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鉄カブ散歩

一月以来の鉄カブ。
濃密な三月。仕事頭の前頭葉が自己発火暴走していました。
先日ひと段落したので、4/4は一日オフ。

道端の春

地元は観光地で、地名はそこそこのブランド。
でも、実際に暮らす身としては…がっかり観光地ではないけれど、必ずしも観光PRパンフのような景色が毎日見えるわけではなく、あの歌碑だって行けば何これ?だし、湧水とて水路の底にはごみもある。
生活していれば、戸外に不用品の放置もあるし、路外から急に出てくる車もいるし、数多の生活感から逃れることは出来ません。
私はそういう生活感が好きだったりするので、点から点で走るより、何か肌の合うものを見過ごさないで済む線で走るのが好きです。
必然的に走る速度は遅くなります。


入学式の日。昨日までは子供達がいた公園は静か。

前回書いた仕事は、人同士の争いの鍵となるもの。
オフに人と会うのは、肌の合う人以外に出来るだけ避けたい気分。
群れず寄らず。
バイクは、自分が触れたいことに触れる時間と空間を保つのに、とても良い口実と物理的手段を得るよいツールですね。
逆に、家族や他人の為に時間と労力を割くことが求められる状況では、そっとカバーを掛けておくことになりますが。
そこは決してパラドックスではなくて、経験値を何でどこでどうやって積むかの選択にバイクを噛ませれば、引き出しとして保つことが出来ますね。

どん曇りの常念道祖神

晴れていれば北アルプスがどん!と見えるこの場所。
実はこの道祖神は、古来ゆかしきものではなく、著名な山岳写真家が建てたものです。
いわゆるエモーショナルの産物。
毎年、桜の開花から水田の水鏡の季節まで、沢山のカメラマンが訪れてはTHE 安曇野的な風景に酔いしれる場所です。
否定はしませんが、私はリアルなものが好きなのです…耳塚とか首塚などが有ればなおよし。井戸と同じように蓋のされた歴史が有れば浮き浮きしてしまいます。
それが人の生きた証ですから。


桜はまだ。

暮らしの中には観光モニュメントはありませんが、拾い物は沢山。
何を観るかは人それぞれ。農家さんなら他人さんの畑のやり方とか、古物商なら軒先の放置車両とか、歴史好きなら何某かの石碑や旧道痕跡とか。私のような苔好きは、路肩を舐めるように見ていくので、自転車と同じ速度で走ります。そんな走りにカブはちょうど良いです。
まあ、本来の使い方に近いですよね…田んぼの水を見に行くじーちゃんの乗り物っていえばコレ。

地衣類


苔の道


道の下より


雨上がりの保水力


cross


緑は一色に非ず


自然の寄せ植え

自分にも潤いを。

最近保水力が落ちまして、乾きやすいのです(笑)

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