拝啓 お母様
あなたに、言われた言葉を何一つ守れずにいます。

あんたは親分肌ですぐに人に奢ったり、人の為に動くのはいいけど、もっと自分の事考えなさい。

僕には、無理みたいです。
ごめんなさい。

でも、少しは自分の事を考えるようにはなったんですよ?
自分の為に生きようとしているんですよ?

でも、僕をこんな人に育ててくれたのはあなたです。
あなたが一番、我々の為に頑張ってた。
人の為に頑張ってた。

血は争えないんです。
僕も少しは賢く生きてます。
だけど、根本は変わらないんです。

あなたに育てられたから、

だから、ワガママな息子のワガママを聞いてください。
少しばかり、僕のワガママに付き合って下さい。

騙されたり脅されたり
色々ありましたけど、生きてます。

生きてるので、許して下さい。
あなたの愛で、僕は生きてます。

恥ずかしいから
ここだけの話。