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はじめてのぞいてきました

Leica銀座店。とってもこじんまりとしていていい感じの品のいい店構えでした。展示してある品がどれもいい値段の物なので触れる物は少なかったですがよく話を聞いてくれる男性の店員さんは気さくに色々と教えてくれました。まず手に取ったのはLeica Q3。28mmのレンズが固定式で自動焦点式でした。ファインダーを覗くと眼鏡をかけている私でも隅々まで見ることができる素晴らしく見え方のいいファインダーでした。レンズが比較的径の大きいものなのでレンズの周囲は若干広い(太い)のが印象的でした。最近Q2からQ3に変わっそうでこのレンズがボディに付いてこの値段なのは良い買い物だと話していました。M型にレンズを付けて使うことを考えるとリーズナブルということでしょうか。。。かなり写りも良く評判の良いカメラだとのことでした。確かに28mmは使いやすい常用レンズだと思いますので街の散歩にはピッタリだと思います。散歩のお供にするにはいささか高価な品物ですが是非持ち歩いてみたい魅力的なカメラでした。日本製の自動焦点カメラを使っていた人がLeicaにはじめて触れるにはとてもいいカメラだと思います。無駄なものが無くて簡潔な製品は写真を撮ることに集中できそうです。そのQ3の隣にはM11のブラックペイントがありました。アルミ製の軍艦部にどこまでもクローム仕上げに近いペイント仕上げがしてありました。これはペイントですかと思わず尋ねてしまいました。何故ならかつてM4型を使っていた時のブラッククローム仕上げと全く同じだったからです。M4を使っていた頃はツヤのあるペイント仕上げがとっても珍重されていて中古店などでも今だにシルバークロームやブラッククロームに比べて高価な値段が付いているようです。「ペイント」と聞くとツヤのある製品を思い浮かべてしまう方は多いことかと思います。そのペイント仕上げのブラックのM11。M10より軽くなったという記事を目にしましたがいえいえそんなに軽くはなかったです。50mmのレンズがついていましたがしっかりズッシリしていてさすがLeicaだなと思わせてくれる触り心地でした。しばらく右手で持っていると手に馴染んでくるのが判って心がゾワゾワしてきました。手に馴染むんです。そのタイミングで「今この製品は当店に在庫があります」と急に店員さんが話されたんです。怖い怖い。「じゃコレお願いします」と言ってみたいですよね。そんな素晴らしい触り心地で手に馴染む感覚がLeicaの素晴らしさの一面なのだと思います。写りがいいのは当然として手に持った感覚ってとても大切だと思います。ボディの厚みもかつて使っていたM9よりも薄くなっていていい感じでした。M11はM10に比べてシャッターの落ちるのが少しだけタイムラグがあるというM11の構造上の話を何かの記事で見ていたので街角を歩く歩行者を撮りながら少し試してみました。私の感想としては気にしなくてもいいのではないかと思いました。確かに構造上の事を考えると「俺がシャッターを押した瞬間が撮れていない」「アレは少し遅れたところを撮っているんだ」と気になる人がいる事もよくわかります。かつてフィルムカメラで露出計が入っていないNicon Fのようなカメラで撮影に慣れていた私には、その頃売り出され始めた、シャッターを押すと露出を自動で測ってピントを合わせるカメラを体験した時には、あまりのタイムラグの大きさにビックリした事を思い出すと、M11とM10のシャッターの落ちるタイミングを気にしてしまう方の気持ちはよくわかります。こればかりはM11をご自身で使い込んでM10かM11かを納得した上で使い分けるしかないと思います。私の判断では新型の機種で十分納得できる動きをしてくれていました。M11、欲しくなりました。レンズは古い設計の35mmズミクロンMのF2がいいと思います。最近はアポズミクロンという優秀なレンズが発売されているようですね。機会があったら触れてみたいです。古い設計のレンズにも良さは沢山ありますのでそれらを楽しんでみたいです。昔M3(ダブルストローク)に付けていた古〜いズミクロン50mm F2
はとても優秀なレンズであった事はかつてnotoに書きましたがあのレンズを使った事でLeicaの世界に引き込まれたように感じています。なんといっても被写体が浮き立つように写ったのですから(被写界深度による写りの違いとはまた違うものでした)。ビックリしました。古い設計のレンズもまだまだ見直す価値があると思います。新品の35mmもいい値段がしますが手を出したいと思っているところです。

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