243 ただのお菓子屋さんじゃなかった!近江八幡の自然とともに生きる「ラコリーナ」
前回の記事で、琵琶湖に浮かぶ離島、沖島をご紹介しました。
本土に戻り、車で向かったのは、バウムクーヘンで有名な「クラブハリエ」の本店。親会社の和菓子屋「たねや」が2015年に建てたフラッグシップショップ「ラコリーナ近江八幡」はかねてから話題で、一度ぜひ行きたいと思っていたのです。
駐車場を降りてまず目にしたのは植物に覆われたこの建物。ラピュタとか、ジブリに出てきそうな建物です。
今はまだ春で木の生え方もまだこれからといった感がありますが、夏になると青々として緑に包まれた屋根が姿を現すのでしょう。
日陰を作る休憩スペースの屋根の上にも木がぴょこんと顔を出していて何ともかわいらしいです。
たねや・クラブハリエは自然と共生することをとても大切に考えています。
ラコリーナのHPで、その思いが綴られています。
150年以上にわたりこの地でお菓子作りをすることができたことに対する感謝と、これからの世代にもそれを繋いでいけるようにという思いで作られたのがフラッグシップショップ「ラコリーナ」なのです。
前置きが長くなりました。先ほど紹介したジブリのような建物に入ると屋根が吹き抜けで屋根には黒炭があしらわれており、屋根の凹凸には消音効果があるそうです。
この建物の向こう側は広々とした草原が広がり、その周囲を散策できるように道が整備されています。お菓子は自然の恵み。人と自然の出会いに気づき、感謝しようという姿勢が体現されています。
左回りに道を辿っていくことにします。早速現れたこの帽子のような異様な建物。今年一月にできた新しい施設です。ここがバウムクーヘン館。クラブハリエの主力商品、バウムクーヘンの工場や販売店、カフェがここに集まる「バウムクーヘンの博物館」です。
建物の中はごらんのような人だかり。クラブハリエは名古屋駅にもあってよく行列ができていますが、人気の高さが窺えます。
工場もガラス張りになっていて、生産過程が手に取るようにわかります。こうやって工場の方が一生懸命バウムクーヘンを作っている姿を見ると親しみがわきますし、感謝して食べないといけないなって思いますよね。
2階はカフェになっていて、作り立てのバウムクーヘンと紅茶のセットを楽しむことができます。
テラスにでてこんな景色を見ながらゆったりとお茶を楽しむことができる、すてきな空間です。
さきほど表から見たエントランス棟を裏側から望みます。なんだかどこかの国の遺跡の様ですよね。わたしは一瞬ですがカンボジアのアンコール・ワットに見えました。
クラシックな車やバスが展示されている場所がありました。この2階建てバスではマカロンを販売していますし、その周りでもバウムクーヘンやジャムなどのおみやげ品を販売しています。キッチンカーから物を買うのってどうしてかこころがウキウキしてくるんですよね。
散策を続けていたらお腹がすきました。オープンのフードコートがあって軽食を楽しむことができます。ここは単なるお菓子屋さんではなく、もはやひとつのレジャー施設になっているんですね。明治時代からこの地でお菓子作りをしてきた、たねや・クラブハリエが地元に感謝して地域に恩返しをしたいという気持ちもあったのでしょう。
そんなことを語っていたらお腹がすきました、ホットドッグ(500円)とアイスコーヒー(400円)。ホットドッグは削ったチーズが乗っているのが特徴。紙の上の位置たチーズまでおいしくいただきました。
散策しているうちに1周していたラコリーナ。バウムクーヘン館の向こうにはまだ建物が建設される予定であるなどさらに拡大していく模様で、古戸はいったい何ができるんだろうといまからワクワクしてきます。
さて、わたしもお土産に買ってきました、バウムクーヘン。このごろ仕事で多忙を極めるわたしへのお土産です。ふふっ 誰にもあげない。
ふぅ~… 至福。
ふわっふわ。スーパーで288円で売ってるのと全然違います。
初めて訪問した「ラコリーナ」。ただの販売店なのかと思いきや、思いのほか大規模で、たねや・クラブハリエの企業理念、自然の恵みや地元の人への感謝の詰まった素晴らしい場所でした。みなさんもお近くに来たら是非立ち寄ってみてください。
サポートいただけたら小躍りして喜びます! 今後一層フットワーク軽く旅先に向かい、情報提供に努めたいと思います。 よろしくお願いいたします!