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ゴースト【心】エンジニアリングとは?

先日行った「創造と生成」展では、関連事業として無料フロアで「MOTアニュアルextra」というのが開催されていた。

概要と参加プロジェクト

「MOTアニュアルextra」では、デジタル上に拡がるメタバース、XR領域や空間アーカイブなどに関する活動を多様に展開している各種プロジェクトを紹介します。

展示室入口案内より


東京大学の展示が面白かった。技術的な進歩には思想的な裏付けが必要なんだなと思った。

歴史におけるVR的なもの
「こうしたVR的なものを捉えるにあたり、「待像(Wating Realities)」という概念を掲げてみる。これは想像と実像との三項で捉える概念である。絵画の絵は実像で、そこからいろいろと考えることは想像。しかしそれがまさにひとつの別のリアリティとしてみえ始めたら待像。HMDの歪んだ映像は実像で、そこに存在しない空間がみえる時それは待像となる。想像と待像は、自分の外にある像を知覚するように感じられるかどうかが異なる。」
茶室
「もとは都市に別世界を作る「市中の山居」。躙口をくぐるとき視線は一度断絶し、再び顔を上げると別世界へ入る。その瞬間はHMDを被る瞬間とも通じる。」

茶室の「躙口をくぐるとき視線は一度断絶し、再び顔を上げると別世界へ入る」という部分について、私が以前書いた記事の日本人の「お辞儀」に通じると思った。

コメント欄にて、お辞儀が一旦視線を外すことに触れている。再び目を上げたとき、相手との関係性がそれまでと変わった世界に入るのだと言える。

今、麻布台ヒルズでは落合陽一氏の作った茶室が公開されていて茶事体験ができる。

落合陽一氏はなぜ茶室を作るのかという質問に、「日本が統合されている(木、布、仏教など)」と答えていた。(「Craft × Tech」公開レクチャー Vol.3「Yoichi Ochiai × 置賜紬」にて)

茶室は古来日本の縮図であり、ここで最新テクノロジーを試すことは日本の未来の景色を占うことになるのかもしれない。


Off-Real「オフリアル」というコンセプトについて
コンセプト覚書

この提示の中で私の琴線を弾いたのは、この部分だ。

特に日本には、利用するアバターのデザインを通して心をデザインしようとするゴーストエンジニアリングや…

オフリアル覚書

「アバターのデザイン」と「心」、この関係に引き寄せられた。その後に続く「ゴーストエンジニアリング」については、雰囲気で読み飛ばしていた。知らない言葉も、なんとなく雰囲気でわかったつもりで読み飛ばしてしまうことは、よくある。3回くらい読んでやっと「ゴーストエンジニアリング?知らない言葉だ、なんだろう」と向き合うことができた。
そして調べてみたら、なんとnoteにこの言葉について解説されている方がいらした。noteって本当にすごい。

東大の先生が作られた言葉だそうだ。
ゴーストエンジニアリングとは何かについては、上の記事を参照されたし。
そして私はここから「キャラメイクって楽しいよね!」という話に移りたいと思う。


ゲーマーならキャラメイクの楽しさは言われるまでもないことだろう。
私はゲーマーではないが、アプリで自分のキャラの髪型や衣装を弄るのが楽しくてしょうがない。

今は初音ミク風にしている


Bondeeというアプリで、アプデの度に使い勝手が悪くなっているのでお勧めはしにくいのだが、この独特のキャラクターデザインが気に入っている。
シンガポール製のせいかアジアっぽくて可愛い。日本のアニメキャラのようなデカ目デカ胸でないところも良い。

キャラメイクをするとき、現実のあらゆる制約を外して性別も年齢も関係なく自分の理想の姿になれる。その姿でバーチャルな世界を自由に動き回れるのはどんなに楽しいだろうかと思う。
そういうわけで私はメタバースに興味津々だ。メタバースの中でバーのママとかやってみたい。メタバースにはきっとみかじめ料もないだろう。
ただ問題は、私が映像酔いしやすいことにある。パソコンやスマホでもできるそうだが、やはりゴーグルを被って没入したい。

今回の「MOTアニュアルextra」の展示では、日テレイマジナリウムがVRゴーグルを体験できるコーナーを設けている。そこで京都のお寺の中を歩いて回れるコンテンツを試してみた。
装着して、一歩踏み出しただけで頭グラグラである。無理。
酔わない仕掛けの開発を待とう。



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