おはなぎつね?

数か月前に、妻が勝手口の外に置いていた履物が盗まれることが2回続き、まさか泥棒がそんなものをと訝しく思っていたところ、市街地でキツネが出没し履物を奪っていくという噂を耳にいたしました。
 
半信半疑だったのですが、先日近所の方が「うちの庭にキツネが住んどるんよ~」と言われるではないですか。「あ、やっぱりホンマなんですか」「そうなんよ~、あっちこっちで靴やらサンダル集めて来ては、底をきれいにはがして巣を作りよおるんよ」
 
「あとな、猫が好物なんやて~」「え゛~っ!猫食べるんですか?」野ネズミが主食で、お稲荷さんに供える油揚げは実はネズミを模したものということを聞いたことはありますが、猫食とは初耳。
 
「市役所に頼んで駆除してもろたらどうですか?」言うと、「キツネは在来種やさかい(鳥獣保護法で)捕獲したらあかんのやて~。あんたの方が出てって~、て言われてしまいやわ」。う~ん、これはもしかしたら大通寺の有名な「お花ぎつね」かも。
 
お花ぎつねは、昔大通寺を長浜城跡から現在地に移すことになり、賛否を巡って論争があった時忽然と現れて解決に導いたとか。そう言えば真宗大谷派の長浜教区が京都教区に併合されることになり、大通寺の処遇について論争中だから、またお花ぎつねが現れたのか?
 
それにしても、何で靴やサンダルを集めるのでしょうか?ネットで調べてみると、実は「人が履いた靴のニオイはキツネが好むエサのにおいに近く、勘違いした親ぎつねが子ぎつねに与えようとしている」らしい。正体はどちらかというと、靴のニオイを嗅ぎまわる「お鼻ぎつね」かよ。

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