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赤ジョーカーズで8-2した話

第1 GPのサブイベでの実績です

1 自己紹介

 亀雷怖さんという名前でDMをしている者です。好きなデッキは赤ジョーカーズです。メラビートザジョニーがリリースされた時から今に至るまでずっと赤ジョーカーズを触っています。
 そんな私が、あろうことか令和5年に先日のDMGP2023 1stサブイベで赤ジョーカーズを使ったら、並みいるトップメタをバッタバッタとなぎ倒し、気付いたら8-2してしまいました。
 思い出用にこの話を書き留めておきます。

2 経緯

(1)復帰5年目にしてようやく競技に手を出す

 DMに復帰してそろそろ5年くらい経つのですが、去る令和5年4月1  6日、人生で初めてDMGP(なおフォーマットはオリジナル)に参加してきました。 
 私がデュエマに復帰したのは5年前です。いわゆるカジュアルプレイヤーであり、基本的には大会と無縁のDMライフを過ごしていました。しかし、今年の1月から仕事の都合で東京に戻ってきて、競技勢の友達と再び遊ぶようになりました。そこで、たまに時間に余裕ができたときは、仕事の息抜きがてらCSにも参加するようになりました。

(2)初めてGPに参加して早々ドロップする

 そうしていたところ、今年のGPが幕張メッセで開催されるという話を聞き、「せっかくだし参加してみるかー」ってな感じのノリでゆるーく参加。自分みたいなゴミが強豪プレイヤーと鎬を削るビジョンなんか1ミリも見えなかったので、負けたら負けたで早々にドロップして、サブイベで思い出にスリーブでも持ち帰ろうかなーとか考えていました。
 白緑ゴリラという自作デッキ(構築は後ろに載せてあります)を持ち込んだ結果、1-2ドロップ。予定調和と言わんばかりにサブイベへ。キユリのASMRのスリーブ欲しい~~~~って言いながらガンスリンガー(2戦負け抜けで、勝ったら景品と交換できるGPスタンプがいっぱいもらえるイベント)に参加しました。 

(3)サブイベで赤ジョ―カーズを握る

 デッキは10個くらい持って行ったので、正直何使っても良かったんですが、そこは人生で初めての大型大会。たかがサブイベとはいえ、自分が好きなデッキを使ってから帰りたい。そんな思いで、デッキケースから赤ジョーカーズを取り出しました。「どうせ即負けするだろうし、負けたらさっさとデッキ変えて効率良くポイント稼ごうかな」みたいなことを考えていました。
 さて、5分くらい待機列に並んでやってきた自分の番。対戦よろしくお願いしまーす。

3 結果


 8-2

・・・は?

第2 各試合の詳細

1 結果報告ツイート

 以下、印象に残った試合のエピソードを書き並べます。

2 1試合目:火光水鬼羅スター

 
 じゃんけんに勝ち、先行2ターン目、

マッハファイターも抱えていたので、テスタロッサが飛んできても安心。

  相手の後手2ターン目に飛んできたのは、

スーパースパイラルゲート。強い。

 タイソンズが死にました。

 除去は見越していました。抱えていた旅丸を投げました。鬼羅スターにはこいつがぶっ刺さります。相手の展開を咎め続け、盤面はメラビートの全体除去で更地にしつつ、打点組んで総攻撃して勝ち。

1-0

3 3試合目:黒単アビス

 この対面が最も試合が二転三転して、面白かったです。

(1)初動を潰された話


 じゃんけんに負け、相手の先行。後手2ターン目から先行3ターン目にかけて事件は起こります。

 ヤッタレが死にました。

(2)ダークネスが飛んできた話

 上記の邪侵入で墓地にダークネスが落ちていました。こっちの手札は2枚。ポクチンその他墓地メタは不採用です。 

 こちらとら裏切りの魔狼月下城が4枚使えた時代から大量ハンデスの対策しとるんじゃいバーロー!!!
 
と言わんばかりに、ダークネスを見越して抱えていたルネッザーンス2枚を盤面にたたきつけ、一気に6ドロー。

(3)相手のプレイをブレさせて勝ちを拾う

 先行6ターン目、相手の盤面はこんな感じ。

アビスラッシュできるアビス。強い。
攻撃時に蘇生できるアビス。強い。
除去体制のアビス。強い。

 墓地にはアビスがいっぱいいるので、アビスラッシュされたら100%負けます。だってこっちは受け札0枚だからね。
 当然相手はマナをフルに使ってアビスラッシュ。「あぁ、負けたわー」って諦めました。
 しかし、相手は漆黒の深淵ジャシン帝で2点だけ入れてターンを返しました。こっちの盤面に洗脳センノーがいたのに気付かず、墓地蘇生効果で盤面増強ができなかったため、STで返されるリスクを嫌ってターンを終了させたものと思われます。

ん???もしかして千載一遇のチャンス来た???

