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〜京都水族館の魅力〜

涼を求めて水族館に足を運ぶ人が増えてくる季節になってきました。
全国にはたくさんの水族館がありますが、中でも京都水族館は個人的に大好きな水族館の1つです。何度行っても楽しいし飽きない。ちなみに3,4日前にも行きました。月1以上のペースで京都水族館に行っています。

そんな水族館好きの私が、京都水族館の魅力について力説したいと思います。
京都市梅小路公園内の一角にある京都水族館。その魅力には大きく4つあると考えています。

** ①入り口から出口まで飽きさせない工夫
②企画展示や季節感の素晴らしさ
③ゆるさが特徴!イルカショー
④街に開かれた水族館**

それでは、この4点に関して1つずつ詳しく解説して行きます。

①入り口から出口まで飽きさせない工夫

京都水族館は狭い敷地の中で、いかに多様な空間を作り出すかにこだわっています。入り口から順路通りに行くと室内空間(京の川)→半屋外空間(オットセイとアザラシ)→室内空間(ペンギン・大水槽)→半屋外空間(ペンギン)→室内空間(くらげ・海洋ゾーン・交流プラザ)→半屋外空間(イルカスタジアム)→屋外空間(京の里山)と、このようになっています。カフェもこの途中に3つあり、いろいろなところにベンチがあるので好きなところで休憩できます。素晴らしい動線計画です。
私が一番好きなのは、オットセイとアザラシのいる半屋外空間です(写真)。

屋根のかかっているところとかかっていないところがあり、風通しがとても良いのです。そして何よりオットセイとアザラシが愛おしいのです。オットセイの気持ち良さそうな顔やアザラシの可愛らしいフォルムをベンチに座ってのんびり眺めている時間がとても幸せです。ベンチに座っていると涼しい風とともにスズメが足元にやって来たりオットセイの鳴き声が聞こえてきたりします。京都水族館のオットセイは本当に気持ち良さそうな顔をして泳いでいます。アザラシも時にはこんな表情も見せてくれます。ああ癒される。。。

ここのベンチで1人でぼーっとしている人がいたら、きっとそれは私です。口角が上がってしまっているかもしれません。きっと私です。不気味ですね。
ちなみにこのエリアにはかいじゅうカフェというカフェもあり、そこの水族パンがとても可愛くておすすめです。アザラシ・チンアナゴ・カメ・ペンギンなどいろいろな種類のパンがありますが、個人的にはイルカのスコーンが好きです。土日に行くと人気すぎて午前中に売り切れてしまうほどなので、私は平日に買うか土日の場合はオープンと同時に入って買っていました(執着心がすごい)。通いつめてわかったのですが、全種類330円なのが閉館1〜2時間ほど前になるとセールで240円になるようです。はいお得。買いましょう。

室内空間も多様化しています。例えば水槽の大きさや照明、天井の高さをエリアや生き物によって変えています。上から見たり下から見たり近くで見たり離れて見たり、同じ生き物でもいろんな見方ができる空間を提供しています。素晴らしい(写真は大水槽です。)

そして、オットセイやアザラシのエリア・ペンギンのエリアは、水槽が天井と繋がっていないため、生き物たちと同じ空間にいるという一体感があるところも魅力的です。鳴き声や水の音も聞こえてきます。特にこの時期は暑さにやられて全く動こうとしないペンギンを見ることもできます。それもまたかわいい。

ちなみに餌やりタイムの時間にペンギンを下からみると高速で移動するペンギンを見ることができます。下から見るペンギンもとってもかわいくて癒されます。ただ、ペンギンの頭数が多く面積も広いので空間が単調というかなんというか。ペンギンがもっと生き生きしている様子を見たいなあとも思います。まあ生き物ですので、計画していた通りの行動をとるとは限らないから難しいのだと思いますが…


細かいところですが、手すりや壁も水族館らしいデザインとなっています。

京都水族館では特別天然記念物であるオオサンショウウオをメインに推し出しているのですが、壁には魚だけでなくオオサンショウウオもいます。最近鴨川で目撃情報が多発しているようですが、私は京都水族館に何度も足を運ぶうちにオオサンショウウオが大好きになりました。入り口入ってすぐに出会えます。あのつぶらな瞳に恋しました。お土産コーナーでいつもオオサンショウウオグッズと目が合います。ああ、欲しい。


②企画展示や季節感の素晴らしさ

京都水族館は季節によってもその年によっても変化します。
例えば、今は交流ゾーンで金魚の展示を行っていますがその前はシナモンと生き物のコラボがありました。過去にはスプラトゥーンとコラボしたこともあります。

テーマや季節によって室内空間の照明も変わり、クラゲの空間も多様に変化します。また今年の夏休み期間中、イルカショーはavex entertainmentが企画・制作を手がけるララフィンサーカスという名前のショーに変化します。

