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文化庁の補助金制度に、ライブもやってない音楽家が通りました。

こんにちは。音楽と音声編集を仕事としています、菅です。
最近事務職も加わりました。

さて、文化芸術活動の継続支援事業の補助金制度の件。

Twitterに居ると当たり前に広まってるものと思ってたんですが。

意外と周りに知らない方がいたり、
小難しい文章で修正を諦めた方がいたりしました。

ちょうど追加の募集をしている今、誰かのヒントになればと思い、
私の例について書いてみることにしました。

そもそも文化芸術活動の継続支援事業って?

文化芸術活動の継続支援事業趣旨新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、舞台芸術等の活動自粛を余儀なくされた文化芸術関係団体においては、今後、一層の感染対策を行いつつ、活動の再開に向けた準備を進める必要がある。そのため、文化芸術関係者・団体に対して、直面する課題を克服し、活動の継続に向けた積極的取組等に必要な経費を支援し、文化芸術の振興を図る。

以上文化庁のサイトより。 https://www.bunka.go.jp/shinsei_boshu/kobo/20200706.html

いやぁ目が滑る。

要するにですね。

コロナで活動自粛しなきゃいけなかったみんな!
・スキルアップ
・販路開拓
・感染拡大予防の取り組みにかかる費用
補助
しちゃうよ!

これが文化庁の言いたいことです。

自分、対象か微妙…。

はい、これね。これ。
申請するときに、私はこれが一番気になりました。
何が対象になるかわかりにくい。
私は音楽家名乗っておりますが、演奏者ではありません。
ライブもやってません。

でも。

ライブやってない私、通りました。

これは前述の文化庁のサイトからスクショしたものです。

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音楽以外にもいろんなジャンルが対象となっています。
「コンピュータその他電子機器を利用した芸術」だと、
例えば、プロジェクションマッピングなんかも該当するのではないでしょうか?

写真だったら?
結婚式場のカメラマン、エンドロール編集者は?
これもきっと対象でしょう。

自分が思うよりも結構、幅広がりません?

大事なのは書き方、捉え方

嘘をつくのはだめです。笑
でも、捉え方次第で、対象になる可能性は十分にあります。

ご自分のお仕事内容。
去年のものじゃなくても良いんです。
5年前まで遡ってみましょう。
コロナで削られているもの、ありませんか?

補助金額について

私は

A-1
標準的な取組を行うフリーランス向け
(上限20万)

で申請をしました。
こちらの方が容易で、詳細な事業計画の提出の必要がありません。
150万を目指す方は頑張ってください!応援してます!!

対象となるのは、

10万円以下のもの。

例えば
99999円 のパソコンはOK。
15万円 のパソコンはNG。

20万円のものが買えるわけではないので注意しましょう。

かつ、
合計が10万円以上で、限度額が20万円。

また、経費の100%が補助されるわけではありません。

2/3又は3/4+コロナ感染予防対策の経費

となります。 うん、わかんないや。
通った今でも計算式を理解していませんが、
申請フォームが自動で計算してくれるので大丈夫。

今回の補助制度は、既に購入や支払済のものも、
申請する事業の関連があるものであれば、
遡って申請することができます。


これから何を買おうか、というところで悩む場合もあるかと思いますが、
今年のことを振り返って書くのもアリです。

何を書けばいいのか

では必要項目の内容です。
私の場合で例を挙げていきます。

・事業の名称
はい、最初からわかりづらい。心が折れる。

要するに「プロジェクト名」です。
「人類補完計画」←これです、これ!