 奇跡的に回ってきた後手6ターン目。ここまでにキリフダッシュしたジョリーザジョニーザダッシュの効果で1回ブースト挟んでいました。
 マナの数は7。ルネッザーンス2体が絡んでくれたおかげで、盤面の数は十分。手札も潤沢。
 となれば、赤ジョーカーズというデッキがやることは1つしかありません。

 残った盾を全て焼却。

 3-0。

(4)振り返り

 色々なものがうまくかみ合って拾えた1勝でしたが、本来なら負け試合でした。
 そもそも赤ジョーカーズはアビスというデッキに対して微不利が付きます。受けの枚数が心もとないので、ジャシン帝からのアビスラッシュ連打を受けきる術がありません。ジャシン帝着地前に英雄モモキングが間に合わない試合は基本負けます。
 それでも今回拾えた理由は、「初見殺しがハマった」の一言に尽きるんだろうと思いました。

①ジョーカーズは手札が無ければ何もできないデッキだから、ダークネスで手札を枯らせば勝ちがぐっと近づくという常識
 ➝ 見えないルネッザーンスがぶっ刺さる
②灰ヒや7777777といった強力なSTを踏むかもしれないから十分な打点を組んでから押し切りたいというプレッシャー
 ➝ その裏をかいたノートリ構築

 タネが割れれば大したことないギミックなので、赤ジョーカーズを友達とのフリーで使用するときはだいたいこの手の初見殺しは通用しないのですが・・・。本当に赤ジョーカーズっていうデッキは初見殺しデッキなんだなぁ、っていうのを思い知らされました。
 今回はたまたま私が勝ちを拾えましたが、次に同じマッチアップをしたら普通に負けると思います。いずれにせよ灯台下暗しとはいえ勉強になった試合でした。
 対戦相手の方、どうもありがとうございました。

4 4試合目:赤単ブランド

先1
先2
先3
先3
先3
わし

5 6試合目:緑単グランセクト

初手1。重い。
初手2。重い。
初手3。重い。
初手4。重い。
初手5。弱い。
ばなな

 ほ、本来は微有利~有利対面なんですよ・・・?(涙目)

6 9試合目:火自然アポロ

メタ1体目。これだけだとカチコミ1枚で死にます。
メタ2体目。これでひとまず安心です。
メタ3体目。相手は何もできません。
フィニッシャー。ビートダウン相手に殴るならこいつが最強。

 3ターン目にカチコミが飛んでこなかったのが幸いして勝ち。
 試合後分かったのですが、実は赤緑バイクだったそうです。試合当時は赤緑アポロだと思っていたので対面の名前は赤緑アポロと書かせてください。
 いずれにせよ本来なら割り切りの対面拾って7-2

7 10試合目:赤単ブランド

 じゃんけん勝ち。赤単相手はじゃんけん勝って初めて微不利程度に持ち込めます。じゃんけん負けるとさっきみたいになります。

後手1。一番気が楽。
先2。タイソンズが理想だけど、テスタロッサ警戒なのでこれでもOK。
後手2。こいつを先3マッハファイターで潰すことが勝利への絶対条件です。
先3。上から駆けつけてくれました。バングリッドが理想だけど及第点。

 こんな感じで対赤単プランとしては理想の展開。ここまで行ければ、よほどのことが起きない限り後手3では死にません。
 今回も無事に後手3をやり過ごし、

先4。赤単を確殺するために採用していると言っても過言ではない。

アポロに続き、不利対面捲って8-2。

第3 構築解説

0 基本的な考え方

・メラビート+サンダイオー×2が、このデッキのゴール。
・メラビートを活かす絶対条件は、①7マナ用意、②手札にJOEを2体用意
・「いかに効率よくこのプランを通せるか」が残り36枚を決める際の基本的な考え方。
・「このプランで手が届かないところをどう埋めるか」がサブルートを決める際の基本的な考え方。

1 メラビートザジョニー×4(役割:コンセプト)