さらにすごいのは、展示だけでなく飲食店も季節によってメニューが変わるところです。金魚の展示をしている今は金魚ソフトや金魚ソーダを販売しています。「夏とほたる」という名で夜の水族館(延長営業)が行われる3連休にはほたるの光ソーダという光る氷の入ったドリンクを販売します。3つのカフェで販売しているものはそれぞれ違いますが、どこのカフェも季節によってメニューが変わります。季節感や遊び心に溢れるメニューが多いので、それをチェックするのも楽しみの1つになっています。
新しいことに挑戦し努力し続ける京都水族館の上昇志向は素晴らしいと思います。


③ゆるさが特徴!イルカショー

イルカショーはとにかくゆるいです。京都水族館は新しいからか、イルカがイルカショーでトレーナーのいうことをきかないことが多いです。
「集中力を切らしてどこかへ行っちゃいました〜笑」なんてことがショー中にたくさんあります。経験上成功率は50%くらいです。そんな人間らしいイルカがとても癒されるのです。そしてイルカショーを見にきている子どもたちが「頑張れ〜」と大きい声で自主的に応援するというなんとも不思議な光景を見ることができます。
夏になるとイルカが前の方の列の観客席まで水をかけるパフォーマンスがあります。そのために子どもたちはレインコートを着てワクワクしながら待っているのですが、全然水が客席まで届かない。こんなゆるいショーが見れるのはここだけなのではないかなあと思います。1人で来ていても思わず笑ってしまいます。いつも内心とばなくていいんだよーそのままのゆるさでいいんだよーと思いながら応援しています。

また、②で説明した季節感とも少しかぶるのですが、イルカスタジアムから見える公園の眺めがとても良いのです。ピクニックをしているカップルやボール遊びをしている子どもたちがみえます。ショーをやっていないときに、自由に泳ぐイルカや公園をみながらぼーっとするのも好きです。また、今は新緑の時期(下の写真1枚目)ですが秋になると美しい紅葉(2枚目)に変化します。

梅小路公園ではよくイベントが行われているのですが、そのにぎやかな雰囲気を味わうこともできます。

④街に開かれた水族館

京都水族館と公園の関係は素晴らしく、公園からもイルカスタジアムが見え、ショー中は音楽や歓声が聞こえてきます。
また、エントランスに向かう途中で、水盤上のルーバーからオットセイとアザラシのエリアが見えます。

写真だとわかりにくいというか、むしろなにも伝わらないと思いますがそこで楽しむ人たちを見たり生き物の鳴き声を聞いたりすることで、わくわくしながら入口まで足を運ぶことができます。公園に用事があったとしても、ここを通れば水族館に向かいたくなるでしょう。

また、京都水族館は環境にも配慮した建物となっており、太陽光発電システムや雨水利用システムを採用しています。また、イルカスタジアムの天井には京都産の木が使われているそうです。

街に開いているというのは、ハード面に限ったことではありません。京都水族館のスタッフは定期的に地域の小学校へ行き、生き物や水族館について話したり体験教室をひらいたりしています。写真の今日の里山エリアには棚田が広がっています。毎年ここで子どもたちに向けて田植え教室を開催しています。この時期になると館長がホタルについて解説するイベントも行われます。幼稚園や保育園とも連携して館内ツアーを行っているのを何度か見たことがあります。他にも水族館の裏側を見ることができるツアーやスタンプラリーなどもあり、体験プログラムが充実しているのです。水族館をただの娯楽施設で終わらせるのではなく、教育的な面でも有効に活用しようと努力しているのが伺えます。
しかし、体験教室などを行っていないときに有効に今日の里山エリアが使われているかと聞かれるとそんなこともないのかな、と。


後から調べて分かったことですが、京都水族館が建設される前には住民による抗議があり裁判も行われたそうです。
今では地域の人々に愛される京都水族館ですが、猛反対をうけていた状況からここにくるまでには私が感じている以上の多大な努力があったことと思います。実際には問題点もありますが、良い空間にしようという熱い想いが伝わってきます。そこに心を動かされます(マニアック)。
そんな努力を様々なところから感じることができる京都水族館に行くと、よし私も頑張ろうという気持ちになります。癒しと元気をもらうことができます。基本的に私は1人で出かけることは好きではないし飲食店に1人で行くこともできませんが、水族館に関しては1人で行けます(特に京都水族館)。1人の時と誰かと行く時では違う楽しみ方ができると分かったのです(この楽しみ方の違いについてはまた違う回で話したいと思います)。

ただ思いついたことを書いただけのブログになってしまいましたが、私の大好きな京都水族館にもっと多くの人々が訪れるようになったらいいなあと思っています。


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