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荘厳な感じがしない金乗院 山口観音の不思議 【埼玉県所沢市】

2020年2月22日(土)

せっかくの三連休ですが、新型コロナウィルスの影響で世間は外出自粛ムードです。

さすがに大勢が集まるような場所は行かない方がいいとは思いますが、そうでない場所はそれほど気にしなくても良いのではないでしょうか。(もちろんマスク、手洗いすることが前提ですが…)

今日はそんな人が少ない場所へ行ってきました。

行ってきたのは埼玉県所沢市にある山口観音です。正確には金乗院(こんじょういん)という名の真言宗の寺院になります。

寺伝によると、奈良時代の僧 行基によって弘仁年間(810年 – 824年)に開かれたと伝えられる由緒ある寺院です。鎌倉時代末期、新田義貞が鎌倉を攻めた際には、この寺に祈願したとも言い伝えられています。

案内図

境内は結構広いですが綺麗に手入れがされています。しかし、人が全然いません。コロナの影響と言うより普段から少ない印象です。

山口観音本堂

山口観音本堂

山口観音の本堂は宝暦12年(1762年)に造営されたとされていますので、築258年という歴史的建造物です。十間四面の本堂内にはご本尊である千手観音がまつられています。この千手観音は33年に一度ご開帳され、近年では開創1200年を記念して平成29年(2017年)の4月29日から5月1日にご開帳されました。と言うことは次は2050年でしょうか…

おや!? 木の後ろに見えるのはネコですね。

境内に居着いている猫でしょうか。紛うことなき野良猫の風体ですが、人馴れしています。

ヌコ様

近寄っても逃げません。肥えてるし不自由のない暮らしをしている様です。私は猫好きですが、野良猫はあまり触らないようにしています。

野良猫らしい鋭い眼光

撫で撫でしなかったら不満そうな顔をしてましたが、私のあとに来た外人さんにたっぷり撫でて貰うとすっかりご機嫌になっていました。

ちなみに今日は猫の日です。

奥の院 五重塔

本堂の裏手から階段を登った先に五重塔が見えます。五重塔へ向かうこの階段が謎で、階段の両側に龍がいます。

真っ赤な五重塔といい、このチープな龍といい急に中華の香りがしてきました。

この五重塔の平成11年落慶となっていますので、まだ新しいです。真っ赤な外観がなんとも胡散臭さを醸し出しています。

五重塔

胡散臭い感じはするものの、結構立派な塔です。年始には一番上まで登れるらしいので機会があったら登ってみたいですね。

五重塔と朱門

狭山湖周遊道路側に立つ真っ赤な門とのコラボ。この山口観音が空いているのは、もしやこの五重塔の胡散臭さが原因かも知れません。知らないと何やら新興宗教の施設に見えてくるから不思議です。

歴史があるにもかかわらず、龍のオブジェや真っ赤な五重塔や朱門のせいか荘厳な感じがしない不思議な山口観音。すぐ近くには狭山湖や多摩湖もありますので、気になった方は観光がてら行ってみては如何でしょうか。

山口観音DATA

  • 所在地:〒359-1153 埼玉県所沢市上山口2203

  • 電話番号 04-2922-4258

  • 開門時間 9:00〜17:00

  • 最寄駅:西武球場前駅から徒歩約6分

電車でも行けますが、駐車場がありますので車でもサクッと行くことができます。

山口観音 駐車場

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