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経済成長率7%のカンボジアの行方

認可投資の4分の3が中国の資本

カンボジアでは認可投資の4分の3が中国の資本だということをご存知ですか?

投資先は主に建設・不動産・観光で、製造業・農業は比較的少ないのが中国による投資の特徴です。

カンボジア・プノンペンに行かれたことがある方はご存知かと思いますが、建築物のほとんどが中国資本のものです。

これまではカンボジアへの援助となると日本の影響力が強かったと言われますが、2019年現在のカンボジアは中国経済に強く依存しているように思えます。

2017年経済成長率7%

2018年経済成長率7.5%

2019年経済成長率7%と言われている中で、果たして全てのカンボジア国民が恩恵を受けているのか?

①仕事がないと言ってプノンペンへ出稼ぎに行く人がいます。

②プノンペンのようにゴミ収集車は来ません。

③停電や断水がほぼ毎日起きています。

経済成長率7%という発展スピードに、国の政策が追いついていないように思えます。

限られた財源で何にお金を使うべきなのかを今一度見直す必要性がありそうですね。

経済成長7%でも支援は必要

「経済成長率7%=カンボジアは発展したから支援は必要ない」と言うのにはまだ早そうです。

人から聞いた情報を鵜呑みにするのではなく、現地に足を運び、自分の目で見て確かめることが大切です。

私はプノンペンから1時間半ほど離れたところにある村に住んでいるのですが現在17歳で中2退学、現在15歳で小6退学というような子どもがたくさんいます。

そのような子どもは教育を受けることなく、工場へ出稼ぎに行くが一般的です。

本人が工場で働くと言うのであれば、仕方ありません。

しかし中には勉強を続けたい子どもがいます。

勉強したいという強い意志があるのにできない子どもたちに対して手を差し伸べるのがNGOの存在意義だと思っています。

なぜNGO CBBは復学支援を行うのか?

そもそも教育を受けることができないと、どのような影響があるのでしょうか?

カンボジアも日本と同様に学歴社会が根付いており、教育が受けることができないと職業の選択肢が狭まり、多くの収入を見込めず貧困・飢餓に陥るケースがあります。

教育の重要さを理解しないまま大人になり、子どもにも同じことを繰り返していると永遠と貧困の負のサイクルから抜け出すことはできないのです。

<2017年カンボジアの就学率>

※就学率であり総就学率ではない。

初等教育就学率95.6%

中等教育就学率46.1%

高等教育就学率13.1%

(出典:Global Human Capital Report 2017-Data Explorer)

カンボジアでは子どもを「労働力」として考えている親も少なくありません。

小学校だけの就学率が高くなるだけでは、カンボジア全体の教育水準は高くなりません。

2人に1人しか中学校に通えていません。

約10人に1人しか高校に通えていません。

このような状態では職業が限られ、十分な収入も得ることが困難です。

そこで就学率が低く、将来の収入に大きく関わる中高生に焦点を当て、退学した中高生を対象に復学支援・大学進学支援を行う必要があると考えました。

自己紹介

1997年生まれ。大阪府出身の22歳。立命館大学4年次休学中。
2017年8月カンボジア農村部の小学校を訪問し、学校に行けない子供達がいて大きな衝撃を受ける。
2018年1月クラウドファンディングで42万5000円の資金調達をし、日本語ボランティアスクールを建設。約30人の子どもに日本語教育の機会を提供。
しかし思わぬトラブルが続き、運営できていない現状が続いております。
カンボジア人によるカンボジアの支援のあり方を学ぶべく、2019年6月から半年間「NGO CBB」にてインターンしています。


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