【Kacko-Aのかっこええ大人への道 #4】 Black Lives Matterを知りたくて
全然知りませんでした。
少し前に、インスタグラムのフィードに真っ黒な画面が並びました。
正直「何事?」って思いました。
今回のような事件だったり、映画の中でも何度も観てきた不当な逮捕。
でも、それは自分に直接関係することではないから、「なんとなく」でしか理解していませんでした。というか、未だ続くこの問題の「背景」を全然知りませんでした。
ヒップホップやレゲエは、そんな状況下から生まれた音楽というのも分っちゃいるけど、なにせ英語が分からないから、言葉がそこまで身体に入ってこない。
「なんとなく」だから、インスタグラムに並ぶ黒いフィードも、#BlackLivesMatter のハッシュタグも、特に日本人の人たちは「分ってやってるの?」って思っていました。
でも、このYouTubeを見て、知りたいと思いました。
衝撃でした。
この問題に対して、以前からインスタグラムに多くの投稿をしていた好きなミュージシャンが見るべき!と勧めていた、Netflixの「13th 憲法修正第13条」。南北戦争から続く、黒人差別のドキュメンタリーです。
観てから時間が経ってしまったので、記憶違いな部分もあるかもしれないけど......
・南北戦争後、憲法13条の奴隷制度廃止→南部の(奴隷による無償の)労働力が低下し産業が落ち込む→2年後、憲法13条を「刑罰を受ける者は除く」と修正→黒人の逮捕が増える。
・アメリカの人口は世界の5%なのに対し、世界の受刑者の25%はアメリカ人であり、アメリカの受刑者数は増加の一途をたどる。
・受刑者が多くなったことで、刑務所は民間委託となる。これは不当な投獄だけでなく、その背後にはビジネスも関係してくることを意味する。
・大企業と政治家による法律改変に物申せる機関が存在する。
・大企業が低賃金で使える獄中の労働力を使ってモノ作りをしている。
・生涯で投獄される可能性
白人男性は17人に1人。若い黒人男性は3人に1人。
などなど知らないことばかり...言葉足らずだけど、衝撃としか言いようが無かった。
聞いてみました。
一緒に仕事をしていたハワイ出身の女性に、これを観たこと、観て思ったことを率直に伝え、聞いてみました。
ハワイは日系や有色の方も多く、逆に白人は転勤で来てる人がほとんどだけど、白人上位な雰囲気を出してくる人が多く、周囲に馴染めないってケースも多かったそう。
そして、彼女自身もティーンの時に、警官に銃を突きつけられ、後ろ手で突っ伏せさせられた経験があって、それは、ちょっとヤンチャなことをしてるキッズは一度は経験あるはずだよ、とも。
僕からすれば、映画やテレビの中の話が、わりと日常的な出来事であると。一番の衝撃でした。
クリント・イーストウッドでした。
今回の話題で頭に浮かんだのは、僕が好きな映画俳優であり、監督であるクリント・イーストウッド。
彼は、よく田舎に住む、白人至上主義な老人を演じる。
大抵は忌み嫌っていた黒人に、最終的に心を通わすってパターンが多い印象。多くの作品に感動していたけれど、そこにはもっと大きな意味があり、差別に対する彼なりのアンチテーゼだったんだと気づかされました。
監督作品である、ラグビーW杯で南アフリカが優勝するまでを描いた「インビクタス/負けざる者たち」も、白人と黒人が和解していく様子を描いています。
知れて良かったです。
Black Lives Matterが大きく取り上げられているけど、差別は世界各地にあって、人種だけでなく、セクシャルマイノリティにもある問題だ。
国会議員などにありがちだけど、知らないから不用意な発言をして、炎上する。炎上以前に当人を傷付けてしまうことが問題だ。
かっこええ大人は、知らなきゃいけない、理解しなきゃいけない問題。
このタイミングで、少しは知れて良かった。
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