自閉を開く!【ASDの共感性の高め方】
自閉症の子が共感性に乏しい事は有名です。
しかし本当にそうでしょうか?
本を夢中で読んでいる自閉症の子。
これって物語にものすごい共感してますよね。
他にもアニメや漫画で感動する子。
共感しているから感動もできますよね。
他の子が泣いていると自分も泣き出す子もいます。
よく考えると「共感」って何でしょうか?
今日は奥深い「共感」について調べてみました。
2種類の共感能力
さっそくですが共感とは2種類あるそうです。
「認知的共感」と「情動的共感」です。
なるほど。
自閉症の子は情動的共感はできますね。
だからアニメや漫画に感動することもできる。
漫画の主人公になりきり必殺技を叫ぶ子。
感情を写しとって、自分にコピーしています。
一方、
相手理解の認知的共感には欠けています。
だから周りとは合わない、
つまり空気が読めない行動をとってしまうのでしょう。
納得しました。
その上で更に興味深い文献を見つけました。
ASD同士なら認知的共感もできる!?
つまり
同じASDのことが書かれている文章は自分の経験上、理解できる。
「あるある、それ。そういうことあるわー。」
という感覚です。
ASD同士なら認知的共感ができる。
同じ思考特質の人になら認定的共感能力が高まるのです。
例えば、
定型発達の人同士が集まってもウクことが少ないのと同様に、
ASD同士が集まるとウクことが少なくなります。
つまり、無理に通常級に入れるのではなく、
同じ特質の子同士での交流の場を設けた方が共感能力に良いということです。(特別支援学級や放課後デイなど)
△ 様々な人の集団に入る
○ 同じ特質の人の集団に入る
精神論ではなく脳科学から適した環境を考えることが大切です。
真に適切な環境とは
多様性のためにも様々な人と交流した方が良いと言われます。
しかし、脳科学的に同じ発達特質を持った人たちと一緒にいる方が
精神的にも脳にも良いことがわかりました。
もちろん0か100で考えるのは危険です。
通常学級も特別支援学級も両方を併用することがベストです。
ただしベースとなる所属をどちらとするのか。
脳科学から考えてもベースは特別支援学級が良いといえます。
基本は同じ特質の子同士で集まり、
行けるときに色々な子との交流に行くのが望ましいです。
今日は共感について調べて分かったことを記事にしました。
共感には認知的共感と情動的共感の二種類がある。
ASD同士だと共感能力は高められる。
エビデンスから正しい理解をして、適切な支援環境を整えることが大切だと思います。
最後までご覧くださりありがとうございました!
【参考】
・教育新聞2024.1.16「もう一つの共感性」
・自閉スペクトラム症がある方々による 、自閉スペクトラム症がある方々に対する共感
・日本女子大学 心理学科オリジナルWebページ
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