「映画の趣味が合うだけ」の世界像

りさまる(小片リサさん)の「映画の趣味が合うだけ」がとても好きでMVも繰り返し観る日々。

ちょっと癖のある?登場人物の恋愛物(恋愛前物)なんだけど、MV公開後にSNSで感想書いてる人と登場人物像というか恋愛の好き矢印の向き解釈が違ってそうかもと思ったので自分の解釈をアウトプット・整理する。


解釈パターン

解釈パターンリスト

(1)少し癖のある私が、普通な感じの彼が好き(カモシレナイ)
(2)普通な感じの私が、少し癖のある彼が好き(カモシレナイ)
(3)少し癖のある私が、少し癖のある彼が好き(カモシレナイ)

解釈情勢

なんだか私の観測範囲だと(1)が優勢なのかなぁという感じで、でも私はMV観た印象から(2)って解釈となっている。
少し補強すると、「(癖のある風を装ってるが)普通な私が、少し癖のある彼が好き(カモシレナイ)」という解釈。
ただ、歌詞だけ読むと(1)なのかなぁというか、(2)だと少し整合性取れてないかもなぁというところもあり少しモヤモヤはしている。

解釈分解

曲名・歌詞:「映画の趣味が合うだけ」

"映画の趣味が合うだけ"というこの状況はどういう視点なのか。
「私」から見て"映画の趣味が合うだけ"の彼 なのか、
「彼」から見て"映画の趣味が合うだけ"な私 なのか。
私(書いてる人)は、「彼」から見て"映画の趣味が合うだけ"な私=映画友達みたいな関係性なのかなと考えたのだが、ここがもう解釈ずれるところ。そしてこの部分の解釈が全体の前提になる。

歌詞:レイトショーなのになぜ 化粧した?

この歌詞から恋愛矢印は私から彼って流れなのは間違いないだろう。
"映画の趣味が合うだけの映画友達って表面的には見えてるけど私はちょっと違ってそうだよ(違ってきている自分に気づいたよ)"ってことよね。

歌詞:彼だとか彼女とか誰かいなきゃって子はキライ

これは誰の発言(心のセリフ)なのか。
これを私の心のセリフととるか、彼のセリフととるか。私(書いてる人)は彼のセリフと受けとったわけ。

歌詞:結局自分に似てる存在 探していたんだ君はどう?

最大のモヤモヤポイントで、これが私の発言(心のセリフ)だと彼の方ではなくて私の方が少し癖のある人物像になってしまう。
しかし、それでも他のもろもろを彼が少し癖のある人物、私は普通な人物と捉えた方がしっくりくる気がするのである。

歌詞:きっと 映画のセリフじゃ泣かないちゃんと今どきな君のそばで~~~きっと 普通の言葉で泣いちゃうつまらない私のままでも認めてくれる?くれない?

この歌詞から、彼は映画好きの中でも少し癖のあるタイプ、私は案外ノーマル(一般的なミーハー具合)で、ちょっと映画の趣味が合うぐらいなんだけれどあなた(彼)のお眼鏡にかなうかしら?的な臆病心情と解釈。

まとめ

"映画の趣味が合うだけ"らしい、映画友達の彼は少し癖のあるタイプ。
彼は私を同じようなタイプと認識して友達として仲良くしてくれているけど、実際の私は彼のお眼鏡にかなうようなタイプではなくてもっとつまらないタイプ(ミーハーな感じ)だったりするよ。
そんなことは自分自身わかってしまっているし、そんな私だと知ったとしてそれでも特別な存在として見て欲しい。

そして、今夜 渋谷はくもりのち雨

いまのところ情勢は劣勢なのです。切なすぎる。

この物語、誰の物語

少し負け戦だったりちょっとうまくいかない局面、誰の物語なのか。
「今夜だけ浮かれたかった」彼女のもう少し後の時代だったり、
「意識高い乙女のジレンマ」を抱えてる彼女の映画館に行く物語の行く先だったり……
つばきファクトリーから離れたりさまるの楽曲であるのだけれど、つばきファクトリー楽曲の主人公が浮かんだりするのである。

最後に(りさまる楽曲最高!)

ソロ活動開始してからの小片リサ作品どれも大好き。
つばきファクトリー時代に彼女が体現していた歌の登場人物の世界がカッチリと輪郭を帯びて世界に届けられてると思うし、そういう印象だけでない楽曲のどれもがいいね。

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