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【サービスリリースしました】CAN EAT起業~4か月の軌跡

皆様、こんにちは!株式会社CAN EAT代表取締役の田ヶ原です。

2019/7/31、無事にCAN EATをリリースすることができました!(https://app.caneat.jp/)

起業からあっという間に4か月たちました。この間にサービスの方針も転換したりもしましたが、ようやく皆様の前にお出しできる形となりました!せっかくなので、ベンチャー企業がどんな風に立ち上がり、どんな風に歩を進めてきたのか、自分の備忘録も兼ねてここに記していきたいと思います。起業を考えていらっしゃる方は参考にしていただいたり、ベンチャー企業に勤めようと考えていらっしゃる方は「Oh...大変ネー」ぐらいに考えていただければ幸いでございます!

CAN EATとは?

自分の食事制限の情報を取り纏め、あらゆる外食で使いまわしができるWEBサービス。現状は食事嗜好の登録のみをご利用いただけます。今後、対象店舗を拡大していく予定です。こちらから利用できます。是非きたる機能拡張に備えてご登録ください!

※また、弊社ではサーバーサイド・フロントサイドのエンジニアを募集しています。その他でも、「是非一緒に働きたい!」という方がいらっしゃいましたら、ご連絡お待ちしております!

3月 ~創業準備~

創業に必要なものは色々とあります。ビジョン、ビジョンをかなえるビジネスアイデア、実行する算段などは置いておおいて、ここでは実務的な部分をお話しますと、freeeは最強という一言に尽きます。一般的に会計ソフトのイメージが強いfreeeですが「会社設立freee」というサイトがありまして、こちらでは数項目を入力するだけで簡単に登記資料ができてしまいます。税理士さん・行政書士さんなどの力を借りずとも資料ができます。ハンコなどはAmazonから取り寄せたり、口座を作るのにメガバンクを走り回ったりしましたが、大まかに登記準備には半月ほど、そして実際に登記が完了するのが申請してから1週間後ぐらいだったりするので、「この日が良い!」と思った方は余裕をもって準備をすることをお勧めします。(起業同期は複数人、助成金申請の件でめちゃめちゃ慌てていたのを見ました…)あと登記が完了しないと銀行口座の申請ができなかったり、税務署諸々次の手続きに勧めなかったり、色々と不便です。

なお、株式会社は1円からでも設立ができますが、まったく自己資本が無い会社は、「こいつ…全部人の金でやろうと思っているのか!?」と警戒され、金融機関や投資家からの評価が低くなってしまうこともあるようです。もちろん、無理な自己資本投入はしなくても良いと思うのですが、しっかり貯金をして計画性や意欲を示していくことも大事なことなので、ご利用も起業も是非計画的にすることをおススメします!

4月 ~創業直後~

とは言え、実は私も自己資本が潤沢にあるわけではなかったので、創業直後は事務手続き、当面の資金繰りの計画、チーム編成に奔走することになりました。資金繰りについてはすぐに日本政策金融公庫(無担保無保証で創業時のお金を貸してくれます。ちょっと金利は高いです。)に相談に行っておりましたが、2月頃に偶然放送されたCAN EATのテレビを知ってくださっていた方が窓口にいらっしゃって、話はスムーズに進みました。(後で色んな方に聞くと、担当の方次第でかなり結果が変わるとか…真偽は定かではありません)その際、事業計画をエクセルで提出するのですが、フォーマットに従わず自分のパワーポイントで見やすく解説したほうがよさそうな感じでした。この時唯一、金融機関から褒められたのが「事業計画(特に収支計算書)にやる気が感じられる」というもの。今回は金額は明かせないのですが、どんな支出項目があったのかという情報を公開します。「ITベンチャーってそういう項目でかかったりするんだねぇ」といった参考にしていただけると思います。なお、この項目でなんとか審査は満額通りましたが、この項目がすべてを網羅しているわけではないので、ご注意ください!

