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”Dismal Day (灰色の朝) / Bread"

[RADIO DAYZ] 1971 あの頃ラジオから流れていた懐かしい曲を紹介します。

ブレッドは1968年にUSで結成されたバンドで、メンバーはデヴィッド・ゲイツジェイムス・グリフィンロブ・ロイヤーの3人です。

メンバーはそれぞれコンポーザーやスタジオ・ミュージシャンとして活動していました。1969年にデビュー・アルバム『Bread』をリリースします。ゲイツの甘い歌声やハーモニーの美しさ、オリジナルでキャッチーなメロディ・ラインなど、バンドの特徴は十分に発揮された曲が並びますが、何故か評判は芳しくありませんでした。しかし日本では、1972年にこのアルバムからシングル・カットされたミディアム・テンポのロック調バラード「Dismal Day (灰色の朝)」がヒットします。この曲、まさにバンドの特徴そのもののだと思うのですが・・・。

ところが明るく爽やかな曲調と裏腹に、自分の惨めな生き様に絶望する男の話という、何とも言えない寂しい曲だったりします。日本だからこそヒットしたのかもしれません。

そして1970年に新メンバーのマイク・ボッツを加えて四人組となったところでリリースしたバンドの2枚目のアルバム『On The Waters』からのシングル「Make it With You (二人の架け橋)」が大ヒットしたようです。ところが私には全く記憶にありません(汗)。改めて聞いても、どうだったか・・・。

そして3枚目のアルバム『Manna』(1971)がリリースされ、ゲイツ作による「If」が全米チャート4位を獲得。美しいメロディの極甘バラードです。日本のラジオ局でもパワープレイされます。

その後バンドは幾度かメンバーをチェンジしながら活動を続けていきますが、1973年には解散となり、メンバーはソロで活動していくことになります。

この「If」は、日本でジャッキー吉川とブルーコメッツ、森山良子、尾崎紀世彦、原田知世、斉藤由貴、阿川泰子、小錦 (KONISHIKI)?など多数のカバーバージョンがあり、ブレッド&バター、伊東ゆかり、ビリー・バンバンは日本語訳詞で歌っているそうです。どれだけ人気の曲なのでしょうか。

また、カルピス食品工業や山崎製パンのCMソングにも使用されたことがあり、1994年のフジテレビ系ドラマ『この愛に生きて』の挿入歌としても採用されているとのこと。後追いでこの曲に触れている人も多いことでしょう。

ちなみに私は、「If」を先に、「灰色の朝」を後から聞いて知っていたので、実際のリリースとは逆に認識していました。しかも大ヒットしたという曲に全く記憶が無いとは・・・。

時代的に私は小学生の高学年。年上の兄姉が家にも近所にもいなかった環境で育った私は、親からの影響以外の世界(大袈裟)は自分で切り開かなければなりません。当時はネットもありませんからね。音楽の全てはラジオ頼りです。すると、たまたま聞こえて来なかったとか、聞いていても他の曲に関心があったとか、そんな偶然の積み重ねが自身の音楽体験となる訳です。

両親や近所のお兄ちゃんの影響で・・・という話はよく聞きます。私にとって一番身近な存在はラジオだっということですね。

大人になって当時の曲を改めて聞き直すと、あ、こんな曲あったなとか、そういえばこのメロディは何という曲だったのかとか、そんな思いで一杯になります。そんな想いを整理しているだけで、楽しい時間が過ごせます。

そんな夢中になってラジオを聞いていた頃の思い出をこちらでも語っています。

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