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ダンボールゴム鉄砲をつくってみよう

[つくる楽しさ、遊ぶ楽しさをダンボール工作で]をコンセプトにダンボール工作をしております。
これまで、いろいろな仕掛けをダンボール工作に組み込んでつくって遊べる工作をしてきました。

これまでに作ったダンボール工作

作ってきた工作は図面を公開しており、誰でも図面を利用して工作が可能です。これまでの工作の図面と作り方はYoutubeに公開してあります。チャンネル名は「Cardboard Play」です。

現在、創作大賞2023が開催されています。
前回の創作大賞2022では中間選考で選ばれたのですが、最終選考に残ることはできませんでした。
創作大賞2023への投稿も兼ねて、今回は「note」にて「3連射できるダンボールゴム鉄砲」の作り方を掲載、解説したいと思います。

ダンボールゴム鉄砲、夏休みの工作に皆さんも作ってみてはいかがでしょうか。もちろん図面もこのページからフリーダウンロードできます。

それでは始めましょう。


1.必要な材料

必要な材料は下記のとおりです。材料については過去にも記事にしました。
過去の記事も参考にしてみてください。このページの一番下にリンクが貼って有ります。

・厚さ5mmのダンボール板、A3サイズ1枚
・太さ3mmの竹ひご、長さ27mm1本、50mm1本
・塩ビ板(使い捨て総菜容器の蓋でOK)
・ボンド
・貼ってはがせるスプレーのり
・両面テープ
・輪ゴム、2本
・グルーガン(あったら良いもの)

2.図面の用意

まずは図面の用意です。下の図面をダウンロードしてください。
図面はPDFデータで、サイズはA3となっています。

テンプレート図面

図面のダウンロードは下記のボタンをクリックしてください。

図面をダウンロードしたらA3サイズの普通紙にプリントします。
A3サイズのプリンターが無い方はA4サイズで印刷したものをコンビニなどで拡大コピーするか、ネットプリントを利用してインターネット経由でA3サイズに印刷しましょう。
ここで大事なことがあります。
PDFからA3用紙に印刷する際は「実際のサイズ」という設定で100%のサイズで印刷しましょう。「用紙のサイズに合わせる」といった設定で印刷すると図面が縮小されてしまうことがあります。
印刷した図面が正しいサイズで印刷できているか、図面下にあるスケールをものさしで測ることによって確認することができます。

3.図面を使ってパーツをカット

次に、図面をダンボールに貼ってパーツを切り出します。図面を使うことによりダンボールに切り出し線を書いたりする必要はありません。

3-1 図面をダンボールに貼るには3Mさんから貼ってはがせるスプレーのり(弱粘着のスプレーのり)を使う。

3-1 貼ってはがせるスプレーのり

3-2 図面の裏にこのスプレーを吹きつけて、段ボールに仮貼りする。

3-2 ダンボール板に図面を貼る

あとは図面の線に沿ってカッターを入れ、パーツを切り出せばパーツを切り出すことが可能です。
パーツに貼られている図面は、弱粘着性ののりでついているため、組み立て前に簡単に剥がすことができます。

4.パーツのカット

4-1 ダンボールを切る時は金定規をカット線に合わせてカッターで切ります。金定規以外にもカッターを使用するための定規も販売されています。
カッターの刃が定規を乗り越えて手を切らないように注意して切りましょう。
大事なことはダンボールをカットするときはカッターを垂直に入れ、断面が斜めにならないようにしましょう。

4-1 定規をあててカットします

カッターは刃が30度のカッターを利用します。細かいカットに向いています。カッターやそれ以外の道具については過去の記事を参考にしてください。(この記事の最後にリンクがあります。)

4-2 パーツE、F、G、H、I、Jは図面だけをカットして段ボールからはがします。これらのパーツはエンビシートでパーツをつくります。塩ビシートの厚さは0.3ミリか0.5ミリが切りやすい厚さになります。

4-2 図面のみをカットしてE、F、G、H、I、Jをはがす

4-3  切り取った図面をエンビシートまたは使い捨て容器の蓋に貼る。
塩ビシートの代わりに使い捨て容器の蓋を利用することができます。普段は捨ててしまうものですが、工作はこういったものも材料として利用できるのが良いですね。