「外部スタジオ使用を控えるための自宅での音響、音楽制作」


・事業の目的と活動内容(全体概要)
具体的に何をするのか。

「出来損ないの人類を、あーしてこうして進化させる」

これがこの項目です。
私は

「簡易収録スタジオを設け、収録から制作、納品まで一手に行いDL配信で作品を届ける」

と、記入したようです。
こうして書くと大層に見えますが、配信はどこだっていいわけです。
例えば、BOOTHとか。

ここでお気づきかと思いますが、
実は今回、

音楽家ではなく、音声編集者・声優として補助金申請を出しました。

自分の事業を遡ると、その方が合理性があると判断したからです。
私は、音楽に関して、ライブもやってませんし、実績が多くありません。

でも音声編集、声優であればどうでしょう。

音声編集は、
スタジオの密を避けるため、5月は特に、収録が落ち込んだと聞きました。
実際私にも仕事はありませんでした。

また、声優としては、
表立った実績はないものの、Audiostockへの販売や、個人向けへの音声受注の経験があったため、

この方法をとることにしました。

話を戻します。


・事業実施期間 開始 終了
このプロジェクトの実施期間を記載しましょう。

開始は令和2年2月26日以降

終了については、この記事を書いている現在で、
令和3年2月28日分までが対象です。
(令和2年12月4日時点)


・事業実施のスケジュール
・期待できる効果と詳細

書いてない…笑
なんとかなる。


・国内外の観客、参加者等の回復、開拓:活動内容

例:
「CMやPR動画の制作、配信」


・国内外の観客、参加者などの回復・開拓:補助対象経費の説明
具体的に、漏れなく記載しましょう。
ここでは機材を経費として書きました。

例:
ステレオプリアンプ 50000円
マイク 60000円
調音設備 (2枚)  各41000円


・国内外の観客、参加者などの回復・開拓:補助対象経費

上記の内容を品目に合わせていきます。
項目は増やせるので、合算しなくても構わないと思います。
その方が伝わりやすいかな、とも。

例:
消耗品費: 50000円
消耗品費: 60000円
消耗品費:  82000円


・活動の継続・再開のための公演・制作方法の検討・準備・実施:活動内容
スキルアップに対する費用はこっちですね。
販路を拡大するために何をするのか、

例:
「技芸の研鑽のための稽古、技能向上を目的としたリサーチ」


・活動の継続・再開のための公演・制作方法の検討・準備・実施:活動に伴う経費の説明
前の質問に対しての説明です。

例:
自信を売り出すための演技トレーニング(実施済み) 30000円
アクセント辞典の購入 5500円


・活動の継続・再開のための公演・制作方法の検討・準備・実施:補助対象経費

例:
諸謝金:30000円
消耗品費:5500円 

講座、授業料は諸謝金にあたりますね。


・活動の継続・再開のための公演・制作方法の検討・準備・実施 ICT活動:活動に伴う経費の説明
コロナを避けるために、オンラインですることに関わる経費の項目です。
動画制作委託料なんかも、こちらで良いと思います。
ZOOMの月費用とか。

例:
WEB制作費用: 20000円


・活動の継続・再開のための公演・制作方法の検討・準備・実施 ICT活動:補助対象経費

例:
雑役務費:20000円


・雇用契約の明文化の経営ガバナンスの近代化
私はあてはまらなかったので、割愛します。


・新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインに即した取組支援
体温計や消毒液、サーモグラフィーの導入費用などが、これになります。

ここでやっと、前に出てきた

2/3又は3/4+コロナ感染予防対策の経費

この式の後半部分です。

要は、他の経費部分は一部を補助。
コロナ感染拡大予防の取組については、全額が補助対象。

舞台関係や、教室運営をされている方は、
少額かもしれませんが、忘れずに記載しましょう。


・前払い希望有無
希望の場合はチェック。


・個人情報
こちらも漏れなく記載。


・添付資料
私はここで引っかかりました。

まず添付のファイルサイズが
10MB までです。

スマホのスクショ、画質いいんですよね…。
縮小しましょう。

私はここを使いました。
https://resizer.myct.jp/


もう一つ、悩みどころなのが、
活動歴確認書類

最終的に出したのはサイトのスクショ

かん

これと声優仕事をまとめたメモファイルで、なんとか通りました。

申請から採択されるまでにかかった期間

スクリーンショット 2020-12-03 22

登録したのが9月26日。
採択連絡がきたのが11月27日。2ヶ月かかりました。

多分、めちゃくちゃ手こずったほうです。笑
不備がまあ多かった!

でも、だめなところはきちんと指摘してくれます。
根気強くやっていきましょう。
20万円は大きい!


一気に書き上げたので、違ってた箇所があれば直します。。つかりた。。


音楽制作と音声編集とアマチュア声優の菅 紗佑里がお届けしました。



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