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【カンボジアニュース】台湾系オンライン詐欺拠点からタイ人のみが救出

タイ警察の発表によると、3月16日(土曜日)にタイ国境に近いカンボジアのオドーメンチェイ州で、オンライン詐欺集団からタイ人19人が救出された。

対策本部の司令官ナット・スリイン少将によると、タイ当局は先週木曜に、詐欺拠点にいるタイ人被害者から助けを求める電話を受け、カンボジア当局に通報。土曜日にカンボジア当局が19人を救出し、タイに送還した。関係者の情報によると、摘発された拠点はオドーメンチェイ州オスマッチにあるカジノ複合施設。

救出された被害者によると、拠点から逃げ出すことはできず、売り上げが目標に達しないと、スタンガンによる電気ショック等の拷問が行われていたという。被害者の大半はポイペト国境から陸路入国し、車での長距離移動によりオスマッチの拠点に運ばれていた。

詐欺拠点の台湾人幹部は、強制捜査を事前に察知して、中国人、インド人、ラオス人、ベトナム人の強制労働者らとともに逃走した。昨年、同じくタイ国境のアンロンベンのカジノ複合施設から日本人が拘束された際も、国籍限定で日本人のみが救出されている。その後の日本における裁判においては、中国人が指示役でいたとの証言も出ている模様だが、当時の摘発においては日本人以外の存在は報道されていない。

タイとの国境にはこのような拠点が多数存在している。パイリンにある詐欺拠点の1つからは、昨年12月に日本大使館に助けを求める連絡があり、日本人1名が救出されている。被害者によると、やはり台湾人幹部の存在が確認されており、頬を叩かれるなどの暴行を受けていた。中国系マレーシア人などと働いていたが、日本人は彼1人だったと言う。高収入を謳い、シェムリアップの仕事を斡旋する日本語での発信もSNSなどで散見され、カンボジア北西部での日本人が関与する事案はまだ多数存在する模様だ。

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