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209 名鉄旧線を訪ねてノープランドライブ~岐阜・旧谷汲村

昨日は仕事で大垣まで来ていました。仕事は早々に終了し、このまま帰るのもなんだかな、と思いどこか面白そうな場所はないか思案。

そうだ、この間岐阜に来たとき行きそびれた岐阜の名鉄の廃線を訪ねてみよう、と思いつき大垣から車を北に走らせました。

まずやってきたのは大野町にある黒野レールパーク。かつて名鉄揖斐線の黒野駅があった場所で、ここからさらに谷汲線が分岐していました。

揖斐線の列車はすべて岐阜市内線に直通していて名鉄岐阜駅前まで走っており岐阜市内に直結する路線でした。私も1度だけ現役時代に乗車、黒野駅も訪ねたことがあります。

2001年に揖斐線の黒野から先と谷汲線の全線が廃止され、2005年には岐阜市内線も廃止。名鉄は岐阜以西、以北の鉄道事業から撤退しました。旧黒野駅にはかつてのフォームとモ510型の車両のミニチュアが残るのみです。

レールパークの建物の中は喫茶店と、2階はジオラマの展示がされています。1階にはかつて駅だった面影が。きっぷ売り場と運賃表が残されています。

運賃表はなぜか隣の黒野北口駅のもの。
同じ名鉄なので名古屋本線への乗り継ぎも運賃は通算されました。


2階のジオラマは土休日のみ営業。
かつての黒野駅・黒野検車区が再現されていました。

黒野レールパークはホームと線路は残っていますが、肝心の車両の保存がありません。なのでどこか物足りなさを感じました。
そこで少し検索すると、谷汲線の終着、谷汲駅には車両が残されているという情報が。

そこで車をさらに北に走らせ、谷汲駅まで行くことにしました。

ほどなくして旧谷汲駅に到着。2001年に廃止された当時の面影をそのまま残しています。

隣には昆虫館。入りませんでしたがここは昆虫で村おこしをしているようです。廃止となった駅のきっぷ売り場に「切符は昆虫館の売店でお求めください」とありました。昆虫館は駅が現役のころから存在していた模様。長く営業を維持できているようです。

旧谷汲駅の構内に入ります。いました、名鉄モ750形。製造当初はデセホ750形といいました。今の名鉄の前身の旧名古屋鉄道が1928年に製造した車両で、2001年の谷汲線廃止まで長きにわたり活躍しました。古くは高山線に直通、下呂まで走った実績も持つ車両です。

運転席を外から眺めます。今でも少し手入れをしたら動き出しそうですね。
廃止から20年ですがきれいに保存されています。
この名鉄独特の車両番号のロゴ好きなんですよねぇ。

向かって右手にはもう1両、モ510形も保存されています。

こちらは美濃電気軌道が1926年に新造した車両で丸い窓が特徴。丸窓電車として市民に親しまれてきました。美濃町線で活躍後に岐阜市内線、揖斐線に移されてきた歴史ある車両です。

ところで旧谷汲駅は2001年に廃止されましたが、この地域には少し離れているものの第三セクターの樽見鉄道が走っており鉄道が消えたわけではありません。

そこにはまた違う車両が保存されているというので訪ねてみることにします。

樽見鉄道の谷汲口駅にやってきました。駅舎は簡素な作りですが、駅前には集落が存在します。

こちらに保存されているのはオハフ502。樽見鉄道が国鉄から第三セクターに転換された際に譲渡された客車で1992年まで使用されてきました。こちらは雨ざらしで老朽化がかなり激しいですね…。

車体見学の旅はここで終えて、ここから徒歩10分ほどのところにある温泉に入ろうと思います。谷汲地区には谷汲温泉という温泉があり地域住民や近隣地域の方の憩いの場になっています。

根尾川谷汲温泉は最近できた温泉施設のようで休憩所がとてもきれいで寛げました。少しぬめり気のある泉質でしっとり感があります。露天風呂もあり、お湯の温度もちょうどよくて快適でした。

この先、さらに北に行けば旧根尾村。薄墨桜が有名なところです。春、桜の季節にまた訪ねたら一層楽しいドライブになるかもしれません。樽見鉄道で訪ねてみてもいいかもしれませんね!


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