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“Tom Scott & The L.A.Express / Tom Cat” (1974)

[ FUSION DISC GUIDE ] 新装版発行で差し替えられた幻のアルバム評を紹介しています。詳しくはこちらでお話ししています。

収録曲
M1 Rock Island Rocket
M2 Tom Cat
M3 Day Way
M4 Keep On Doin' It
M5 Love Poem
M6 Good Evening Mr. & Mrs. America & All The Ships At Sea
M7 Backfence Cattin'
M8 Mndo
M9 Rfried

名サックスプレーヤー、トム・スコット率いるL.A.Expressの2作目。キーボードとギターが変わり、トム自陣のバンドとしての色合いが強くなった。新加入の二人のソロがフューチャーされ、ロック色の強いアグレッシヴなM1は、今もファンには人気の曲。ブルージーでソウルフルな曲調に混在する突き抜けるような明るさと、時折みせる優しさ…そんな表情豊かなトムのプレーの特徴が如何なく発揮され、サウンドを支えるM.ベネットとトムの充実なコラボレーションが魅力のアルバム。

THE DIG presents DISC GUIDE SERIES 01 FUSION 2000年8月発行 初版P77

参加ミュージシャン
Acoustic Guitar, Guitar [Electric] – Robben Ford
Bass – Max Bennett
Drums, Percussion – John Guerin
Electric Piano, Organ, Synthesizer [Arp] – Larry Nash
Saxophone, Woodwind, Synthesizer [Moog], Percussion, Lyricon – Tom Scott

聞きどころは何と言ってもオープニングのM1。ロック色強めのギターのロベン・フォードのソロが素晴らしいです。

あの角松敏生が学生時代に組んでいたフュージョン・バンドでも、この曲は演奏されていました。サックスがいるフュージョン・バンドを組めるって凄いなと羨ましかったです。

この曲のL.A. EXPRESS オリジナル・メンバーによるライブ音源がありました。放送用音源なので聴きやすいです。このグルーヴは絶対にジャズではありません。時代の熱きクロスオーバー・サウンドが楽しめる貴重な音源です。


タイトル曲のM2は、緩やかなテンポですがアグレッシヴでグルーヴィで、これでもかとグイグイと押しまくるトムのプレイに痺れます。

タイトで細かなフレーズを変拍子気味に決めまくるM3。メンバー全員の確かなテクニックが光ります。

アルバム通してエネルギッシュにブロウしまくるトムのプレイをご堪能ください。


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