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【ホンダ・VEZEL e:HEV 外観・内装レビュー】驚きの使い勝手の良さっ!進化したのは見た目だけではなかった。

4月下旬、ついに一般発売となった新型VEZEL。


「街中でも馴染むボディサイズ&クーペ的フォルム。そして幅広いシチュエーションにも対応できる使い勝手の良さ。」


昨今のコンパクトSUV人気の立役者とも言うべき先代モデルが有していたコンセプトをしっかり継承しながらも、全てにおいて大胆な進化を実現している新型には、大きな注目が集まっている。

本記事では、発表時にも話題となった新型の外観と、驚きの使い勝手を実現した内装のレビューをお送りする。

試乗協力店
・Zグレード FFモデル
ホンダカーズ栃木中 競輪場通り店
https://www.hondacars-tochiginaka.co.jp/lite/home/sr05.html

・Zグレード 4WDモデル
ホンダカーズ栃木中央 鹿沼インター店
https://www.hondacars-tochigichuo.co.jp/home/sr07.html

■洗練されたスタイリッシュ・フォルム


先代に比べかなりラグジュアリーな雰囲気となった外観は、アーバンSUVにふさわしいスタイリッシュさを醸し出している。

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基準色であろう、プレミアムサンライト・ホワイト・パールとの組み合わせがとても良い。
また、先代は全体的に丸みを帯びていたのに対し、新型ではボンネット・ルーフ・キャラクターラインに“水平”が取り入れられているのが特徴的だ。

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さらに全高は抑える・床下が高い事によりキャビンが長く見える事も、よりクーペSUV然したフォルムを形作っている要因だろう。

まず目を引くのは、ボディ同色の大型グリルだ。この斬新さ、「ホンダのデザイン部門、攻めたねー!」と最初は思っていたが。

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実物を見てみると、全体の造形とうまくマッチングしているので「これはこれで、アリだな」と個人の意見を述べておく。


リアセクションも、ラインでつながったリアコンビランプが取り入れられ、スタイリッシュさに起因している。

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新型のフォルムは、全体を見回すと「シンプルながらスタイリッシュ」な印象を受ける。
無駄なエンブレムや、主張が強い部品が見受けられないからだろう。

余談となってしまうが。ベースがこれだけスタイリッシュだと、オプションパーツ装着状態も、かなりデザイン性が高いと筆者は考える。車に+αな個性を求める方達には是非オススメしたい為、軽く紹介しておこう。


・ホンダアクセス
アーバンスタイル(写真:上)とカジュアルスタイル(写真:下)の2種類を用意。どちらもベースのデザインを活かしつつ、うまくスタイリッシュさを際立たせるアクセントが加えられている。

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(画像:株式会社ホンダアクセス)


・無限MUGEN
新型発売と同時に、無限からもOPパーツがリリース。
ホンダ・無限ユーザーには長年人気であるベンチレーテッドバイザー(おなじみの形状)をはじめ、スポーティーさを演出するエアロパーツ、スポーツサイレンサー、ホイールなど、スポーティデザインが好きな方には嬉しいパーツが揃っている。

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(画像:株式会社M-TEC)

■シンプルながら、存在感あるインテリア


内装も、外観同様に”シンプルさと水平”がキーワードとなるデザインだ。
特に試乗したZグレードでは、黒基調で随所にクロームのアクセントが入る事により、落ち着きがありながらもマッシブな印象を受けるインテリアだ。

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直線基調なインパネが、これまた斬新さを覚える前席。シンプルながら視界が広く、スイッチの配置なども操作性が良いポイントに配置されているのも流石だ。

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特筆すべきは、今回のヴェゼルから新規追加となった「そよ風アウトレット」だ。これがまた秀逸な装備だった。
インパネの両端にL字で配置され、ノズルスイッチによりON/OFF制御が可能。

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機能としては、このL字のアウトレットから送風する事により、乗員と窓の間に風の膜を形成し、車外からの熱を遮断するという物。
実は試乗日が5月上旬ながら気温も高かった為、上述した機能を実感する最高のシチュエーションだった。
運転中に作動させる事により、窓から入ってくる日差し熱がちゃんと遮られていて、とても快適に運転する事が出来たが嬉しい。
今後試乗を検討している方は、ぜひ気温がこの季節の、晴天の日にこの機能を試してみる事を強くオススメしたい(笑)

■文句無しのユーティリティ性


コンパクトとは言え、SUVタイプとしては使い勝手も重要な要素。
その点においても、この新型ヴェゼルは合格と言える。
理由としては、リアセクションのユーティリティ性の高さだ。


まずはリアシートから見ていこう。

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このリアシートの広さに、筆者も驚かされた。
身長183cmの筆者がドライビングポジションを取った状態において、リアシートに乗りこむと、”普通”に座れた。これは、かなり室内空間に余裕があると言えるだろう。
経験上、同等サイズ車のリアシートにおいては、筆者は座れないor何とか座れるパターンが多いのだが(個人の体格の問題で申し訳ない)。
なんなく車内に乗り込めて、普通にリアシートに座れる。
これだけでも、かなり広い室内空間を有している事が読者の皆様に伝わっていれば嬉しいと思う。

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足元&頭上に拳一個分の余裕があった

メーカーサイドとしても「荷室スペースの最適化を図り、リアシート広さを確保した」と言っている通り、セールスポイントの1つと言えるだろ。
おまけに、お家芸でもあるセンタータンクレイアウトも相まって、実現できた室内空間ともいえる。

そして荷室。今回のヴェゼルから、最近の流行りともいえるハンズフリーアクセス・パワーテールゲートが搭載された。

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このパワーテールゲートがまた、便利な代物だった。
手を使わず、キーを持った人センサーに足をかざす事でテールゲートがオープンするのは他社の車と同様だが。
ボタン一つで、アクセスキー保持者が一定距離に離れたら閉扉するオートクローズ機能が備わっているのが、とてもありがたい。(操作によってはその後にオートロック)

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おまけに、テールゲートのオープン角度の記憶機能も搭載されている。シチュエーションに合わせた対応が可能なのも、ユーザーとしては嬉しいところ。

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設定前=全開(写真:上)、角度設定後(写真下)

荷室の広さも、必要十分な容量だろう。
リアシートを倒すと”ほぼフルフラット”になるのも、ホンダの流石な点。
トランク+リアシートを倒した状態にすることで、かなり広大なスペースが出現する。
これにより、サーフボードやロードバイク(サイズによる)なども余裕で積載出来るだだろう。

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また、リアシートを跳ね上げて収納する事で生まれる空間も、高さのある物を収納する事で可能だ。ちなみにカタログでは、折り畳み自転車が積載されている。

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長らく牽引してきた「アーバンSUV」というジャンルを、さらに突き詰めて、洗練度を増して登場した新型・ヴェゼル。
外観・内装は想像以上の進化を遂げ、同クラスのライバル車を凌ぐ仕上がりとなっていた。

次回は、ホンダの新世代ハイブリッド「e:HEV」搭載による走行性能の進化&駆動方式違いの各試乗レビューをお届けする。

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