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WCW2023【CancerX 患者力】~エンパワメントの輪を拡げよう~


登壇者の皆さん

■セッション概要

2021年は、患者力とは何か。一般の方への教育啓発の取り組みを紹介し、2022年は、がん当事者を含む様々な立場から、患者力を向上するために必要なことについて検討してきました。患者力の向上には、患者が力をつけることに注視されがちでしたが、周囲が支える環境を創ることの重要性について議論しました。

2023年のセッションでは、がん当事者が患者力を向上させるために、また周囲が支える力を向上していけるよう、「CancerX患者力~エンパワメントの輪を拡げよう~」と題し、がん当事者、医師、ヘルスリテラシーの研究者にご登壇いただきました。当事者の患者力の向上、及び家族、医療従事者、社会がどのように患者力を支え、エンパワメントできるかについてディスカッションし、患者力が育つ環境の創出に寄与したいと企画しました。

セッションから

■セッションサマリー

セッションでは、患者力は、真実を知り、想いを伝えて、どう治療を選択するかが重要で、がんになっても自分らしく生きることができる社会をつくるためには「患者自身が決めるのは自分だ」という発想を持つことが重要との
話がありました。
また、医療を提供する側も、患者の希望を整理して、患者が納得できる意思決定ができるよう伴走し、QOL向上を目指すことが必要。

セッションのグラフィックレコーディング

日本人のヘルスリテラシーは低い。教育がされていない。ヘルスリテラシーは、健康情報を得て、理解して、評価して、意思決定する、納得して決めること。

ポイントは、「かちもない:書いた人、違う情報、元ネタ、なんのため、いつ」「おちたか:options、長所、短所、価値観」

患者力を支えるエンパワメントの輪を拡げるためには、患者、医療者ともに社会の中でがんや治療について話す場を持つこと、病気を隠すのではなく多様性として受け入れられる環境を作ること、マスコミが正しい情報を報道すること、医療者も積極的に情報提供することが必要である。
患者力は、健康と幸せを決める力である。

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