個展の準備、大変過ぎて迷走する。
９月中の普通の仕事以外の大半の時間を費やしているのが10月12日より開催させて頂く個展「カピバラ」の準備です。春から準備を進めていたのですが、やっと形が見えてきました。
今までグループ展に参加したり動物園の企画展のお手伝いをした経験があったので、展示するという意味ではその延長線だと思っていたのですが・・・そう簡単なものではありませんでした。個展という字でも表れていますが、表現するテーマからレイアウト、写真選び、雰囲気作りと全て私が決められる利点はあるものの、逆に言うと全て自分の結果・評価であり責任と思うと、なかなか物事を進められない日々が過ぎてしまいました。.
一番悩んだのは全体的な雰囲気。以前行ったグループ展のカピアニ展であればカピバラが好きな方が対象であり年齢層も想像が付き仲間もいるので安心です。動物園内のイベントであれば生きている動物やカピバラが隣にいるので少し気が楽です。今回の開催場所は大都会の真ん中の東京池袋で立派で大きなギャラリー。ギャラリーと言うと既にオーナーの雰囲気があったり以前行ったカピアニ展の様に家をお借りする場合はその家の雰囲気に寄せた展示をすれば良いのですが、今回は天井の高い大きな四角い無地の壁に囲まれた部屋、箱。自由度が高く個性が出しやすい分、しっかり考えないと区民センターの写真コーナーの様な、逆にやり過ぎると文化祭の様な雰囲気になってしまう為、かなり迷いました。そして来てくださるお客様は、どんな方なんだろう？カピバラ好きの方もいらっしゃるだろうけど、写真展と言うだけあってカメラがお好きな方？年齢層は？場所柄ふらり立ち寄ったお客さも？など考えると悩みは尽きないのです。
色々とギャラリーの皆様にご相談した結果、サブタイトルを「かわいさと、きびしさと」というテーマを決めました。日本の動物園のカピバラのイメージ「かわいい」とブラジルで観察を繰り返した野生のカピバラのイメージ「きびしさ」を表現しました。野生側のきびしさは凛々しさでも良かったのですが、野生で暮らすカピバラの環境と彼らが思っているであろう感情を想像して付けました。
このサブタイトルのお陰で方向性は決まったのですが、配置や写真の大きさは全体の雰囲気を掌握してしまいます。今までの経験と今年に入ってからは見て頂く立場の違う目線で美術館や写真展を何か所も周り比較して悩んだ結果、その会場に入ると癒され作品を見ると自然と微笑んでしまう「ペンギンアパートメント」みたいな楽しい個展にしたいと漠然と思い始めました。
写真展・個展というと・・・静かな少し薄暗い会場で無言で生真面目な顔で鑑賞したり、オジサン達が小声でカメラの蘊蓄や写真の評価をしたりする感じですが、そうではなく、ご家族や友達と時にはベビーカーなどを押してるファミリーが気軽にふらりと来て、カピバラの感想を話したり笑ったり時には悩んだりと、トータルして来て楽しかったね、と言って頂ける様な雰囲気を目指したいと思った訳です。
とは言え・・・サブテーマにもなっています動物園と野生で撮影した写真て頂き解説なども読んで頂きカピバラの顔、体型、生活している環境の違いなどを少しでも感じて貰えれば更に嬉しいのですが、さてさて、どこまで表現できるのか、まだ準備は今日の時点で60％です。
.現在の個展の決定内容ですが、A3ノビサイズの写真で動物園や水族館で撮影した日本のカピバラが35枚、同サイズでブラジル野生のカピバラが35枚が四角い会場・壁３面に真面目に飾ります。残りの壁一面はA3サイズの用紙の中に関連した写真を９枚印刷した俗にいう組み写真を25枚用意しました。組み写真はギリギリ、カピバラに関係した写真達、関連性が高いものでは動物園に掲示しているカピバラの解説看板、約10年前のカピバラ放飼場の全体風景、パンタナールでカピバラ撮影したいる時に出会った鳥や哺乳類の写真などなど。逆に関係あるの？と、ブラジルで私が食べた食事の写真やカピバラのうんこのアップなど、少し「なんで？」という感想も出るかもしれませんが、見て頂けると幸いです。
.そんな・・・合計約300枚の写真で綴る17年カピバラを撮り続けた成果を発表する個展は↓↓
・開催日
2023年10月12日(木曜日)より17日(火曜日)
12:00～19:00 (最終日17日は12:00～16:00)
・開催場所
東京池袋 ギャラリー路草 様
東京都豊島区南池袋2-25-5 藤久ビル東五号館14階
※Googleマップ
https://goo.gl/maps/96CEmuBcV8tuVbn96
※写真で池袋駅より紹介ページ
http://gallery-michikusa.jp/access/
※ギャラリーHP
開催中は毎日在廊しております。心よりお待ちしております。