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質問への受け答えは“Yes.”と“No.”だけじゃない!

英語での質問に対して、”Yes I do.”とか”No I’m not.”などで答えることは、学校で習いましたよね。でも、実際にネイティブスピーカーや英語を使い慣れている海外の人たちと話をすると、Yes、No以外の返答が返ってくることがとても多いのです。
 
日本語でも、かしこまった状況で何か問われた時には「はい」ではなく「承知しました」と答えたり、「いいえ」ではなく「恐れ入りますが……」と切り出したりしますよね。英語でも同じで、相手がだれなのか、どんな状況なのか、に応じて、返答のバリエーションがたくさんあります。
 
そこで今回は、会話でよく使われる返答のバリエーションをご紹介しましょう。


“Sure.” もちろん

直訳すると「確かに」という意味ですが、「もちろん」という意味で返答に使います。
 
Would you arrange the meeting next week?
(来週ミーティングを設定してもらえますか?)
 
Sure.
(もちろんです)
 
Could you take him to the hotel?
(彼をホテルまで連れて行ってもらえますか?)
 
Sure.
(もちろんです)

上記例文では”Yes, I would”、”Yes, I could”という言い方もできますが、少し型式ばった印象の回答となってしまいます。”Sure”と言うと好意的に受け止めているというニュアンスが出るので、丁寧さが伝わるでしょう。

“Of course.” もちろん

こちらも「もちろん」と言う意味です。Sureよりも更に相手への同意が強く感じられる言葉になります。
 
We think it is necessary to conclude the contract by the end of March.  Could you agree?
(3月末までにこの契約の締結が必要と考えています。同意できますか?)
 
Of course.
(もちろんです)
 
Why don’t we grab a quick lunch before the conference?
(その会議の前にササッとランチをとりませんか?)
 
Of course.
(もちろんです)

“Absolutely.” まったくです

直訳すると「完全に」と言う意味の副詞です。返答に使うと「全くその通り」という風に相手に対する強い同意を示す表現になります。また、相手からの感謝に対して「とんでもございません」というように相手への気遣いに応える意味にもなります。
 
We should prioritize the benefit of our client first.
(我々はお客様の利益を最優先にするべきです)
 
Absolutely.
(まったくその通りです)
 
Thank you for bringing my baggage to my room.
(荷物を部屋まで持ってきてくれてありがとうございます)
 
Absolutely!
(とんでもございません!)
 
notをつけて”Absolutely not.”とすると「もちろん違います」「とんでもない」という意味になり、相手の主張を全否定する際に使います。
 
Is she angry?
(彼女、怒ってる?)
 
Absolutely not.
(まったく怒ってないよ)
 
May I have this cake before dinner?
(夕食の前にこのケーキを食べてもいい?)
 
Absolutely not! It will spoil your appetite.
(ダメダメ!お腹いっぱいになってしまうよ)

“Certainly.” 承知いたしました

直訳すると「確かに」と言う意味の副詞です。返答に使うと「承知いたしました」、「かしこまりました」、という意味になります。ホテルやレストランのような場所でスタッフに何か依頼して際の丁寧な返答として返されることが多いです。
 
Could I have a reservation for 7pm tonight?
(今夜7時に予約を取れますか?)
 
Certainly.  Could you give me your name please?
(承知いたしました。お名前をいただけますか?)
 
I’d like a glass of water please.
(水を一杯もらえますか?)
 
Certainly, sir.
(かしこまりました)
 
certainlyも否定のnotをつけて”Certainly not.”とすると「とんでもない」という風に相手の主張を全否定する意味になります。
 
Did Jimmy break the glass?
(ジミーがコップを割ったのか?)
 
Certainly not!
(とんでもない!)
 
Should I claim this to the boss?
(上司に訴えるべきかな?)
 
Boss? Certainly not.
(上司?とんでもない)

“Exactly.” その通り

直訳すると「正確には」となりますが、返答で使うときは「その通り」「おっしゃる通り」となります。相手の説明などが自分が考えるものとピッタリ一致したときに、「その通り!」というニュアンスです。
 
You are saying that the project needs more budget.
(このプロジェクトには予算がもっと必要だと言っているんだね)
 
Exactly.
(その通りです)
 
Do you like this table?
(このテーブルがお好きですか?)
 
Exactly.
(おっしゃる通りです)
 
exactlyは否定のnotをつけて”Exactly not.”とすると「ちょっと違いますね」という風に相手の主張を丁寧に否定する意味になります。”Not really.”と言っても同様の意味になります。
 
I’m sure you want this color.
(きっとこの色をお求めですよね)
 
Not exactly.
(ちょっと違いますね)
 
I guess that you had a great time with your family on the trip.
(ご家族との旅行で素晴らしい時間を過ごしたのでしょうね)
 
Well, not exactly.
(うーん、そうでもなかったんだ)

まとめ

ビジネスや日常のコミュニケーションにおいて、YesやNo以外の適切な返答が重要です。相手や状況に合わせて、適切な表現を使い分けることがコミュニケーションの円滑さにつながります。この記事で紹介したバリエーションを活用して、より自然な会話を楽しんでください!

また、実際の会話では、相手からの投げかけに対してサッと返事をしなければなりません。ぜひ日頃から色々な受け答えを練習してみてくださいね。


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