に耐えられなくなると思いました。ほっておいて欲しい人には良い施設かもしれませんが…。

 2件目は施設長が母の現状についてしっかり聞いた上で、「使用者の平均要介護度は3.7となっており、利用者同士でコミュニケーションがとれる人はいない、これからおやつタイムで利用者が食堂に集まるので、利用者さん達の中にお母さんがいる姿を想像してみてください。」と館内を案内されました。
 車いす利用者がほとんどで、食堂に来て座るのは運動も兼ねているそうで、おやつが出てくるまでに小さなクッションに頭をのせ、突っ伏している方もおり、会話はありません。お一人だけスタッフに盛んに話しかける方がいましたが、一方的に同じことを繰り返しており、会話ではありませんでした。施設長はもし入居したら母はショックで鬱になる可能性もあり、今はおすすめしないとのこと。

 先月の90歳のお誕生日会の母の写真を見せたら、「お母さん認知度ぜんぜん軽いですよ~!施設に入れたらかわいそう。」と率直なアドバイスをくれました。もう犯罪に遭わせたくないという私の気持ちも理解してくださり、同じ“住居型”でも毎日リクレーションを施設の中でやっているような所が良いのでは話され、そういうところだと在宅酸素対応はせず、必要になったら他の施設に移ってと言われたと私が伝えると、医療法人が母体になっている“住居型”で探してみてはと教えてくれました。
 施設で在宅酸素をして5年生きるのと、しないで自宅で発作を起こすまで2年くらいはこのまま生きるのと、お母さんにとってどちらが幸せか、あらためて考えてみては言われ、在宅酸素対応の施設に入るのは早いと結論が出ました。

 施設見学の後に実家に行きましたら、施設入所について私が書いたメモは無くなってました。「私は施設に入る必要はない、私は元気。」と捨ててしまったのでしょう。気に入らない注意書きやメモを母はすぐに廃棄します。
 このところ私の体調が悪く、仕事がこれからさらに忙しくなるので、施設探しはしばらくお休みすることにします。
 犯罪から一人暮らしの認知症の母をどう守るかについては、役所や警察に相談をしてみたいと思います。

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