4-3 塩ビシートの代わりに使い捨て容器の蓋に貼る

4-4 図面の線に沿ってダンボールをカットして全てのパーツを切り出す。

4-4 切り出したダンボールのパーツ

4-5 塩ビシートまたは容器の蓋からもパーツを切り出す。

4-5 切り出した塩ビシートのパーツ

ここまでで、必要なパーツが全てカットできました。

5.パーツの準備

5-1 4-5で切り出した塩ビシートのパーツE、F、G、H、I、Jの裏側に両面テープを貼る。

5-1 パーツE、F、G、H、I、Jの裏側に両面テープを貼る

5-2 パーツAの貼ってある図面をはがし、両面テープを貼ったパーツHを写真のように貼る。

5-2 パーツHをパーツAに貼る

5-3 同様に残りの塩ビシートのパーツE、F、GをパーツB、Cに貼る。

5-3 塩ビシートのパーツをダンボールのパーツに貼る。

ここまでで、組立て前のパーツの準備ができました。

6.組立て

6-1 パーツCの1つの裏側に接着剤をつけて、もう1つのパーツCに貼り合わせる。

6-1 パーツCに接着剤をつける
6-1 2枚のパーツCを貼り合わせる

6-2 パーツBとパーツDも同様にして貼り合わせる。
どちらも塩ビシートが貼ってある面を外側にして貼り合わせる。

6-2 パーツBの2つを貼り合わせる
6-2 パーツDの2つを貼り合わせる

6-3 6-2でつくったパーツBに写真の様に接着剤をつける。また貼ってある塩ビシートのパーツEは図面をはがして、写真のように両面テープを貼る。

6-3 パーツBに接着剤と両面テープを貼る

6-4 6-3で貼った両面テープの剥離紙をはがして、写真のようにパーツAに貼る。

6-4 パーツBを1つのパーツAに貼る

6-5 6-1でつくったパーツCに接着剤をつけ、写真の様に6-4でつくったものに貼る。これが本体となる。

6-5 パーツCに接着剤をつける
6-5 パーツCを本体に貼る

6-6 写真の様に本体の内側にパーツIを両面テープを使って貼る。

6-6 パーツIを本体の内側に貼る

6-7 写真の様に本体の内側にパーツJを両面テープを使って貼る。

6-7 パーツJを本体の内側に貼る

6-8 6-2でつくったパーツDの全面を軽く押して少し薄くする。

6-8 パーツDを軽く押しつぶすようにして薄くする

6-9 パーツDの手前側の段ボールの断面にグルーを入れる。グルーガンがない場合は接着剤を入れます。

6-9 断面にグルーを入れる

6-10 パーツDにグルーを入れた所に竹ひご(長さ27mm)をさして、写真の様に取り付ける。接着剤を入れた場合は完全に乾いてから次のステップに移ります。

6-10 竹ひごを取り付ける

6-11 輪ゴムを直径15mm程度の小さい輪をつくって結ぶ。
これを2つ作る。

6-11 輪ゴムを結んで小さい輪をつくる

6-12 6-10でつくったパーツDの竹ひご両端に輪ゴムの小さい輪を引っ掛ける。引っ掛けたら竹ひごの両端にグルーを玉状にして塗り、輪ゴムが外れないようにする。
ダンボールより飛び出ないように少しだけ塗ります。輪ゴムに熱いグルーが付くと溶けてしまうので注意。
グルーガンの代わりに接着剤を使うことができますが、完全に乾くまで待ちます。乾かないうちに組み立ててしまうとほかのパーツにくっついてしまいます。

6-12 竹ひごの両端にグルーを塗る

6-13 輪ゴムを引っぱってみて外れないか確認する。

6-13 輪ゴムを引っぱってみる

6-14 6-13でつくったパーツを本体に写真の様にセットする。

6-14 本体に6-13でつくったものをセットする

6-15 本体の上部の断面から長さ50mmの竹ひごを通す。通すときに輪ゴムを引っ張って2本の輪ゴムの小さい輪の方に通す。

6-15 長さ50mmの竹ひごを輪ゴム小さい輪に通す。

6-16 輪ゴムの余った部分をカットする。結び目から少し離れたところでカットするとよい。輪ゴム2本とも同様にする。

6-16 余った輪ゴムをカットする

6-17 竹ひごを通した段ボールの断面にグルーを入れて固める。
固まるまで動かさないようにして、完全に固まったら、パーツを引っ張ってみて問題がないか確認する。
グルーガンがない場合は接着剤を入れます。完全に乾くまでパーツを引っ張らないようにします。

6-17 断面にグルーを入れる。

6-18 写真の様に接着剤と両面テープを貼る。

6-18 接着剤と両面テープを貼る

6-19 残こりのパーツAを貼って、完成!
貼った後に両側2枚のパーツAがズレて接着されていないか確認しましょう。特に輪ゴムを引っ掛ける所はズレているとうまく飛ばない原因となります。

6-19 パーツAを貼って蓋をする

これで、ダンボールゴム鉄砲の完成です。
完成したら、すぐに遊んでみたくなりますが、接着剤が乾くまで待ちましょう。

7.完成!輪ゴムのかけ方

接着剤が乾いたら輪ゴムをかけて飛ばしてみます。
輪ゴムを引っ掛けるときは写真の様に下の段から順番引っ掛けていきます。
レバーを引くと③に引っ掛けた輪ゴムが飛び、②、③に引っ掛けた輪ゴムがそれぞれ、①、②の位置に移動します。

輪ゴムを引っ掛ける順番

もし、貼ってある塩ビ板やダンボールに輪ゴムが引っ掛かって飛ばないときは、原因の個所をみつけて、カッターやハサミをつかって、引っ掛かっている場所を切ったりして、形状を微調整してみましょう。
ダンボールで作ったゴム鉄砲、色を塗ったり絵を描いたりすることができます。
マトもつくってみんなで楽しく遊んでみてください。

マトもつくって楽しんでね

もしわからないことがあったら、質問してもらえればできる限りお返事します。ぜひ、夏休みの工作などでつくってみてください。
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励みになります。
それでは、また!!

8.過去記事もご参考に

過去の記事には、道具と材料についてまとめてあります。
参考にしてみてください。

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