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まだ、何もしてあげていないのに。

こんばんは。のだかぁさんです。

中学2年の進路面談の話でしたね。なにげなく、ゆーりにどうする?と聞いた時に「海外の高校にいきたい」という、親からしたら衝撃的な発言があった話でしたね。

しつこいですが、私自身は海外での教育は興味もないですし、これまで良い先生との出会いも多かったので、そんな選択肢すらなく、想像をだいぶ飛び越えてきたなーというのが率直な感想。お金どうすんねん~って言っても、どんだけお金がかかるんかすらもわかってないですので、まあ、相槌みたいなものです。

それより、私の頭を騒がしくしているのは、これまで頑張ってやってきたこの3人での楽しい生活がなくなってしまうことのとてつもない寂しさと恐怖、みたいなもので。わかりやすく言うとあの映画の主人公の状態に似てます。

映画『おおかみこどもの雨と雪』。「人間とおおかみ、どちらの生き方も選べるようにしてあげたい」と育ててきた母親の花は、二人の子供との別れが迫っていることを感じます。「まだ、何もしてあげてないのに。」花もまた大きな選択を迫られます。(公式サイトより)

まだ、何もしてあげてないのに。

これ以上、これ以下のセリフがあるのか(あったら教えて欲しい)というのほど、この時の自分の感情をズバリ表しています。

すばらしいお母さんになるのが、子どものころからのひそかな夢でした。私の母は、20代~30代にかけて4人も娘を生んだすばらしい母なんですが、複雑な家庭環境だったので、子どものころは寂しい思いや、つらい経験もありました。なので、自分の子どもには、自分の理想とする最高の母になろうとおもってました。なにもかも完璧な母になりたかった。

だけど、結果的にですが、妊娠出産の段階から子どものころに夢描いていた理想とは、かなりかけ離れたことになるわけです。(よくある話ですな)

それでもなんとか幸せな家族っていうのをつくりたくて、がんばって、ようやく「子育てって楽しい!子どもも可愛い!」と、心からおもえてきた頃になってきたところだったんです。3人でいる時間が、ほんとうに幸せで楽しくて。

これからもっと、3人でご飯を食べたり、料理をしたり、買い物に行ったり、旅行に行ったり、遊んだり、ゲームしたり、テレビを見たり、今まで十分にしてあげられなかったこと、これからやろうとおもってたところなのに。

小さいころに絵本を読んであげたり、抱っこしたり、飽きるまでままごと遊びにつきあってあげたり、疲れ果てるまで散歩につきあってあげたりができなかったぶん、とりかえそうとおもっていたのに。

そんなときに「さようなら」を突然宣告されてしまった、そんな気分でした。

子どもというのはある日突然に出て行く生き物なのですね。

続きはまた今度。ではでは。

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