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調香師とアロマセラピストの違い

フレグランスは好きです。

アロマの資格をスクールで学んでいた時に、とあるメーカーの調香師さんの講義があり、香りの言語化スキルの高さ、名香の裏話、植物のお話が面白く、本当に香りが好きなんだなと、のめり込みながらお話を聞いたり、たくさん質問をして少しでも調香師の方の香りへの価値観を理解して少しでも習得しようと思いました。

アロマセラピスト達の喧嘩腰アロマ知識マウントにウンザリしていたわたしの心が洗われた瞬間でもあり、サロン運営と同時にそのスクールで資格試験対策の講師をするきっかけにもなりました。講師業の時代についてはまた話そうと思います。

香りは目に見えないもの、そして地域振興に入るので文化芸術の分野になります。そのため、香りや製品の世界像を言語化する必要があります。

なので、自分が生まれた街でアロマ講師の活動をされている方、何を言われようが自信を持ってください。

あなたのやっていることは・・・文化・アート・クリエイティブ・イノベーションという未来に繋がる分野に挑戦しているんです。

香りの世界は知識とクリエイティブなセンス両方が必要で、化粧品メーカーがギャラリーやインスタレーション系の展示会を行うのは「香りの可視化」のためで、お金があるから道楽でやっているわけではありません。そして、国内でマウントを取っているわけではありません。

「日本が作る香りもマジヤバい」っていうのを世界に対して伝えているだけです。「国内の競合他社」の意味をただのライバルだと履き違えている一部の国内コミュニティ。本当に残念ですね。

世の中、勝手な偏見が多くて疲弊してしまいます。

先日、知らない間に資生堂さんの調香師の方が大田区の香りシリーズを嗅いでくださったらしく、全部の香りを当てていらっしゃったらしく・・・苦笑。

表現が最も難しく、精神的に潰れそうになりながら作った蒲田の香りがいい香りと仰っていただいてすごく嬉しかったです!早く香りについてのお話をいろいろお伺いしたいので、お願いしてしまいました。

プロの調香師の方の香りのお話は、本当にすごいです。視点が凡人と違うのに、気づきや驚きを教えてくれます。

私は、セラピスト同士の勝ち負けの世界がとても嫌いなので距離を置いているというか、そこにリラクゼーションは存在しないと思っているので、そのような考えで商いをなさっているセラピストさんは私の周りにはいません。

そんな幼稚な目的で苦労して資格を取ったわけではなく、そもそも、どんな資格や分野でもマウントや勝ち負けを取るために存在していないからです。

それ、本当に面白いですか?楽しいんですか?

私は「つまらない」と思っています。

アロマは歴史が浅く、失敗から生まれたイノベーションツールです。

30年間以上これを放置してきたアロマ界隈が調香師さんのように香りの言語化・可視化ができるのはいつになることやら。


もしよろしければサポートをお願いいたします。サポートをいただいた分は地域振興やアロマ製品の開発に活用させていただきます。何卒よろしくお願いいたします。