主役

・このデッキはあくまでもメラビートを最も強く使うことを志向するデッキです。あなたが「メラビートいらないでしょ?」と言った瞬間、そのメラビート抜きデッキはこの記事の対象外になります。
・メタがいる場合は、先に全体除去効果から処理すれば安全に踏み倒せます。
・モモキングでぶん殴った方が強い場合も多々あるので、メラビートに固執しないこと。
・初手にメラビートとサンダイオーが1枚ずつ来たら、メラビートを優先して埋める。サンダイオーは2枚手札に欲しいため。

2 勝熱英雄モモキング×3(役割:サブプラン)

主役2

・サブフィニッシャーだけど、ビートダウン相手にはこっちを優先。
・赤単相手の場合は、相手がカンゴクかコダマンマで盾回収している時は、タイソンズ➝ドラ息子Jチェンジ➝モモキングキリフダッシュで3キルができる。
・初手に来たら基本埋める。
・茂野吾郎のストレートがメラビートだとしたら、こっちはジャイロフォークだと思ってください。モモキングがいるからこのデッキは単調な攻めになることなく今日まで至っています。

3 王盟合体サンダイオー×4(役割:メインアタッカー)

攻撃の質は全カードの中でも最強レベル

・どこかでキリフダッシュを挟むデッキなので、ジョジョジョマキシマムは無くてもいいです。
・メラビートから投げることにこだわらず、メタを立てた上で、ドラ息子の軽減を乗せて単体で突撃させることもあります。特に天門系。
・こいつの役割については、この記事(5000字超)に詳しく書いてあります。
【赤ジョーカーズ】サンダイオーへの熱い思い|亀雷怖さん|note

4 ルネッザーンス×3(役割:サブアタッカー兼ハンデスメタ)

手札の守護神

・基本はマッドネス運用。ハンデス相手に必ず踏ませたいので、3枚以上推奨。
・英雄モモキングを引き込んでこいつで盾を割ってキリフダッシュするカウンタープランが取れるようになっているので、決まるとかっこいいです。
・手札が心もとないときに普通に投げることもあります。鬼羅スターのようなメタで止まるデッキはこうする余裕があります。メラビートの除去と併せて使いましょう。

5 ヤッタレマン×4、タイクタイソンズ×4(役割:初動)

ジョーカーズにおけるMr.過労死
こいつの1点を怖がるようではビートダウンは握れないと思う。

・Q:タイソンズはメタがきつくないですか?
➝ A:赤単は元々割り切りですし、鬼羅スターはメタで応戦できますし、他はマッハファイターが間に合うので、実はそこまで痛くありません。
・タイソンズは除去を見越してあえて出して、バングリッドや旅丸に繋ぐプランもある。実践における勘所は要練習。

6 ドンドドドラ息子×4(役割:メインエンジン1)

太鼓の達人バージョンは反りが酷いのでこっちのバージョン推奨。

・返しのターンに除去されてこっちのプランが潰されそうなときはベアシガラを優先。
・他方、こいつの除去に1ターン使わせるという避雷針の役割がある。状況によって判断。
・ヤッタレ➝ドラ息子➝メラビートの黄金ムーブは意外と通る。とこしえやアプルを貫通できるのが〇。

7 ベアシガラ×4(役割:メインエンジン2)

赤ジョーカーズに緑を入れる理由その1

・メラビートを活かす絶対条件①7マナ用意②手札にJOEを2体用意に最も効率よくリーチするためのパーツ。特に言うことなし。

8 バングリッドX7×3、ジョリーザジョニーザダッシュ×2
(役割:盤面メタ兼リソース)

赤ジョーカーズに緑を入れる理由その2
ベアシガラとバングリッドの嵩増し

・単なる盤面メタではなく、「兼リソース」という部分が重要。メラビートを活かす絶対条件①7マナ用意②手札にJOEを2体用意を達成するためには、ただの除去では物足りない。
・バングリッドはとこしえやアプルに対するメタであり、こいつらにもメタられる関係にある。安易にマナに埋めずに、初手では手札キープした方が良い。
・赤単相手の場合、ヤッタレ➝バングリッドとつなぎ、ブレイズクローとカンゴクを一気に除去すれば、勝ちがぐっと近づく。道中でマナに英雄モモキングが埋まれば最高。

9 洗脳センノー×2、モモキング旅丸×3(役割:踏倒しメタ)

