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337 大井川鉄道のユニークな駅を一挙紹介②

大井川鉄道には個性的な駅が多くあります。前回に引き続いてユニークな駅をご紹介したいと思います。

千頭(せんず)駅

大井川鉄道の中間駅では最大規模の千頭駅は、寸又峡や接岨峡(せっそきょう)温泉など奥大井観光の拠点となる駅です。昨年の台風で本線の線路に被害が及ぶ前までは、JRの金谷駅から千頭駅までSLが走り多くの観光客がここまで蒸気機関車の旅を楽しんでいました。現在、SLは新金谷駅から川根温泉笹間渡駅までの片道運行となっています。

SLがここまで来ていたころに使われていた看板もさびしそうです。これらが再び使われるのはいつの日か…

休日のお昼過ぎ、本来ならまだ営業中であるはずの立ち食いそば屋も閉まっていました。紅葉シーズンで例年ならSLや紅葉目当ての観光客でごった返しているはずなんですが、寂しい限りです。

災害で列車のこない本線ホーム。寂しいですね…

中間駅といいましたが、金谷ー千頭間(本線)とその先の千頭ー井川間(井川線)は完全に運転系統が分断されていて、すべての乗客は千頭駅で乗り換える必要があります。線路幅こそ同じですが、井川線の車両は狭いトンネルを通過することからかなり小さくつくられています。また、日本で唯一のラック式鉄道(アプト式)(歯車の動力を使って運行する鉄道)区間のある路線でもあります。

大井川鉄道はSLのほか、トーマス列車も導入しています。この日はトーマスフェアを開催していてこちらは子連れの観光客がいました。わたしの息子もトーマス好きでしたが、20年を経た今でもトーマス人気は衰えていないことがわかりました。

トーマス号は金谷ー家山間で運転中ですが、ジェームスたちは千頭駅に留め置かれたままのようです。路線が復旧して再び元気に線路の上を走る姿が見たいものですね。

長島ダム駅

長島ダム駅は、その名の通り「長島ダム」の目の前にある駅です。

秋色に染まりつつある山に囲まれた長島ダムはいままさに放水中でした。そのダイナミックさに感動を覚えます。1990年にこのダムができた影響で井川線の一部区間がダム湖に沈むことになりました。当時から経営の厳しかった大井川鉄道ですが補償金も出たことから廃線はせず、線路を付け替えて井川線を残すことにしました。長島ダム駅は新線付け替え時にできた駅です。

車高が低いことからホームがかなり低いのが井川線の特徴です。手前のアプトいちしろ駅から当駅までが日本唯一のラック式鉄道区間なのですが、この駅では線路の中央にあるはずの歯車が見られませんでした。アプトいちしろ駅から当駅までは急勾配なので歯車に加えて機関車を連結して登ります。当駅で機関車は切り離すのでそのシーンも見たかったんですが、次の目的地に行かないといけなかったので断念。ちょっと中途半端な立ち寄りになってしまいました。

前回のブログに加えて、以前のブログで抜里駅と川根温泉笹間渡駅を紹介しておりこれで6駅を紹介しました。

え?何か有名な駅を忘れていないかって?

そうです。それがまさに「次の目的地」。大井川鉄道屈指の絶景が楽しめる「あの駅」を次回ご紹介したいと思います。


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