magiの運営母体はSNSで人気の「Peing-質問箱-」を運営するジラフ。２０１９年４月にリリースされ、トレーディングカードのCtoC売買専用サイトということでトレカ界隈では動向が注目されています。

リリースから３か月弱、待望のandroid版アプリも揃ったところですが現状はどうなっているのでしょうか。私なりに考察をしていきます。

１．マーケット規模

「ポケモンカード」を調べてみましたが、現在の総出品数はおよそ3400、かなり高い割合でSOLDになっており、売買が成立しやすい様子です。

「遊戯王」は初期・海外版を合わせても総出品数はおよそ1600、SOLDの割合はポケモン程ではありません。

「デュエル・マスターズ」はクラシック、海外版を合わせての出品数がおよそ8000、この中では最大規模でした。

その他にもMTG、ドラゴンボールヒーローズ、WIXOSS、バディファイト、ヴァンガード、ムシキング（！）等々ありましたが出品数はどれも30～200と振るいません。

マーケット規模が小さいので売買成立まで時間がかかりそうな印象はありますが、適正価格の商品はしっかりと落札されているので、値付けを誤らなければいけるかも。

需要と供給のバランスと言いますが、先ずは供給側を増やしていかないとマーケットが成立しないので運営側もいろいろなキャンペーンを打ち出してくれています。

２．出品無料！！

これは出品者にとっては、売れさえすれば魅力あるメリットです。magiでは現状、出品者にシステム利用料を課しておらず、今後も他サイトに比べて低い手数料に抑える方針を打ち出しています。

また７月２６日までに成立した新規売買に対して「実質送料負担」キャンペーンをやってくれているのも革新的です。１１０円以上の売買が成立したら、１００円分のポイントを出品者に付与（上限３０００ポイント）するというものです。これは嬉しいっすね

ただ、「登録で５００ポイントプレゼント」や「販売手数料無料」「実質送料無料」というのはスタートアップに際してのブーストのようなものです。ここでユーザーを獲得できるかどうかに今後がかかっているからこそのキャンペーンですので、一時的なものと理解しておきましょう。

３．出品価格

magiでは１００円から１０円単位で出品できます。これは購入者にとっては嬉しいことなんですが、出品者にとっては良し悪しですね。

今のトレカ売買の流れとして、送料込みで無いとまあ売れません。他のフリマサイトでは、相場が１枚１００円のカードを送料込み３００円で出品しても「システムで最低出品価格が３００円なんで。てへぺろ」ってできたのですが、magiでは送料込み１００円じゃないと売れないでしょうね。

送料込みの適正価格を提示する流れが広まって行けば良いのですが、安売り競争になって全体がデフレ化するのが心配です。まあそこは出品者側の言い分なんで、購入者は安く買えた方が嬉しいですよね。

４．アプリ

私はandroidユーザーなので先日やっとmagiの携帯アプリを使い始めたのですが、印象として「何か使い勝手が悪い」のです。

「お知らせ」からリターンボタンを押してもHOMEに戻らないとか、デュエマクラシックから属性検索できないとか、出品の際、あいうえお順があいうえお順になってないとか細かい事なんですが。。その小さいストレスが「magi使うの面倒くせえなあ」って感じで使わなくなってしまうんですよね。これは今後の改善に期待ですね。

動作の軽さは十分にアドバンテージです。

５．売上金の出金

自分の指定した口座に振り込んでくれますが、振り込み手数料が１６８円かかります。１万円以上は無料とかにはなりません。しかし、自分の好きな銀行を選べるのはメリットです。出金手数料のかからない口座を指定すればいいんですもんね。

振込までの日数はそれなりにかかり、4日～７日くらいかな？急に必要になったときは焦れますなあ。

６．まとめ

早々にまとめに入りますが、全体的な印象としてはやはり発展途上というところです。盛り上がるかコケるか、予測がつかないところ。しかし運営がコケたとしても母体がそれなりにしっかりしている会社なので売り上げ金の保証はしてくれるでしょうし、商品は手元にあるわけなのでこちらのリスクはゼロと考えて良いでしょう。

サイト全体の出品数は少ないですが、トレカに特化しているので適正価格で出品すれば売れる様子です。むしろ競争相手が少ない所でしっかりと商売すれば固定客が掴めて安定するかも。でもユーザーに対してのフォローが実装されてないから難しいかな。

私は今のところ様子見です。扱うサイトが増えると管理が大変になってしまうし、まだアプリの使い勝手が悪いので。時期が来たらメルカリを止めて、ラクマとmagiをメインにする感じかな。

ジラフの社長さんはTCGがお好きなようですし、トレカ業界をもっと盛り上げていきたいという志をもっているようなので個人的には応援したいと思っています。

本日はここまで。コメントいただけたら嬉しいです。