環境によってポクチンちんと交換枠
これで詰むデッキは意外と多い

・メインのメタは旅丸。3枚に抑えている理由は、英雄モモキングと合わせて多色を6枚に抑えたかったのと、洗脳センノーと合わせてメタが5枚採用できているから。
・もっとも、メクレイドが流行るなら4枚に増量しても良い。タイソンズブーストで多色が落ちてベアシガラのキリフダッシュが失敗しなければ何でもいい。
・タイソンズ除去を見越して旅丸を抱えることもあるので、安易に初手で埋めないこと。他方、多色を初手に埋めるニーズもあることから、旅丸が初手に来た場合は、最初の段階でプランを決めておく必要がある。感覚としては、デドダムを抱えるか埋めるかの問題に近い。
・洗脳センノーは旅丸では届かないところの穴を埋めるためのカード。主にサガに強く出るためのもの。
・洗脳センノーは対面次第では初動にカウントしても良い。次のターンでキリフダッシュにも繋がる。
・受け札がゼロ枚なので、ビートダウン対面の場合は、英雄モモキングがバトルゾーンに駆け付けるまでの間、この2体が防衛線張れるかどうかが一番大事。事実上の受け札だと考えること。

10 FAQ集

(1)なんで受けが0枚なんですか?

➝ 経験上、赤ジョーカーズが殴られる場合は、受けを積んでいようとも十中八九以上負ける。中途半端な受けは突破されるので、入れるだけ無駄。
➝ スマッポンでターンを貰ったところで、返しのターンに勝ちきれずにそのまま押し切られるのがオチです。
➝ 灰ヒで出して強い生き物はいない。
➝ 7777777は色を生まないし、ジョラゴンみたいに暴れてくれることもほぼない。
➝ フルパワー構築の方がリターンが圧倒的に大きいというのが結論。

(2)サブイベで勝った程度でイキるんですか?

➝ 普段大会出てないので、見知らぬ人との手加減なしのデュエマで勝てば、サブイベだろうが何だろうが飛び上がるほど嬉しいです。
➝ とりわけ、私は赤ジョーカーズが大好きですし、私じゃなくても赤ジョーカーズでそれなりの勝率出せることなんてほとんどないわけですから、これくらい許してください。

(3)随時加筆

第4 GP予選

一応、予選の戦績も書いておきます

1 事前のメタ読み

・サガには勝てないと話にならんよなー
・赤単もそれなりにいそうだよなー
 ➝ とりあえずこの2つにワンチャンス作れるおもちゃでも持って行くかぁ!!!(適当)

2 使用デッキ:白緑ゴリラ

3 簡潔なデッキ解説

(1)コンセプト
ゴリオブゴリのアバレチェーンでヘラクレス5点!!!!!!!
ダイレクトアタック!!!!!!!!!!!!!!

(2)採用カード

とこしえ、アプル
➝ サガをメタる。強い。
ステップル、エスメル
➝ 殴れるブースト。強い。
ゴリオブゴリ
➝ パワー2倍とパワードブレイカー付与でヘラクレスとスコーピオンを単体5打点に。強い。
ホールインワンヘラクレス
➝ アタッカー兼メタ兼除去兼リソース。強い。
グランドスラムスコーピオン
➝ 実質1コストのアタッカー兼盤面増強。強い。
ブーストドライバー
➝ ハンデス対面で優秀なリソース。強い。
初不、ホーリー
➝ 全タップできるブロッカー。強い。

(3)デッキの特徴

・5点+ダイレクトでフィニッシュが簡単
・メタ張るのも簡単
・受け札が驚異の20枚
・リソース確保が容易
・除去もお手の物
・つまり強い!!!

4 戦績

(1)1回戦:赤単ブランド

➝ 先行3ターン目で轢かれて1分持たずに負け。たぶん大会最速で負けた。
➝ でも実はお腹痛くてうんこしたかったから最速で負けてちょっとほっとした。

(2)2回戦:青単タマシード

➝ ギュウジン丸の海幻に盤面吹き飛ばされて負け。
➝ その後ドロップしようとしたら、「もうドロップの受付時間過ぎてまーす」と言われてしぶしぶ3回戦へ。

(3)3回戦:アナカラージウォッチ

➝ 勝った!勝った!やっぱり白緑ゴリラ最強!!!
➝その後無事にドロップ。相棒の赤ジョーカーズ握ってガンスリンガーへ。 

第5 まとめ

初参加のGP楽しかった!!!!!デュエマ最高!!!!!

おわり。

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