また、この時期苦心したのが「チームづくり」です。ある人には「創業時点でエンジニアがいないのは致命的」と言われましたが、その時に「いいからnote書いて即twitterに投稿せよ!」というお言葉を鵜呑みにして試してみたら、1発目で最高のエンジニアに当たりました。また、その他デザイナー、PRの担当の方にもすぐに集まっていただき、実質1週間ほどで無事優秀なチームを編成することができました。本当に感謝してます。いつもありがとうございます。

5月 ~早速のピボット~

この時期は様々なヒアリングを重ねた時期でしたが、想定した事業に別の大企業とのアライアンスが必要になりそうと分かったこと、また、ヒアリングをした結果、どうしても良い反応が得られなかったことで、クラウドファンディング公開日の直前となっておりましたが、思い切って事業方針を転換することになりました。

今までビジネスコンテストで得てきた評価は、必ずしもお金をもらうモデルに結び付くわけではないという現実をまざまざと感じることになり、この頃は「本当にこれから先大丈夫なんだろうか」ととても不安に思ったことを覚えています。

うちはBtoBからマネタイズする予定だったので、まずお会いして意見のサンプルを集めるというだけでも一苦労ではありますが、このあたりは4つのビジネスコンテストを通してお世話になった皆様が、「頑張っているから話聞いてあげてよ」というひと言をくださっていて、そこから活路が開けていきました。そして一件一件の営業の中で、なぜ渋い反応なのか、どこについて良い反応だったのかというところを分析していったことで、おのずと飲食店は普段どんなことに価値を感じていて、何にどんな予算からお金を払っていて、それにどんな満足感と不満感があるのかという情報を整理することができました。本来であれば業務時間だったところ、相手様にも大変貴重な時間をいただいているので、お会いしたからにはこの業界をとことん学びつくす!ということを徹底し、ピボットの方針が決まりました。2週間という短い期間でしたが、即断即決できるのもベンチャー企業のいいところです。

6月 ~クラウドファンディング開始、初めてのお給料~

6月1日、ピボットしたバージョンの事業内容でクラウドファンディングを開始しました。クラウドファンディングはReadyforさんにお願いしました。よく選定理由を聞かれるのですが、きっかけはシンプルで、もともとTOKYO STARTUP GATEWAYの協賛で、ファイナリスト向けの特典で手数料割引があったためというのと、社会貢献にもつながるサービス内容だったことから親和性があると判断したためです。この時期非常にお金を節約したかったのですが、思い切ってコンサルタント付きのメニューを選択。担当してくれた桝田さんが、非常に親身に付きっ切りになってくださったのと、自分ではアピールしづらい自分の強みなどを、Readyforさんが客観的に記載してくれたり認識させてくれるというのが非常に嬉しかったです。Readyforさんで実施するようなクラウドファンディングは共感していただかないといけないので、どんなストーリーで書いたらよいのかというのを、一回の打ち合わせで話した内容をもとに素敵な構成にしてくださいました。

また、6月はチームメンバーや自分も含め、初めてお給料を発生させた日でもあります。講演会を行った際にパルミーの伊藤社長と盛り上がったのが、「創業直後に自分にお給料を出すことの罪悪感」。稼ぐまで自分にお給料を出してはいけないんじゃないかという気持ちになるのですが、そうすると会社サイドの資金が減っていくストレスに加え、自分の口座の資金繰りも気になってしまい、事業どころじゃなくなります。飛行機の緊急事態対応のアナウンスでも、「酸素マスクが下りてきたらまず自分に着けて、それから子供に着けてください」と言います。そうでないと最悪共倒れになってしまいます。どうか起業家の皆さん、自分を大切になさってください!

7月 ~サービスリリース~

7月は無事、皆様のご協力のおかげでクラウドファンディングを達成することができました!本当にありがとうございました。今は、少しづつリターン品をお返しさせていただいております。

そして本日、ようやく念願のα版サービスイン!長年大切にしてきた構想をやっと形にし、世の中に送り出すことができました。きっとこれから、食べられないものを残してしまう罪悪感から解放されたり、食事制限を持っている申し訳なさから食事を断ったり、楽しめなかったりといったストレスからは解放される時代がやってくると信じています。これまで困ってきた方、また、困っている方を知っている方は、是非登録してみていただけますと幸いです。

これからは、このサービスを実際にご利用いただける対象店舗を増やしていく活動に注力していきます。対象店舗は随時ご紹介させていただければと思いますので、「ぜひこの店で使ってみたい!」というご要望があれば、どしどしお寄せいただければ幸いです。

おまけ

金融機関の方に褒めていただいた収支シートの、いろんなところを消したVerの有料版はこちらです。重要な数字や見積もりを実際にとった数字は消去しておりますのでご注意ください。が、ざっとインターネットで調べて「このぐらいかな~」みたいな数字は残しているので、金額の参考にしたい方はどうぞ!ちなみに早速、当初通りの計画ではありませんし、これを真似たとしてもきちんとビジネスとの整合性が取れていないと審査は通りませんのでご注意ください!

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