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絵を買う絵を飾る

芸術の秋、ということで私のコレクションの一部をご紹介します。

初めて絵(原画)を買ったのはいつだったか振り返ってみると、中学生の時に友達のお姉さんが描いた宇宙戦艦ヤマトの模写絵を50円で買ったことがありました。でもまあこれはオリジナルじゃないしノーカウントとしましょう。

大人になって「絵を買う」最初の一歩になったのは、Twitterで知った柚月さんの絵でした。

柚月さんのX ↓

2018年、ATCというトレーディングカードサイズの小さな原画を販売する展示会で、こちらを購入しました。

柚月さんのイラスト

柚月さんの水彩画は、シャーペンの柔らかな線に透明水彩の淡い色彩で繊細な内面世界を表現しています。
「原画」を買うというときめきを味わう最初の一歩でした。
絵を買ってみたいけど絵って高いんじゃないの?という方は小さな原画ATCから始めてみてはいかがでしょうか。

私のいち押し作家様は日本画のいそざきなな さんです。

いそざきなな さんのX ↓

いそざきなな さんのInstagram ↓

最初にTwitterで絵を拝見した時、日本画でこんなに可愛い絵があるんだと感動しました。個展やwebでこれまでに複数お迎えさせて頂いており、オーダーで文鳥の絵も描いて頂きました。
今メインで飾っているのがこちら。

いそざき なな さん 「夢描く子ら」

いそざきさんの日本画の特徴は、とにかく一点の曇りもなく明るさと優しさに満ちていることです。
芸術ってなんか闇とか表現してて暗くて怖いって思ったことありませんか?
自分自身の周波数がそういった闇と同期した時には受け入れられるのかもしれませんが、私は自分の部屋に闇は飾りたくないのです。
毎日いそざきさんの絵が傍にあることで、幸せを感じています。

小品ながら見れば見るほど味わい深い絵もあります。

イシイリョウコさん「小鳥のための朗読会」

ポストカードサイズの絵です。小鳥のための朗読会、だなんて、もうずっと聴いていたいじゃないですか。最初にこの絵を見た時は、猫が小鳥に読み聞かせしてるのかと思いましたが、読んでいるのは小鳥で、猫は持ち係かなと。両手塞がってますからきっと小指でページをめくるんですよ。小鳥が気持ちよく朗読できるように背筋伸ばして頑張ってる。そんな風に妄想がいくらでも広がってずっと見ていられます。

イシイリョウコさんのInstagram ↓


版画も原画とはまた違った魅力があります。1点ものではない分絵よりもお求めやすい価格になるので、お部屋に飾る絵を気軽に買いたいという方におすすめです。

山口茉莉さん「Cloud collector」

Cloud collector!もうドンピシャ好みです!

南舘麻美子さん「実のなる木を運ぶ黒狼」

南舘さんの作品は木凹版メディウム剥がし摺りという技法でマチエールが特徴的です。加えてモチーフの童話のようなほのぼの感と可愛らしさと土着の生命感が独特の世界観を作っています。

南舘麻美子さんのX ↓

南舘麻美子さんのInstagram ↓

溝上幾久子さん「青い鹿」

溝上幾久子さんは朝日新聞の連載小説で挿絵を担当されていました。私が溝上さんを知ったのは絵本「オオカミ県」です。

オオカミ県
多和田葉子 文/溝上幾久子 絵

レース編みのような繊細なタッチに寓話的キャラクターと小さな毒が癖になる感じです。

溝上幾久子さんのX ↓


今日ご紹介したのはほんの一部です。好きな作家様の絵を買う、絵を飾る喜びについて伝わっていれば嬉しいです。


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