【週1タロット】インタビュー スプレッド 2デッキ目

長い記事を書いたあとは見直して、ちょこちょこと編集し直したりしているので、完全形(?)になるのに投稿時間と若干のラグが発生したりしています。
PC や iPad では良し、と思ってもスマートフォンからだと違和感が出てきたりするので、投稿前に何度も確認しても、これはどうしようもないです……。

今回は、昨年の自分用のクリスマスプレゼントで入手した、クリムトタロットのインタビュースプレッドです。
やはり先に投稿したマルセイユ版タロットとは違う性格をしていたりするので、違いが目に見えて、面白いです。

以前記事にした 3ヶ月間で目標を達成するまでの計画 に則り、リーディングをしていきます。


インタビュースプレッドは、6枚のカードを使います。
それぞれの配置の意味はこちら。

① デッキの特性・個性
② デッキの得意分野
③ デッキの苦手分野
④ 表現の傾向
⑤ 占者の姿勢・視点の持ち方
⑥ そのデッキを使用することで得られるもの

この中でデッキの特徴(性格)を表すのは①と④なので、この2枚をセットで読むようにすると大体の特徴が見えてくるそうなのでよく見ていきます。
そして私はインタビュースプレッドの場合、大アルカナは正逆関係無く読みます(小アルカナは元々正逆無しとしています)。この部分は割りと自由に受け取っても良いそうなのです。
ただし正逆の数でそのデッキとの相性が分かるそうですので、そういった意味で逆位置を意識しています。

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【こちらもどうぞ】1つ目のデッキの結果はこちら。

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大アルカナのみ

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① 0 Le Fou(愚者)
② ⅩⅤ La Diable(悪魔)
③ Ⅲ L’Impératrice(女帝)逆位置
④ ⅩⅨ Le Soleil(太陽)
⑤ ⅩⅦ L’Etoile(星)
⑥ ⅩⅣ La Tempérance(節制)

① デッキの特性・個性
Fou は、奇妙・風変わり・いつもと違う、などがキーワードです。
よく愚者と呼ばれて、これから旅を始めるキャラクターとして説明されていることが多いです。
通常のカードであれば意気揚々といった様子で描かれているのですが、このカードは俯いて頭を抱えてしまっています。
「また変わってるって言われるのかな。でもやらなきゃ……」と、葛藤を抱えているような雰囲気を感じますね。

② デッキの得意分野
Diable は悪魔と言われます。キーワードとしては、本能・生来の性向・天性・直感・勘、というものがあります。
こちらも、通常は悪魔と二人の人間が描かれているのですが、ここには人間が三人描かれています。
私にはどうしても、人間が悪魔に乗っ取られているように見えます。乗っ取られてはいますが、悪魔は動きを見せる様子がありませんので、乗っ取られた人間が元々持っている願望や欲望を表している姿のほうが、メインな気がします。
そしてタロットカードは(特に大アルカナは)神や宇宙などと繋がりが深いものが多いのですが、このカードに関しては ザ・下界 という様相です。人間が持つ根源的な欲求や、人間界に渦巻く物事に対しての占いが得意なのかもしれません。

③ デッキの苦手分野
Impératrice は、もう1つのデッキでのインタビュースプレッドにも登場しました。
クリムト・タロットの場合は「パラス・アテナ」という絵が元になっています。パラス・アテナとは、ギリシャ神話では知恵の女神であると同時に、軍神でもあるそうです。軍神ではありますが、暴力的な戦いはアレスという神様が司るのに対し、アテナは防御的な戦いなのだそうです。
マルセイユ版タロットとの共通点を探っていると、改めて女帝というカードは、守りを描くことで女性特有の力や優しさ・慈悲深い性格を持っているということをより理解できた気がします。
肥沃・豊饒・精神や創造力の豊かさというキーワードがあると以前にも書きましたが、今回のカードでは守るために威嚇をしているような、そんな佇まいです。
人間の根源的な欲求などが得意なのかもしれない、と思いましたが、純粋な欲求を取り扱うのは得意ですが、相手を蹴落としたり出し抜いたりといった、競争や戦いなどは苦手なのかもしれません。

④ 表現の傾向
Soleil は、調和・均整・(意見・感情などの)一致・和合・協調、というキーワードを持っています。
太陽に描かれているのは、「ベートーベン・フリーズ」という3つの壁面に描かれた巨大な絵の中にいる抱き合った男女です。
人の数だけある色んな種類の価値観ですが、尊重して協力し合う世界を描いた太陽のカードが表現の傾向として出ているので、立場や価値観などを否定せず、そのまま受け止めて答えを出してくれるような、そんなデッキなのだと思います。

⑤ 占者の姿勢・視点の持ち方
Etoile のキーワードとしては、希望・期待・見込み・期待の的、というものがあります。
元々の絵柄でもそうですが、星のカードには、裸の女性が描かれます。取り繕うものが無く、ある意味オープンマインドでいることで希望が叶えられることが示されているそうです。
自分に嘘をつかず、取り繕わず、正直でいることが、このデッキと付き合う上で重要なのだと感じました。

