晴れた日曜日。
信州から始発の特急で上京し、JA56タイカブ🇹🇭無事譲受してまいりました。

南国ムード盛り盛りのなんちゃらブルーの車体。
今まで乗ってきた、カリカリの2stフルパワーオフローダーはじめ色々尖ったバイク達と違う、この包容力の豊かさと、周囲に対する無防備なまでの侵襲性の無さ。

カブを選んだ理由はもう一つあります。
30代に負った腰椎の神経損傷で、左下腿に麻痺があります。爪先も挙上しない。
リターンシフトだと正確なチェンジが不能。
ロータリーなら、まあまあOK。
今はもう、見た目わからないほど他人より早歩きしますけど…ね。

都内から信州まで220km、自走して帰りました。
カミさんからのストップから20年振りの許しを得てのそれなりの距離の走り。
身体は覚えていて、大垂水峠は4速◯0km/hで息継ぎせず上がれました。
笹子TN手前の7〜8%勾配もいい感じで上がる。　

見た目に寄らない、意外なトルクフルな走り… 
◯◯TN内で見た夢はトップスピード100km/h少し。
いやいや、トップスピードはどうでもいいかな。
常用域にトルクを振り撒いた感じを楽しむバイクです。

とにかく疲れない。制動距離1.2倍のブレーキも、柔らかいFサスも、意外にもしっかりなRサスも、硬めのダブルシートも私は好きになれたし、コンビニ休憩後のフルロックターンはたやすく。
軽さは正義。ロングランは疲れないのがいちばん。
このナリで、少しだけ元気な排気音を聴きながら、後ろから迫るSUVを下りタイトコーナーで距離を開ける楽しみに少し酔いました（笑)

R20はそこいらの地方より古の残る道ですね。
本当はゆっくりあちこち寄りたかったのですが、またの機会に。
雨予報とかくれんぼしながら、八王子から6時間後にR20終点の塩尻市高出着。21:01。

頂いたシングルシートをリヤボックスに、シングルシート用リヤキャリアとノーマルクラブバーを40ℓザックに入れて背負ってきたのですが、喜びの勝ち。
雨にも遭わず無事帰宅しました。

火曜日に市役所で登録を済ませて帰宅途中、夕立を浴びました。
熱いアスファルトから立ち上るむせるような水蒸気とぬるい雨を浴びながら、妙に楽しい感覚。
きっと、この風防とレッグシールドと、なにより車体色の作用…
全身に浴びる天然シャワーが不思議と気持ちいい。
この時脳内再生されたのは、タイのJKが四人乗り疾走する動画だったり、キャップを被ったアニキが兄弟姉妹5人乗りでわいわいきゃっきゃと家路を急ぐタイのカブ動画。

さすがにココではやりませんが、寛大なゆるさと意外なパワフルさのギャップが、すっかり気に入ってしまいました。

明日は、山村を巡ってみよう。