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2010年前後のラウドロックを語ろう

僕は割と幅広く音楽を聞く。
ゴリゴリの洋楽メタルバンドや、80sのハードロックバンド、はたまた地下アイドルまで聞くし、最近はNHK Eテレの『いないいないばあ』や『みいつけた』のアルバムまで聞いている。
(※注 いないいないばあでは「ピカピカブー」、みいつけたでは「トゲトゲ・シンデレラ」「今夜はダンスパーティ(9時まで)」という曲が好きである。)


10代後半〜20代前半のころ(2010年前後)は年間100枚以上CDを買う音楽変態だった。(当時どこにそんな財源があったのか謎。)


流石に今はデジタル配信、サブスク全盛の時代なのでCDを買うことは殆どないが、今でも割と色んな音楽を聞いている。

もちろん最初から幅広く音楽を聞いていたわけではなく、時期によって好むジャンルは違っていた。

2000年代前半は流行りのJpopを聞いていたし、2005年〜2008年頃はFall out boysum41new found  gloryといったパンクバンドをよく聞いていた。


高校から大学にかけての2008年〜2015年くらいまでは洋楽邦楽含めてラウドロックを聴き込んでいた。
ラウドロックというと雑な括りになるが、ポストハードコア・メタルコア・エモ・スクリーモ・ニューメタルとかそのあたりと理解してもらえたらと思う。

今回はその時期のラウドロックについて書いていこうと思う。正直な話、2020年代に入ってラウドロックは流行らなくなってしまったので、この記事を一体誰が読むのかと疑問に思うが、まぁいいとしよう。


とりあえず好きなバンドを中心に、この時代に輝いた有名バンドを雑に紹介していく。
なお、この手のバンドは結構な確率で長い間リリースがなく、活動休止(ないし、音沙汰不明)になっているので注意されたい。

洋楽編

・Escape the Fate

ラスベガス出身の激ワルバンド
初代ボーカルがヤバメな事件で逮捕されちゃったくらい激ワルバンド(今はFalling in Reverseで活動中)。
服装は40年くらい前のHR/HMバンドみたいなファッションでどことなくダサいが、メロディセンス・歌唱・演奏ともに抜群で曲はめちゃくちゃかっこいい。(二代目ボーカルも良き。)
1stアルバムのタイトル『Dying is Your Latest Fashion(2006)』は直訳すると『死こそお前の最新ファッション』だが、意訳すると『死ぬことがお前の最後のカッコつけ』といったところだろうか。中二病満載である。これくらいダサいと、逆にダサカッコ良くてくてイイのである。
このバンドはアルバム3枚目くらいまでカッコよかった。

・ALESANA

こちらもいい感じに中二病満載バンドである。PVの世界観が強めで、だいたい誰か死ぬパターンが多い気がする。
曲はガチ目なかっこよさで、ギターが3人いるためギターリフでピロりあってて良きである。ちなみにスクリームは何言ってるのか全くわからん(特にライブ)。
ガチ気味に好きなバンドで、実はサインまで持っている。(実家のかーちゃんに捨てられてなければまだあると思う。)

・We Came As Romans

前述のエモ系2バンドと比べる、正統派なメタルコアバンドといった感じで、ジーパンにシャツのスタイルの実力派
本当に残念だが、メインボーカルがオーバードーズでなくなってしまった。それでも残ったメンバーで頑張っているので応援したい。


・SAOSIN

外せない代表格バンド
声高すぎて初めて聞いたときビビった(声の高さはA skylit driveと双璧。)
輝きは一瞬だったものの、最大瞬間風速はスクリーモ界で一番。激しいギターリフとボーカルの掛け合いは必聴。

・Pierce the veil

メキシカンな香り漂うアメリカのバンド。ボーカルとドラムが兄弟で、この二人が中心となって結成。メキシコアと形容される彼らの音楽性は唯一無二で、リズムが心地よい。
Misadventuresのアルバムがお気に入り。
ちなみにSleeping with sirensと仲がいい。

