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アニアーラとSeventhWonderの歌詞

アニアーラ

こんばんは。はじめてnote使うのですが合ってんのかなこれ。
さすがにこの記事にたどり着いた人がアニアーラを知らないということはないと思いますが…ネタバレなんて気にしない、容赦ない内容になっております。

さてさて、巷で話題騒然!アマプラで唐突に見放題に入った超大作「アニアーラ」。地球からの脱出、火星に行くはずが宇宙で迷子ださぁ大変!!
インターステラーやアド・アストラを期待していた人はその淡々と滅んでいく船内をみてさぞかし驚いたことでしょう。

前置きはさておき、「アニアーラの話をさせろ」というタイトルで熱狂的なアニアーラファン(違ったらすいません)の一代大佐さんが素晴らしいnoteを書いてくださっているのですが、こんな情報ありますよッホイ!でコメントしようとしたらコメント限界の軽く500文字超えました。なら書き起こしてやろうじゃん!ってことで記事にしました。
ちなみに、原典のほうは図書館などで借りようとしてできてません。気になる~~~~~。

SeventhWonderと僕

アニアーラは知ってるよ!でもSeventhWonderってなぁに?ってところから。SeventhWonderはスウェーデン発のプログレッシブメタルバンドです。
プログレってかいつまんで言うとなんか小難しそうなテーマやクラシック要素のあるそこそこにドコドコした曲だと思ってください。XのArt of lifeみたいなやつです。詳しく知りたい方は是非調べてみてください。DreamTheaterとか聞いてみてね。
おや、スウェーデンの…?とお気づきの方、慧眼です。

SeventhWonderのボーカル、トミー・キャレヴィクが僕の好きなバンドKamelotの新ボーカルとして迎えられそこから逆にSeventhWonderを知りました。彼らの4thアルバム「Tiara」から本格的に知ったのですがその一曲の歌詞に「Aniara」という文字がありました。
Aniaraってなんじゃい?というところからアニアーラとの出会いがはじまったわけです。その後に3rdアルバム「The Great Escape」(2曲)がアニアーラをモチーフにしていることを知りました。

このnoteではこの2アルバムについて語っていこうと思います。歌詞の説明だけだと分かりにくいことこの上ないので、良かったら音源探して買ったり聞いたりしながら読んでください。ハードルたけぇな。

許してね

あらかじめお断りしておくのですが、スウェーデンのバンドが英語で歌っている複雑なプログレの歌詞を日本人が読み解いてるので間違いや勘違いは平にご容赦くださいまし…。

The Great Escape 01「Wiseman」

3rdアルバム「The Great Escape」では2曲がアニアーラをモチーフにしています。1曲目の「Wiseman」と7曲目の表題曲「The Great Escape」です。

WisemanはThe Great Escapeの前日譚の曲だそうです。
Wisemanとは賢者のこと。歌詞の中では「さぁ、私たちが旅立つ前の美しい楽園を想像してみて。~でもこの手に真実を感じることはできない…。」と旅立つ前の故郷である元の地球に想いを馳せているような内容。MIMAのヴィジョンのようにも思えます。
また、
「Wiseman looks up from his cold crystal ball While he cries Utopia dies」とサビで繰り返しています。意訳すると「賢者は水晶球をみながら楽園の死を嘆いていた」というところでしょうか。
Wisemanをそのまま賢者とも取れますし、人間のマイナス感情を抱え込んでしまったMIMAとも取れますね…。

The Great Escape 07「The Great Escape」

The Great Escapeはパートが13つに分かれています。30分の曲です。プログレだと普通なのであれですが、まさに壮大。
全部を意訳すると僕が死んでしまうのでタイトルとざっくりとした内容だけお話します。

途中で気が付いたのですが、当然ながら映画の方は原典のアニアーラを分かりやすくしているはずなので、曲中の展開と映画の展開は違うっぽいです。

1. ...And the Earth Wept そして地球は嘆き悲しんだ
2.Poisoned Land 毒地
3.Leaving Home 家を出て
4.Take-off テイクオフ
5.A Turn For The Worst 悪い方向への転換
6.A New Balance 新たなバランス

7.Death of The Goddesses 女神たちの死
8.The Age of Confusion: Despair 混乱の時代:絶望
9.The Age of Confusion: Reason 混乱の時代:欲望
10.The Age of Confusion: Reason 混乱の時代:理由
11.The Aftermath 余波
12.Dining on Ashes 灰の上での食事
13.The Curtain falls 幕引き

1~4 :冒頭の旅立ち
5  :アニアーラ号が本来のコースから外れる様子
6.7.8 :MIMAに対する信仰を歌う人々、自壊していくMIMA
9.10 :カルトの乱交と衰退
11  :地球や己の行いに対する懺悔のような内容。自殺が増加?
12  :灰の上の食事…はどうやらスタートレックに出てくる曲のタイトル
    みたいです。意味は調べても不明…なのですが歌詞は20年後で、映画    だと盲目になりはじめた頃合いなイメージを持ちました。
13  :私たちの生には意味がありませんでした。「Remember us then!」で    締めくくられます。

曲は、アコースティックな美しい曲から始まりアコースティックに締めくくられるんですね…まるで598万1407年後に緑の星にたどりついたようで美しくも儚い余韻を残して終わります。
終始悲壮な単語が出てきます(当たり前)が、11辺りから地球への贖罪の言葉であったり自己内省であったりの言葉が増えていきます。船内がどんどん崩壊していく様子が音楽で描かれているわけですね。

4thアルバム「Tiara」
3rdアルバムから8年後(8年後!?)に出た本アルバム。アルバム自体はアニアーラと直接的な関係はないのですが…モチーフにしただろうなというコンセプトアルバムになっています。

~概要~
地球の上空にTheEverones(以降ジ・エバーワンズ)と呼ばれる存在が出現。彼らの到来により、人類には滅びか生存かの二択を迫られます。
パニックに陥った人類は、人類の清廉潔白さを証明するためにティアラという純粋無垢な女の子を選び出し、ジ・エバーワンズに差しだします。
しかしティアラはどういう意図をもってか、遺体となって返されてしまいました。
そして人類は最後の抵抗としてジ・エバーワンズに対して攻撃をはじめますが…

という、なんもかんも救いがねーお話。ジ・エバーワンズって何よ?ってところですがSeventhWonderへのインタビューでは「人類より高度な宇宙人かもしれないし人間の良心かもしれない、解釈に任せるよ」と語っています。宇宙人だったらまだ救いもあるのですが、高次存在と置き換えると審判の刻きたれりとも捉えられるんですよね。
アニアーラもキリスト教的な贖罪のようなテーマがありましたが、Tiaraに関してもどことなく共通している気がします。

さて、アニアーラの名前が出てくるのは6曲目の「Tiaras'song」です。
https://youtu.be/Raz0TKEox6A

曲の内容はティアラの犠牲を讃え出発を歌う歌です。
歌詞の中に「Unlike Aniara you won't fly to your demise」とあります。
意訳すると「アニアーラと違い終焉に向かって飛ぶことはない。」

返ってきたのは彼女の無惨な姿…犠牲を讃える歌になんていう皮肉だよっていう歌詞になっています。前作のThe Great Escapeに引っ掛けて書いた歌詞なのかなーとも思いますがパンチが効いてて好きです。

終わり
とまぁこんなかんじでSeventhWonderの曲の歌詞にアニアーラが出てくるよというお話でした。
The Great Escapeはアニアーラをそのまま扱ってますしTiaraは美しく滅びを歌っているので是非聞いてみてください☆

SeventhWonderのオススメになってないかって?そうでーす!!







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