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イヤイヤ期を救う「学びの多様化学校」

不登校のあなたへ

何度転んでもハイハイをする赤子。何度泣いても歩き出します。
イヤイヤ期を通して自分で何かをやりたがる赤子。自立の第一歩です。
それは人間として自立したい、成長したい、本能だからです。

成長することが楽しいのは人間の本能の一つ。
「不登校になること」と「学びを諦めること」は全く別の話です。
これから社会も変わろうとしています。
だから、もう少しだけ学ぶことを諦めないでください。

今日はイヤイヤ期延長中、自立期の不登校生に希望となる情報を発信したいと思います。

【不登校生の希望 学びの多様化学校】

不登校も登校したい学校が生まれました。

「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)」として、2021年4月に開校した岐阜市立草潤中学校。

  • 登校しても家庭にいても学べる

  • 担任は生徒が選ぶ

  • 校則や制服などの決まり事はない

など、不登校を経験した生徒のありのままを受け入れます。
「学校らしくない学校」です。

全校生徒40人のうち、3年生は19人。
年間総授業時数は770時間と、通常の中学校の4分の3程度の時数で編成されています。

年に2回ある期末テストも強制ではなく、希望者が受けます。
「自分が好きな教科のテストだけ受けている」という生徒もいます。

決まり事のない草潤中では、昼食も好きな場所でとることができます。
教室で食べる生徒もいれば、図書室や中庭など、おのおのが好きな場所で過ごしているそうです。

【今後も増える 学びの自由化】

このような学びの多様化学校は今は全国で24校だけです。
文科省は2027年度までに全ての都道府県・政令市に設置すると宣言しています。将来的には分教室型も含め、全国に300校の設置を目指しています。

鎌倉市のアンケートでは不登校ぎみの子に学びの多様化学校について半数が「通ってみたいと」と前向きに回答しました。
また学びの多様化学校について期待することを選択式で尋ねたところ、
「自分のペースで学べる」
「少ない人数で学べる」
などが多く挙がりました。
…この子たちはまだ学ぶことを諦めていません。

まだ学びを完全に放棄するには、勿体無い。

大人たちも、君たちのために社会を変えようと準備しています。

今の学校が合わないのなら、自分のやり方で自分の好きなことが学べるチャンスです。

大人は少数派の君にヤイヤイ言ってくるかもしれません。
そんなときはこれから変わる学校を期待し、自分が今できることに集中しましょう。

イヤイヤ言った分、自立の始まりです。どうか最高で最強のイヤイヤ期を。

参考
https://ed-tech.shingakunet.com/data/bridge/gifushi_sojun.pdf

リクルートEd-tech総研レポート通信 Vol.11


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