・Secrets

高音ボーカルとスクリームボーカルの疾走感がたまらないバンド。バンド名が簡単な英単語過ぎてなかなか検索に引っかからないという難点アリ。メンバーの入れ替えが激しく、スクリームボーカルは二代目のアーロンがおすすめ。


・Crown The Empire

紹介するバンドの中では比較的最近若い方。
ボーカルはこのジャンルでよくある、クリーンとスクリームの二人体制。ドラマチックな展開を引き立たせる表現力の高いクリーンボーカルと、もはやクリーンも歌い始めちゃった何でもできるスクリームボーカルの陰と陽の関係をぜひ聞いてみてほしい。

・A Day To Remember 

髭面とぽっちゃりが奏でる、ポテチがよく似合うとてもアメリカンなバンド。ポップパンクに近い聞いて楽しくなる系のサウンドが特徴。とても聞きやすく、初めての人にもおすすめ。

・Black Veil Brides

超絶イケメンボーカルとその他楽器隊で構成されるバンド。おそらくボーカル以外の名前を知っている人は一人もいない(説)。
デビュー当初はどう見ても子供の教育に良くない格好をしていたが、次第に更生(?)。EMOキッズファッション→EMOとKISSの中間→80sハードロッグバンドの風貌に進化し、親にも説明できるバンドになった。なお、デビュー当初の風貌は下記をご覧いただきたい。


・紹介しきれなかったバンドたち

紹介したバンド以外にも、The used、Silverstein、From first to last、Blessthefallなど、たくさんのバンドがいるので探してみてほしい。

邦楽編

・FACT

日本のラウドシーンを先頭で引っ張ったバンド。メジャーデビュー時、能面を被った逆輸入バンドとして話題を呼んだ。
高音ボーカルとテクニカルなギターリフで人気で、メジャー1stアルバム「FACT」はタワレコ年間チャート一位を獲得。
途中でイギリス人ギタリストが加入するまでは日本のバンドで一番好きで高校時代めっちゃ聴いたが、メンバーの仲違いにより2015年に惜しまれつつも解散。
現在はメンバー6人が2つのバンドに分裂し、ボーカルとギター2人がSHADOWSというバンドで活動しており、ギター1人(イギリス人)とベースとドラムがJoy oppositeというバンドで活躍した。

・Fear, and loathing in Las Vegas

はい出た最強バンド。現在も活動中。
タワレコで1stアルバムをたまたま手にとってからの大ファン。デビュー当時はFear from the hateというバンドと比べられて「西のFear」なんて呼ばれてたりもした。
夏フェス常連で国内人気はさることながら、出すアルバムヒットして海外での人気もかなり高い。カイジやウイニングイレブン、寄生獣などタイアップ多し。

↓こっちがもう一つの「東のfear」ことFear  from the hate


・Crossfaith

海外でも成功を収める最強のMade in JAPAN。エレクトロ要素を随所に散りばめ、スクリームを連発する姿は圧巻。OMENのカバーでも知られる。
なお、「Crossfaithに憧れる息子を心配する母親」からの依頼で探偵ナイトスクープに出演。

・紹介しきれなかったバンドたち

この他にもcoldrain、sim、New breed.、Fake face、Noisemaker、Pay money to my pain,Silhouette from the skylit、waterweed、a crowd of rebellionなどたくさんのバンドがいるので聞いてみてほしい。


このジャンルの現在地

このジャンルの音楽は2010年前後に国内外で流行ったが、現在ははっきり言って廃れてしまっている
国内盤CDのリリースや海外バンドの招聘など、国内で重要な役割を果たしたTriple visionというレコード会社も現在消息不明である。Brat Pack2012という超絶イケてるコンピもだしてたのに‥。

でも、過去にリリースされた作品はなくなるわけではないのでこれからも聞いていきましょう!!

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