⑥ そのデッキを使用することで得られるもの
Tempérance は、変化・変形や加工や改築・改造・羽化・変換・変圧、といったキーワードを持っています。
節制のカードは、「死神」の次のカードです。死神で一度終わらせたものを新しく変化させるステップを表していると言えそうです。
このデッキと付き合っていくことで、新しい価値観や習慣が芽生えてくるのかもしれません。


全78枚

画像2

① Bâtons de Chevalier(杖の騎士)
② Coupes de Chevalier(杯の騎士)
③ Ⅲ L’Impératrice(女帝)逆位置
④ Deniers de Roi(貨幣の王)
⑤ Deniers 6(貨幣の6)
⑥ Coupes 4(杯の4)

① デッキの特性・個性
Bâtons de Chevalier は、旅人や乗客・遠くの親戚・急な始まりや出発・(親しい人や土地から)離れて暮らす、といったキーワードを持ちます。
旅人や(急な)始まりというのは、大アルカナで出た愚者のカードの象徴するワードでもあります。
親しい人や土地から離れて暮らす、というワードが出ていることで、愚者が頭を抱えている理由が分かるような気がします。
が、基本的には、思い立ったが吉日、という性格のようです。

② デッキの得意分野
Coupes de Chevalier の持つキーワードは、友人や恋人・血気盛んだが不誠実な恋人(愛人)・落雷・一目惚れ、です。
なんとなく、杯の騎士は全タロットいちロマンチストなカードだと思っています。
やはり恋愛や友人関係など、が得意なんでしょうか。愛人というワードがあるので、もしかすると不倫関係も得意なのかもしれません。個人的には気が進みませんが。

③ デッキの苦手分野
この項目は大アルカナのみの場合でも同じく Impératrice が出てきましたので、割愛しておきます。

④ 表現の傾向
Deniers de Roi は、企業や会社の社長・一家の父・責任や責務・賢明さや思慮分別や英知や達観や節度や穏健さ、能力や力量や才能・容量や収容力、などのキーワードを持ちます。
今までにも出てきているカードで、形にこだわるところがある、とよく書いている気がします。
人間関係や言い回しの定石など、そういったものをよく表現してくれるのかもしれません。また、貨幣の「土」は四元素全てがバランスよく成り立った物質的な状態を表します。そんなスートの王様のカードですので、現実的な物の言い方をするのではないかと思っています。

⑤ 占者の姿勢・視点の持ち方
Deniers の6は、偏見を持たない・良心のとがめややましさやためらいや気兼ね・恩知らずや忘恩・興味のある(または打算的な)贈り物、というキーワードがあります。
「偏見を持たない」は、大アルカナのみの結果の時の⑤の内容と似たものがあるというか、より具体的に示してくれている気がします。

⑥ そのデッキを使用することで得られるもの
Coupes の4は、成長や発展・調和や一致や協調・新しい知識や面識、といったキーワードがありました。
3で安定してきた物事が、4で基盤が出来、発展してくる段階です。スートが象徴するのは水で、「感情」などを表すので、調和や協調といったワードが出てくるのだと思います。
クリムト・タロットを使用することで新たな知識や出会いを得られたり、感情や内面的にも一段階発展を目指すことが出来る、ということでしょうか。


総括

デッキの性格・表現方法
思い立ったが吉日、占いへの意欲は充分
独特なキャラクター
多様な価値観を認め、質問者の気持ちを否定せず答えを出してくれる
質問に対して現実的な解決方法を示す

得意な分野
人間関係
人間の持つ悩み全般
※恋愛関係(不倫も可)・交友関係・仕事上の出世に関することなど

不得意な分野
競争など、勝負事
※ギャンブル・競争相手に関すること

占者の姿勢・視点の持ち方
偏見を持たず、結果をそのまま受け止める
正直な気持ちで、嘘をつかない

デッキを使用することで得られるもの
新しい価値観や知識、出会いを得られる
内面的にも一段階向上出来る

その他感じたこと
今回は正位置が多く、また各項目的にもとても相性が良いのでは、と感じました。元々私がクリムトの絵が好きなのもあるかもしれません。
またデッキのほうも占うことへの意欲が強そうなことと、人間関係や人間の持つ欲についてが得意分野だということで、対人の占いではこちらのデッキを専ら使っています。
持っていたマルセイユ版が、練習に最適ということもありますが。
特に感じたこととしては、デッキに対して正直にオープンマインドであれということは、同時に質問者の悩みに対しても偏見を持たない状態でいないといけない、ということであると思うので、そうやって占いを通して人と関わることで、それが「デッキを使用することで得られるもの」の項目の結果として出てくるのかな、ということでした。



これで、昨年12月26日にひいていたインタビュー・スプレッド2種をまとめることが出来ました。
スプレッドの枚数が増えると一枚一枚の意味を調べるだけでなく、今回でいうと性格と表現方法など組み合わせて考える項目も増えるので、今はまだまだ、考える時間が増えてしまいます。
ただ、このデッキの記事を書いているうちに書いてみたいシリーズのようなものが見えてきたので、今後またマガジンにまとめつつ書いていこうと思いました。

前回同様、長い記事になりましたが、お読みいただきありがとうございました。
新しいシリーズを始めたいと書きましたが、スプレッドも並行して書いていきたいと思いますので、是非お読みいただけると嬉しいです。



2020/02/17

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