彼の駄目さを受け入れないといけないんだろう

2019/06/15 午前2時記す


 ようやく中間テストが終わった。最終日に関していえば、前日まで全く勉強しないといういい向き合い方ができた。どの教科も楽勝でこなしたい。昨日も言ったけれど、講義の中である程度理解しておけばいいのだ。結局それがもっとも効率がよく、時間を無駄にしない。それに、授業をしている先生たちの気分も少しは良くなるだろう。

 当たり前のように皆、講義中にスマホを弄っている。講義が単につまらないのか、それとも集団で依存症に罹患してしまっているのか、そのどちらともであろう。

 テスト前、MくんがEくんにプリントを写させてもらっていた。ダサいなあと思った。自分の駄目さを皆に見られるなんて僕にはできない。そんなこともうどうでもいい段階なのだろう。末期じゃん、なんて思った。けれど、他の人だってプリントを見せてもらっている。彼らは、前日までにLINEやら隣の席の人にやらに見せてもらっているのだ。彼らのことをズルいなあと思うけれど、ダサいとも思わない。

 Kくんと彼らの差は何か。それは見せてくれる人がいない、ということだ。気軽に見せてもらえるような関係を誰とも築けていないということ。挙げ句の果てに、テスト開始直前になってどうしようもなくなりクラスの中では一番ダサいEくんに見せてもらうこと。それがダサいのだ。Eくんを選ぶというセンスはいいと思う。

 きっとこんなに気にしているのは僕だけなのだろう。それは僕もそうなる可能性があったから。僕も同じで、誰からもプリントを見せてもらえない。いや、見せてもらいたくなどない。誰かに頼りたくない。よく言えば真面目なのだ。しかし、それが原因であの子と別れたのだし、うまく人間関係が築けていないのだろう。

 要するに、誰かに頼ることが苦手なのだ。誘うことも。頼って、頼られて人間の関係はできている。それができる相手とできない相手がいる。その違いはなんだろう。